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第14節 ジェフ 1-2 大宮 雨の国立での緊張感と修正力の差も出て3戦勝ちなし

 国立でのホーム開催となったジェフ。
 昔はホームで年に数回国立を使用していたこともあったジェフですが、オシム監督の指摘などもあってなくなった経緯があります。
 人気チームと国立で戦って観客動員数が増えても、相手の観客が増えてはデメリットが多いではないかという指摘だったはずです。

 しかし、今のジェフなら国立で開催しても、ジェフサポがより集ってくれるという見立てだったのかもしれません。
 ただ、試合の方は思った以上に、ジェフの入りが重く、ガチガチの状態となってしまいました。
 久々の大舞台で慣れないところもあったのかもしれませんが、違う意味でのデメリットが大きく出てしまったといえるのかなと思います。


 その試合、ジェフは早々にセットプレーから失点。
 今季は先制ゴールを奪われることも多いことは事実ですが、この日のジェフはいつもと違って、そこからの動きも非常に重く、運動量が上がらずにパスミスが目立ってしまいました。
 選手の距離感が遠く、ボールを持っても攻撃のキッカケを作り切れない状況が続いた前半序盤だったと思います。

 しかし、23分にファーストチャンスをものにすると、そこから今度はジェフが押せ押せの展開に。
 大宮の守備にも課題を感じ、ジェフが攻め込んでいきますが、もう1点が獲り切れなかった。
 すると、後半は大宮が守備を改善し、ジェフはカルリーニョスの退場もあって、1-2で敗れてしまいました。


 結果的にではありますが、前半の内容が大きく響いた試合だったように思います。
 前半途中までのジェフは眠った状況だったことと、押せ押せの展開を作れてももう1点を奪い切れなかったこと。
 そう考えると、自滅とまでは言わないにせよ、自分たちの問題で敗れた試合だったように思います。

 確かに、後半の大宮の修正は素晴らしく、試合中における修正力の差も感じた試合だったと思います。
 また、カルリーニョスの退場もいただけないものでしたが、そこも国立ということで無駄に熱くなりすぎてしまったところがあったのでしょうか。
 今のジェフなら国立でも盛り上げられるという意義を示した部分もあるとは思いますが、課題も出てしまった部分もあったのではないでしょうか。

 1人少なくとも最後までゴールに向かう姿勢は見せてくれましたが、現実を見るとこれで3試合勝ち星なし。
 良くも悪くも内容は大きく変わっていない印象ですが、相手は対策を進めている部分もあると思いますし、もともとハイクオリティを見せて勝ち進めてきたわけでもないチーム。
 悔しいところですが、もう一度課題を見つめ直して、内容を改善していってほしいですね。

■硬い立ち上がりも同点に追いつきジェフペースに

 ジェフは鈴木椋大、日高、杉山、横山、林がサブに戻り、松田が欠場で、スアレス、前、椿、石川、カルリーニョス、鈴木大輔がスタメンに。
 サブから岩井、安井が外れて、吉田、呉屋が入りました。

 大宮はオリオラ・サンデー、谷内田、浦上が外れて、豊川、和田、関口がスタメンに。
 1トップに豊川が入り、右WB下口がCBに戻り、関口が右WBに入っています。
 前節退場したファビアン・ゴンザレスが欠場で、富山、中野などが入っています。


 4分、早々に大宮が先制。
 左サイドのCKから、ニアでグラウンダーのパスを繋ぐと、小島が中央へつないで豊川がフリーでシュートを決めてゴール。
 デザインしたセットプレーで完全に崩します。

 ジェフの方が重く、大宮の方が出足の良かった試合の入り。
 スコアが動いた後も、ジェフのパスミスが目立つ展開に。
 大宮も1点取って慎重になりますが、カウンターでチャンスを窺います。


 14分にも大宮の決定機。
 中盤でカプリーニが、エドゥアルドからボールを奪って縦パス。
 杉本からのパスを受けた豊川が、鳥海を交わしてシュートに行きますが、ゴール左隅をそれます。

 20分、ジェフはエドゥアルドが足を痛めて交代し横山を投入。
 その直後にも大宮の攻撃。
 左サイドからのCKをファーでガブリエウが折り返すと、カプリーニがミドルで狙いますが、枠の外。


 劣勢のジェフですが、ワンチャンスをものにします。
 椿からのパスを受けた前が、左サイドを抜け出してクロス。
 石川がフリーで合わせて1-1に。

 28分にもジェフのチャンス。
 FKの流れから、こぼれをジェフが拾って左サイドで仕掛けた椿がクロス。
 鈴木大輔がフリーになって合わせますが、GK笠原がセーブ。


 32分にもジェフの攻撃。
 カルリーニョスが1人を交わしてカウンター。
 スルーパスを田中が受けてミドルシュートで狙いますが、GK笠原がセーブ。

 37分にもジェフの攻撃。
 ゴール前正面で得たFK。
 少し距離もありましたが、品田が直接狙い、GK笠原がセーブ。

 序盤は動きの重かったジェフですが、同点に追いついてからは完全なジェフペースに。
 45分にもジェフの攻撃。
 右サイドからのCKを品田が蹴ると、ファーで鈴木大輔が競り合って狙いますが、枠の外に終わり1-1で折り返します。

■大宮が守備を改善し退場者も出て1-2の敗戦

 大宮は後半から、関口を右SB、下口を左SBに移した4バックに変更。
 後半もジェフが攻め込んでいきます。

 しかし、52分に大宮が勝ち越し点。
 セカンドボールの奪い合いを、小島が制してカウンター。
 そのまま持ち上がって、カプリーニがクロスを上げると、鳥海と前にあたってゴール。

