まさに急転直下。
鈴木亜久里からの声明
SUPER AGURI F1 TEAM は、チームの支援者となるはずだったMagmaGroupから、彼らの投資家がチームを取得するための資金を提供をする予定がなくなった、との通知を受けた。
再びチームの将来について検討することを強いられるのはとても残念だが、引き続き他社との交渉を続けていく。
詳しくは追ってチームから発表される。
(スーパーアグリ公式サイト)
これによりスーパーアグリはまたも存続の危機に瀕し、来週末のスペインGP出場も危ぶまれるような状態に陥ったそうです。
バーレーンGP前に何らかの発表があるといわれていたのですが、それが見送られその後のバルセロナテストも欠場。
それでもチーム側はあと一歩で交渉がまとまるという話しをしていたし、実際にレースではマグマ関係者がパドックに現れるなど前向きな材料はたくさんあったのですが…。
はっきり言って油断していました…。
どうも世界的な投資企業でチェルシー買収にも名乗りを上げていたドバイ・インターナショナル・キャピタルが、スーパーアグリの交渉先だったようなのですがこの企業が買収金額を下げたようですね。
もちろんお金だけでなく条件面の問題もあったのでしょうが、それが一番の理由ではないかといわれているようです。
なるほど、片山右京氏が言っていたのはそういうことだったんでしょうか?
これを発表した時は既にマグマとの交渉がまとまる寸前だといわれていたので、「言っていることは正しい。だけど何で今さら言ってんだよ!アグリの状況がわかっていたなら、どうしてもっと前から言ってやらなかったんだ!」と正直、キレ気味だったのですが(しかもフジの放送で右京氏は中嶋一貴の話ばかりしていた)マグマとの交渉が危ぶまれていたのをわかっていて、あのタイミングで言ったのでしょうか…?
今回、僕が思うのは、なんでこういうプライベータを
もっと世の中がバックアップしないかということ。
現代F1は、自動車メーカのマーケティングや投資ビジネスの対象
として語られがちだが、スポーツとしての本質を見失ってはいけない。
SAF1が背負っている「日の丸の夢。F1を目指す子供達へ未来を繋ぐ夢。」
これを、僕らは忘れちゃいけないと思う。
だって、僕ら日本人はバブル崩壊を体験し、
汗を掻いた者が結果を残し賞賛されることに価値があることを
知っているはずだからね。
もうひとつのプライベータ「ウイリアムズ」を
トヨタがバックアップしているのと同様に、
日本から亜久里さんをもっとバックアップして欲しい。
そして僕らジャーナリストやファンは、
そうなるようSAF1を応援していきたい。
ただ…。
このあたりの情報を読む限り、マグマとの交渉は最終局面まで進んでおり、右京氏がこのエントリを書いた段階で既に他との交渉はシャットダウンしていたのではないかと思うんですけどね。
スーパーアグリにマグマ・グループから連絡が入ったの16日水曜日。すでに基本合意が成立し、日本サイドの事務手続きを担当するAカンパニーが最後の書類にサインする直前の段階だったという。
(中略)
現在、鈴木亜久里代表を中心に、ホンダを始め新たな資金提供者を探しているとされるが、マグマ・グループとの交渉が始まった時点から、他との交渉は事実上打ち切っていたことから、資金調達はこれまで以上の難航が予想され、最悪の場合にはスペインGP移行の参戦が危ぶまれている。
(F1キンダーガーデン)
まぁともかく、早く新たな投資家が見付かってほしいものです。
スペインまでに時間はないのですから。
明日の更新はお休みかも。