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第22節 ジェフ 0-2 鳥栖 3-4-3・4-3-3・3-4-3と変更するもゴール奪えず3連敗

 2連敗中だったジェフは、鳥栖戦で3バックに変更しスタートしました。
 高橋が右CBに絞って、右WBに田中、左WBに植田、前線は攻撃時に椿が左ウイングに入って、呉屋と林が中央に張る変則的なシステムだったと思います。

 しかし、田中が10分過ぎに負傷交代したこともあって、4バックに変更。
 横山を投入して守備時はトリプルボランチ気味になり、攻撃時は前と横山が1列上がって、右SHに林、左SHに椿が入る4-3-3のシステムになりました。
 ただ、このシステムでの守備がまったくはまらず、劣勢のまま0-1で折り返しました。


 立ち上がりはジェフが攻勢で入りましたので、3バックでのハイプレスが続けばわからなかったとも言えるのかもしれません。
 実際、後半頭からは杉山を右WBで投入して、再びハイプレスを仕掛け、鳥栖を追い込んでいきました。
 ただ、結局相手を押し込んでもゴールまでは奪えず、逆に一瞬プレスが甘くなったところを突かれて、0-2で敗れていますので、あのまま戦えたとしても結果は変わらなかったかもしれません。

 さらに言えば、田中1人が退場になっただけで、変更になってしまうというプランも大きな問題でしょう。
 付け焼刃で準備した戦術ということで、そこがアダとなってしまった部分もあったのではないでしょうか。
 いずれにせよ、総合的に見ればジェフの力不足で、完敗と言える試合だったのではないかと思います。

■システム変更も守備がはまらず0-1で折り返し

 エドゥアルド、品田が出場停止のジェフは、カルリーニョス、石川、田口も不在で、杉山も控えに。
 呉屋、林、田中、小林、植田がスタメンに入り、前がボランチに移りました。
 控えにはデリキ、岩井、吉田、安井が入りました。

 鳥栖は西澤が控えに回って、スリヴカがスタメン。
 そのまま左シャドーに入り、1トップは山田となっています。
 控えには、元ジェフ堀米などが入っています。


 キックオフ直後、ジェフの攻撃。
 右サイドの奥で田中が粘って奪い返し、左足でクロス。
 こぼれたところを鈴木大輔がロングシュートで狙いますが、バーの上。 

 ジェフは3バックでスタートして、積極的なプレスで前への姿勢を見せていきました。
 鳥栖はこのシステムの変化にも戸惑いを見せて、苦労していた印象もうかがえました。
 しかし、14分に田中が負傷交代し、横山が中盤に入る4-3-3のシステムに変更し流れが変わります。


 18分には鳥栖の攻撃。
 PA前左で新井が得たFK。
 松本が直接狙いますが、GKスアレスがキャッチ。

 20分にも鳥栖のチャンス。
 新井からのパスを、左のハーフレーンでスリヴカが受けてクロス。
 山田が鳥海の前を取って頭で狙いますが、GKスアレスがセーブ。


 そして、30分に、鳥栖が先制。
 スリヴカが今度が右のハーフレーンで受けて、裏へスルーパス。
 西川が受けてクロスを上げると、山田が合わせて鈴木大輔にもあたってゴール。

 36分にも鳥栖の決定機。
 GKスアレスのミスからボールを失い、西川、スリヴカとつないで、山田が足元でシュート。
 しかし、GKスアレスがキャッチ。

 その後は試合が若干落ち着きますが、それでも鳥栖の方が有効に仕掛けていたと思います。
 システムを変更したジェフは、守備がはまらず苦戦し、いいところなく0-1で折り返します。 

■3バックでハイプレスをかけるも逆に失点して0-2で敗戦

 流れの悪いジェフは後半初めに前を下げて杉山を投入し、杉山を右WBに入れる3バックへ戻しました。
 ジェフは5-2-3気味のシステムで、積極的にプレスをかけて押し込んでいきます。
 鳥栖には疲れも見えますが、なかなかジェフもシュートチャンスまでは作れない展開に。

 64分、鳥栖は山田、西川を下げて、新川、西澤を投入。
 68分、鳥栖が追加点。
 中盤で松本がフリーでスルーパスを出すと、西澤が裏に抜け出してクロスを上げ、新川が飛び込み高橋がオウンゴール。


 その直後、鳥栖は松本を下げて西矢を投入。
 その後もジェフが攻め、鳥栖が守る展開。
 74分、ジェフは呉屋、林を下げて、デリキ、米倉を投入。

 75分、ジェフの攻撃。
 横山の縦パスが椿に合わず、こぼれたところを横山が拾ってクロス。
 デリキが合わせ、混戦状態になりますが、GK泉森が書き出します。


 78分、鳥栖の攻撃。
 新井から裏へのロングパス。
 新川が右サイドを抜け出しシュートを放ちますが、大きく外れます。

 82分、鳥栖は長澤、スリヴカを下げて、安藤、鈴木大馳を投入。
 同時に、ジェフも植田を下げて、岩井を投入。
 そのまま左WBに入りました。


 87分、セットプレーからジェフの攻撃。
 左サイドからのCK。
 杉山が蹴ると、ファーで鳥海が合わせますが、GK泉森がセーブ。

 89分、鳥栖のチャンス。
 ジェフのCKを跳ね返されたところから、後方で高橋が新川に奪われGKスアレスと1対1に。
 荒川はシュートに行きますが、サイドネットの外に外れます。