 55分にも大宮の攻撃。
 右サイドでカプリーニや和田がパスを繋いぐと、1つ戻して杉本へ。
 杉本がそのまま狙いますが、大きく枠を外れます。


 得点とシステム変更もあって、大宮の守備が安定していきます。
 ジェフはボールを持っても、攻めあぐねる展開に。
 65分、大宮はカプリーニを下げて藤井を投入。

 68分にはジェフのチャンス。
 品田からのパスを受けた横山が和田を交わして、逆サイドへラストパス。
 石川が受けてシュートに行きますが、GK笠原が飛び出してファインセーブ。


 70分、ジェフの攻撃。
 CKの流れから鈴木大輔が拾い直して、高橋がアーリークロス。
 カルリーニョスが競ってゴールかと思いきや、大きく手を振ってボールに触っており、カルリーニョスが2枚目のイエローカードで退場に。

 75分、大宮は足を痛めた豊川を下げて、サンデーを投入。
 78分、ジェフは椿、前を下げて、日高、林を投入。
 その直後にはカットインしていった泉がミドルシュートで狙いますが、枠の外。


 82分、大宮は足を痛めた杉本、泉、和田に代えて、富山、石川、中山を投入。
 85分、ジェフのチャンス。
 日高の縦パスから、混戦状態となり、最後は日高がミドルで狙いますが、GK笠原がセーブ。

 1人少ない状況でも攻め込むジェフは、94分、ジェフは田中を下げて呉屋の投入。
 98分、ジェフの攻撃。
 左サイドからのロングスローを呉屋が頭で狙いますが、GK笠原がキャッチし1-2で敗戦となりました。

■大宮の修正力とジェフの勝負師の感

 Youtubeなどでも話してきましたが、大宮はハイプレスでシーズン序盤、好成績を収めたチームだと思っています。

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 サイドでのパスワークやポストプレーを使った展開などもありますが、それらはジャブのようなもので。
 サイズが大きくフィジカルの強い選手を並べたプレスからのハーフカウンターが、一番の武器ではなかったかと思います。

 しかし、ここ最近は運動量も落ちていき、そのプレスが弱ってきた。
 連戦や気温上昇もありますが、J3からの昇格組ということもあって、開幕時にコンディションを合わせてきていたところもあったのではないでしょうか。
 また、サイズの大きな選手たちはプレスがはまれば強いものの、運動量やスピードの面では本来課題が出やすいところもあると思います。


 この試合でも序盤の大宮は、ハイプレスをかけて流れをつかんでいきました。
 対するジェフは国立の舞台に足がすくんだのか、雨の影響もあってか、大宮のプレスに驚いたのか、失点前から動きが重く、ミスが多かった。
 失点シーンも大きく振り返ると、後方にいた前のパスミスから、大宮の攻撃のターンになっています。

 しかし、1点を取ったところで、大宮も無理には前に出なくなった。
 そもそも長時間のプレスは厳しかったのかもしれませんが、大宮もこの時間帯にもう1点を狙えていれば、もっと楽に試合が運べたと思います。
 それだけ試合序盤のジェフは、動きがいつになく重く、ミスも多い状況でした。


 ただ、23分のファーストチャンスをジェフがものにすると、そこからはジェフペースに。
 大宮は前へプレスにいっても、1トップ2シャドーの裏をジェフに取られ、引いて守ってもジェフの持ち上がりに対応できず、ずるずると下がっていきました。
 中途半端な守備になってしまった結果、ジェフが押せ押せの時間帯を作ります。

 けれども、大宮は後半から4-4-2に変更。
 これによって、全体的なポジションバランスが修正され、中盤で構えたところから、前へ守備に行けるようになった。
 それまでの5-2-3だと、どうしても前が3枚になるため、プレス時に広範囲をカバーしきれなかったですが、前4枚で守備に行けるようになって、プレスの穴が少なくなったのだと思います。


 さらに、4バックにしたことによって、ジェフの得意とするサイド攻撃への対応もしやすくなっていった印象です。
 SBとSHで挟み込みやすくなり、ジェフがサイドへ持ち込んでも窮屈な状況を作られてしまいました。
 こうなるとジェフの攻撃は、弱いところがあると思います。

 前半もう少し早くジェフが目覚めていれば、あるいはもう1点を取れていればというのが、この試合のポイントだったと思います。
 また、この試合では修正力の差も出てしまった印象もあります。
 大宮は4バックに変更して改善していった一方、ジェフは試合終盤、1人少ないにもかかわらず、石川、林、呉屋を前線に並べた上に、鳥海を前線にあげるパワープレーを展開しました。


 しかし、それによってパスの出し手がいなくなってしまい、結果的に攻撃の勢いが落ちてしまったように見えました。
 1人少ない難しい状況だっただけに、仕方のない面もあったとは思いますが、ここまでも小林監督の交代策はあまり当たっていない印象もあります。
 今後ジェフが優勝争い、自動昇格争いをしていくとなっていけば、勝負師の感的な部分が問われる場面も増えていくかもしれませんから、そういった細かな点にも注目ではないでしょうか。

 これで3試合勝ち星なし。
 まだ首位をキープしていますが、ここからずるずるといかないようにしなければいけません。
 ゴールデンウィーク以降にチームの流れが変わることも珍しくはないですから、改めてもう一度気を引き締めたいところではないでしょうか。