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田中和樹がスピード見せ裏を抜け出し逆サイドの椿直起がつめてゴール

 先日行われた山形戦、2点目を奪ったのは椿でした。
 アシストしたのは逆サイドの田中ということで、ジェフが得意とするサイド攻撃からゴールが生まれたこととなります。

 37分、相手のこぼれ球を、高橋が中盤右で拾ったところから石川へ。
 石川が見事なロングスルーパスを送ると、田中が長い距離を走って相手の裏を取ります。
 そのままダイレクトでグラウンダーのクロスを上げると、逆サイドの椿が走り込んでいき、足元で合わせてゴールを決めています。

 田中のロングスプリントからゴールが決まった展開ということで、ジェフの王道ではあるのですが、意外と久々な流れだったのではないかと思います。
 田中の裏への飛び出しはすでに多くのチームに警戒されている印象で、昨年後半頃からは攻撃面で田中のスピードを生かせる回数も減ってきた印象があります。
 ここでは石川がハーフスペースに顔を出して、田中を活かしたボールを供給できたということで、先週も話しましたが、やはり1つ中からサイドを活かしたボールを出せるかどうかが、重要なのかもしれません。

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 田中はスピードが乗っていても技術がぶれないことも強みで、ラストパスとなったダイレクトでのグラウンダーのクロスも見事でした。
 それを椿がしっかりと合わせて、ゴールを決めています。
 そこに走り込んできていた、椿の走りも良かったですね。


 この試合の椿は、このシーンまでに何度も左サイドで仕掛けて、チャンスメイクをしていました。
 田中の右サイドよりも、椿の左サイドからの仕掛けの方が目立っており、仕掛けたシーンではほぼ相手に勝っていたと思います。
 このゴールも、そのご褒美といった印象も受けました。

 ゴールシーンでもそうでしたが、基本的に山形はジェフの攻撃をあまり警戒しておらず、スペースを明け渡してくれていた印象でした。
 山形戦までの試合ではサイドに持ち込んでも、相手が守備組織全体をスライドすることによって、ジェフの攻撃が窮屈になってしまったり、サイドで相手の守備にカバーがつくことが多かった。
 ジェフの攻撃は基本的にサイド中心ということは読まれているでしょうから、サイド対策をされると苦しくなるところがあると思います。

 しかし、山形の場合は試合序盤から明らかにリスク覚悟の積極的なプレスをかけてきていましたから、守備よりも攻撃という意識が強く、ある程度やられてもいいという発想もあったのかもしれません。
 ただ、それにしても守備が緩慢で細かなポジション修正なども遅く、守備意識の薄さを感じるところがありました。
 単純にアウェイ連戦もあってコンディション面がまだもう1つなのかもしれませんが、山形も全体的な若干仕上がりが遅くれているのかもしれません。


 一方で、ゴールを決めた椿の活躍も、目立った試合だったと思います。
 以前は無理にカットインして攻撃が詰まってしまったこともありましたが、今は小林監督のスタイルもあってか、田中というお手本もあってか、縦へ専念していることが椿にとっては良い方向に進んでいる部分もあるのかもしれません。
 椿の一瞬のスピードが縦への仕掛けに効果的に生かせている印象で、それが山形戦では見事に機能したのではないかと思います。

 ただ、それを相手に警戒されたときに、どれだけやれるのかが気になるところで、田中も若干その点で苦労しているところがあるのかなと思います。
 椿の場合はカルリーニョスも加入してライバルも増えましたから、今後も激しいポジション争いになるのではないでしょうか。
 それでも本来の小林監督は縦へ仕掛けられるSHが好みなのではないかと思いますし、この日のような活躍が維持できれば、ポジションをキープできるかもしれませんね。