 試合終盤、ジェフはパワープレー気味にアーリークロスを放り込んでいきます。
 しかし、チャンスまでは生まれず、0-2で敗戦となりました。

■再びハイプレスにチャレンジも課題に直面したジェフ

 ジェフは3バックに変更し、ハイプレスをかけていきました。
 鳥栖は3-4-2-1で戦い、3バックと2ボランチによるビルドアップで、リズムを作っていくスタイルのチーム。
 そのため、ジェフは相手3バックに椿を含めた3トップを、相手2ボランチにそのまま2ボランチをあてがう、非常に攻撃的な数的同数のプレスを狙っていったのではないかと思います。

 しかし、攻撃時には椿は左ウイングに張って、2トップ気味になる変則的なシステムでした。
 そのため、右サイドの広大なスペースは田中が担当する、田中の走力に頼った作戦だったのではないかとも思います。
 それもあって、田中が負傷交代したことで、一度はこのプランが厳しくなって、4バックに変更したのではないでしょうか。


 4バックに変更したジェフは、守備時に小林、横山、前が3ボランチで横並びになり、前線も林、呉屋、椿が横並びになる、4-3-3に変更。
 プレスにいく時には、3トップがそのまま相手3バックを見て、相手のダブルボランチには3ボランチのうち2人が追いに行き、残った1人がバランスを見て後方に残る形を取ろうとしていたのではないかと思います。
 ただ、この守備が全くはまらなかったですね。

 中盤も前線も3枚が中央に極端に絞って待ち構えるため、相手がサイドにボールを開くと、外にフリーな選手が出来てしまい、そこに遅れて中から選手が出ていくと、今度は中が空いてしまう。
 さらに、前方への守備も少し遅れて前線が行くと、ボランチが遅れてついていくことになり、ボランチ後方の相手シャドーが空いてしまう。
 あるいは、ジェフのボランチ片方がサイドへと守備にいっているのに、スルスルとボランチ中央の横山が前に出ていって、バイタルエリアを空けてしまったりと、なかなか壊滅的な状態だったと思います。


 鳥栖はサイドを中心にシャドーなどが流動的に動く傾向もあるだけに、不慣れな4-3-3での特殊な守備に、ジェフの選手は混乱状態だったのではないかと思います。
 正直、前半は1点でよく済んだといった内容でしたが、そこは鳥栖の決定力不足に救われた面もあったと思います。
 鳥栖は今季ここまで得点数が下から5番目と得点力に課題があるチームで、そこが出た前半戦だったのではないかと思います。

 ただ、前半は厳しい内容だったとはいえ、後半のジェフが良かったとは限らない。
 確かに5-2-3気味に変えてハイプレスをかけて、相手を押し込んでいくことはできましたが、相手もそこをわかってロングボールで打開し、裏を突いてチャンスを作ったシーンがいくつかあった。
 スリヴカをスタメン復帰させたのも、高さでターゲットになって、ジェフのハイプレスを交わす狙いだったのではないでしょうか。


 さらに、後半の失点シーンは、プレスの勢いが一瞬緩み、相手ボランチの松本をフリーにしてスルーパスを出されたところから。
 前半からプレスをかけていたら、もっと早くに息切れをしていたかもしれませんし、ハイプレスにいけない時の守備対応に関しての問題は、前半も後半も変わっていなかったとも言えるのかもしれません。
 最後は高橋のオウンゴールだったとはいえ、クロスを上げられた展開までに関しては、完全に崩されたと言っていいでしょう。

 加えて、昨年までも感じるところがありましたが、ハイプレスをかけて押し込むと相手はスペースを消してしまうので、攻撃回数は増えても、チャンスは作りにくくなる傾向がある。
 特に鳥栖は5-4-1での守備に安定があるチームですし、ジェフの攻撃はその守備組織の中になかなか入っていけず、外からのクロスばかりになってしまいました。
 椿の仕掛けもドリブル回数が増えたことは良かったと見えるかもしれませんが、実際にはそこで潰されることも多かったと思います。


 今回は主力に欠場が多く出たこともあって、システムなどを変えた可能性もあるのかもしれません。
 ただ、少なくとも、再びハイプレスで戦う意志を見せたことは事実だと思います。
 しかし、徳島戦ではハイプレス、磐田戦でもプレスをかけていくもかわされ、富山戦ではハイプレスを諦め、再び鳥栖戦でハイプレスをかけていったことになります。

 臨機応変と言えば聞こえがいいですが成績が出ていない状況ですし、バタバタと戦い方を変え続けているようにも見えてしまいます。
 その結果、戦い方を変えるたびに新しい課題にぶつかって、また戦い方を変えるといった流れで、課題から逃げているようにも見えてしまいますね。
 戦い方を変えるだけでは、課題の克服や成長にはつながらないようにも思いますし、現状の問題点を受け止めることがまずは必要なのではないかとも思ってしまいます。