ようやくスーパーアグリの今期参戦に目処がたったようで、よかったです。
しかし、鈴木亜久里代表は「マグマと末長くやっていきたい」とコメントしているけど、果たしてマグマにそれだけの財力があるのか。
加えてマグマがチームの完全買収を目論む可能性も十分にありえるはずで。
そう考えていくと、まだまだ心配の種は尽きないですね。
素朴で真面目でレースを愛するチームとして、日本だけでなく世界中にファンが多いと言うスーパーアグリ。
たぶんポジション的にミナルディのように思われているんでしょうね。
F1界のプロビンチャといっていいのかもしれません。
けれど、だからこそホンダからは煙たがれているのかもしれません。
人気は既にホンダより上(もっともホンダだって第3期参戦時は第2期の栄光もあってかなり人気はあったはずだが)。
結果だってお金さえあればもしかしたらホンダを越える可能性もある(これだってホンダがもたもたしてるからだけど)。
だから、ホンダとしてはあまりサポートしたくないし、他からお金が入ってくるのを黙って見過ごすわけには行かない。
それでニック・フライの関係する企業であるマグマが、名乗りを上げたんでしょうね。
F1ではたかが「人気」とはいえ、ホンダだって投資に見合った宣伝効果が出なければ、参戦する意義も薄れてしまうわけだし。
そういった意味では、もしかしたら中嶋一貴の参戦はホンダに歓迎されているのかもしれませんね。
中嶋が活躍すれば、少なくとも日本においてスーパーアグリと佐藤琢磨の代わりが誕生する可能性もなくはない。
そうすれば、さっさとスーパーアグリから手を引くことが出来るわけで。
もっともそうなる前に琢磨自身が、引退を選ぶ可能性だってなくはないでしょうけど。
琢磨だって一度は表彰台に上がった男ですから、下位チームでモチベーションを保つのはかなり大変でしょう。
しかも、スーパーアグリの未来は前途多難。
ホンダという(いまや)しがらみもあるし、トップチームに育て上げるにはかなり厳しい状況です。
そう考えると、マグマ(というかニック・フライ)がプロドライブを連れてきて、琢磨は引退。
ホンダや日本関係者は手を引く…ってのが、描かれたストーリーなのかなぁ。
どうせホンダは琢磨を戻すつもりなんてないだろうし、スーパーアグリで日本人スタッフやドライバーを育てるって発想も持っていないようですしね。
非常に残念なことだと思いますが。
柔軟性がないんだろうなぁ…。利用しようと思えばいくらでも出来ると思うんだけど。
まぁ、それがある意味で本田らしさなんでしょうけども。