今週末、ついにJ2が開幕します。
2026年は前半に半年間に渡る特別形式の大会が行われ、後半からは秋春制が始まりますから、現行の形式では今年がラスト。
2026年前半のJ2はJ3と試合を組むためチケット販売などで苦労する懸念がありますし、秋春制になれば契約を見直すスポンサーなども出てくるかもしれませんから、今年はより大事なシーズンとなるのではないかと思います。
さらに、ジェフは小林監督体制3年目。
ともかく結果の欲しい1年ということになると思いますし、今年こそはJ1昇格を果たしたい立場でしょう。
ただ、今季も決して楽なシーズンではないと思います。
先週公開したYotubeでJ2順位予想も、ジェフは厳しめに8位としています。
長年1つのクラブを見ていると感じるのですが、オフにチームの疑問点が残っている状況だと、そこから苦戦することが多い印象です。
現在の疑問点は主に3つ。
1つはやはり小森離脱の穴を、いかに埋めるのか。
J2得点王&MVPの穴をそのまま埋めるのは簡単ではないと思いますが、小林監督が新体制発表会で「小森でなければ入れられなかったゴールがどれくらいあるか」と話している点が、少し引っかかるところです。
リップサービス的な部分もあったのかもしれませんが、データで見ても小森自身のゴール期待値は16.272だったのに対し、23ゴールも決めているわけですから、単純計算でチャンス以上に7ゴールも多くの得点を決めていることになります。
さらに小森は攻守両面で活躍しており、守備もできてゴールも奪える、J2では極めて貴重なFWだったと思います。
特にジェフの場合は前からのプレスがチームのベースとなっているわけですから、小森の守備力は非常に重要だったはず。
その小森を過小評価しているわけではないとは思いますが、どれだけの対策を考えられているのかが気になるところです。
もう1つは、2列目の選手層。
小森退団で霞みがちかもしれませんが、岡庭、ドゥドゥ、高木など2列目の選手が抜けた影響も小さくないと思います。
岡庭とドゥドゥは昨年30試合も出場しており、2人を合計すると9ゴール8アシストと大きな数字になります。
もちろん、吉田などの補強もありましたが、本職の2列目は少なくなった印象です。
小森穴埋めのためにも、2列目を厚くして前線をサポートすべきではないかと思っていたのですが、むしろ層が薄くなった印象すらある。
岩井も楽しみですが新人1人に頼るのは心配ですし、今年はともかく結果と考えると不安材料の1つではないでしょうか。
さらにチーム単位では、何度も話しているように、ハイプレス以外の形でどのように勝点を稼ぐのか。
小林監督は今年の新体制発表会で、「もう少し大人になっていく」、「したたかに勝点を積み上げていく」と話しており、その点は非常に期待したい部分ではあります。
しかし、具体的にどのような形を描いて、それを実行するかが重要です。
小林監督は無理に繋いで失点する展開を減らすことや、セットプレーの話などをしていましたが、柏戦ではどちらも失敗していますし、そういった細かな部分の修正だけにとどまるのか。
あるいは、「守備の改善」という話も出ており、それによって守備的な選手の補強が優先されたオフだったのかもしれませんが、チームとしてどのような形で守るのか。
ちばぎんカップでも結局プレスからのカウンターが攻撃のメインで、4-4-2でセットした守備状態での強化も感じませんでしから、攻守に具体的な「勝ち方」が問われるのではないでしょうか。
小林監督は1年目も開幕戦から積極的に前へ出ていっていましたが、勝点を伸ばしきれずGW後にプレスを諦めセットして守り、相手を後方で引き付けるビルドアップと風間を使ったパスワークを展開して、何とか持ち直した経緯があります。
しかし、昨年はその2つを捨てて、また序盤戦から中盤に苦しんだ印象があるだけに、もう少しやりようはあったのではないかと思います。
それらの反省を踏まえた上で、チームを発展させて、より賢いサッカーができるかが、第3の課題ではないかと思います。
そのジェフと開幕で対戦するホームのいわきは、2023年にJ2へ昇格。
その年のシーズン序盤は苦戦しますが、田村監督が6月に現場復帰という形で監督に就任し、チームを立て直します。
田村監督になってからのチームは、守備も攻撃もしっかりと基礎を真面目にこなすスタイルでJ2・1年目は18位でしたが、昨年は9位とジャンプアップしています。
このオフにはGK立川、DF大森、MF西川、FW有馬など、主力選手が退団。
しかし、2022年夏から2023年までいわきにレンタルで所属し、主力として活躍したCB遠藤が新潟から完全移籍で加入したことは、戦力として非常に大きいのではないでしょうか。
移籍間もないにもかかわらず、今年のキャプテンにも任命されています。
個人的に注目なのは、CF有馬の代わりをどうやりくりするか。
昨年38試合に出場し10ゴールをあげている選手で、そこまで得点を量産できたわけではないですが、有馬が前線で軸となったおかげで、エース谷村が左サイドや前線の少し下がった位置からゴールを狙えた部分があったのではないかと思います。
今季も残留した谷村は昨年18ゴールと小森に次ぐJ2得点ランキング2位タイにつけたわけですが、そこには有馬との良い関係性もあったのではないかと思います。
谷村が最前線をこなす可能性もあるのかもしれませんが、少し離れた位置からゴールへ仕掛けた方が良さが出る選手ではないかと思います。
そうなると、CFを他に立てる必要があるわけですが、オフの補強も少なかったので、FC東京からレンタル中の熊田か、元ジェフのブワニカ起用の可能性もあるのかもしれません。
あるいは、若手育成に定評のあるチームですので、より若い選手が抜擢されるのでしょうか。
ジェフは開幕直前に行われたちばぎんカップの内容が芳しくなく、攻守に苦労していました。
攻撃面ではアーリークロスなどが多く中へ侵入できず、守備でも柏のビルドアップにハイプレスを回避され、4-4-2でセットする時間が長くなったものの、ボールへは行けず奪いどころがはっきりとしなかった。
後半に入って何度かプレスからのハーフカウンターで攻め込めましたが、それ以外の戦い方には不明瞭なところが多かったと思います。
柏戦でのジェフはコンディションも悪く、開幕戦はアウェイということで状態も若干気になるところです。
スタメン出場したGK鈴木椋大は、試合後「開幕戦に誰が立つのかわからない状況になった」と話しています。
小林監督は就任した2023年から、負けが込んだり大敗すると大幅にスタメンを変えることがあり、選手にもその認識があるのでしょう。
今回も想定していたスタメンを、直前で変える可能性があるのでしょうか。
本来はあまりそれを望みたくはないわけですが、選手の感覚としてもそれだけ厳しい試合だったということなのかもしれません。
もちろん、岩井やデリキなど、可能性を見せた選手たちもいますが、まだ可能性の段階ともいえるでしょう。
また、これを明るい材料というのも良くない気がしますが、いわきも1月末に山形と練習試合を行い、2-10で大敗しています。
45分×3本の試合ですし、鹿児島キャンプ最終日だったようなので疲れも出たのかもしれませんが、他チームでも苦労しているところがあるかもしれません。
シーズンは長いわけですから、まだ何があるかはわかりません。
ただ、ジェフの場合、2年連続でシーズン終盤に追い上げて順位を上げている傾向がある。
言い方を変えると、成績を大きく上げられるのは、シーズン序盤と中盤だけということになりますから、やはり大事なのはスタートダッシュということになるのではないでしょうか。
小林監督は新体制発表会で、「良いチームから本当に勝つチームに向けて、どれだけやれるか」という話をしています。
今年こそは「勝つチーム」になるための具体的な策を見出せるかが、大きなテーマとなるのではないでしょうか。
秋春制に向けての大きな転換期ともなるシーズンですし、ジェフにとっても小林監督にとっても、極めて大事なシーズンとなるのではないかと思います。
なお、Jリーグ開幕に先立ち、先日紹介したエルゴラに続いてサッカーダイジェストも選手名鑑を発売していますので、こちらもご紹介。
ちばぎんカップの結果、内容を受けて不安要素も出てきてしまいましたが、それを覆す楽しいシーズンにしてほしいですね。
むしろちばぎんカップを受けて目を覚まして、ここから大きく変わってほしいところではないかなと思います。
