大宮対ジェフ戦は、上位対決らしい激しい展開となりました。
試合終盤には足を釣る選手が続出し、体力的にもかなり厳しい試合になったと思います。
お互いに持ち味も出して、正直どちらに転がってもおかしくない内容だったと思いますが、なんとかジェフが耐えて守り切り勝点3をものにできた試合だったと思います。
ジェフは立ち上がりから、積極的にサイドを仕掛けていき、前節に続いてアグレッシブな試合を展開していきました。
ジェフの方が攻め込む回数は多かったですが、大宮も攻撃に入った時にはしっかりと中盤中央でパスを繋ぎ、確実性は大宮の方が上だったかなと思います。
結果的には、互角の内容だったとも言えるのではないでしょうか。
しかし、ジェフの先制点に関しては、大宮の縦パスのミスからジェフの攻撃が始まりました。
これによって田口がフリーでクロスを上げられた上、ゴールを決めたカルリーニョスもフリーで合わせています。
こういった均衡した激しい展開では、一瞬の隙で試合が決まりがちで、それが出てしまったシーンだったと思います。
田口はそういった相手のミスを見逃さずに、確実にものにする傾向があり、その強さが出た試合だったのではないでしょうか。
ジェフとしては1-2で敗れた国立開催のリベンジを果たせたわけですし、ここから始まる上位連戦の初戦をものにできたことにもなります。
内容的にも守備には課題も感じましたが、攻撃面では良さも出せつつありますし、ここからさらに調子を上げていきたいところですね。
■お互いに激しい展開も0-0で前半を終える
ジェフはカルリーニョス、エドゥアルド、田口、日高がスタメン。小林、安井がメンバー外で、横山、前が控えに。
植田、品田、杉山がサブに入って、岩井が外れました。
大宮はガブリエウが、7月末に手術を行い現在離脱中。
津久井が控えに回り、藤井がスタメンに。
サブから関口、富山が外れ、福井、杉本健勇が復帰しました。
開始早々、ジェフのチャンス。
田口がダイレクトで浮き球のスルーパスを出すと、イサカが裏を走ってクロス。
ニアで森が頭で合わせますが、GK笠原がセーブ。
5分には大宮の決定機。
谷内田からの浮き球の縦パスをサンデーが落として、豊川が受けます。
こぼれたところを泉が受けてシュートを放つも、ポスト直撃。
序盤から激しい展開。
ジェフはサイドチェンジを積極的に使って、左右のサイドから縦へ仕掛けていきます。
大宮もロングボールを織り交ぜつつ、カウンターからチャンスを狙っていく流れに。
17分、大宮のチャンス。
攻撃参加してきた市原が、中盤からクロス。
日高が下がって軌道が変わり、ファーで泉が狙いますが、ゴールの左。
25分、ジェフの攻撃。
左サイドからのCK。
ショートコーナーで受け直した日高があげると、エドゥアルドがファーで狙いますが、枠の外。
その直後、大宮の攻撃。
CKの裏を突く形で、GK笠原が素早くロングキック。
サンダーが高橋の裏を取って、飛び出したGKスアレスも交わし、角度のないところからシュートに行きますが、高橋が戻ってセーブ。
33分、大宮のチャンス。
右サイドから茂木のロングスロー。
混戦状態からこぼれたところを、市原がシュートに行きますが、GKスアレスがファインセーブ。
39分にも大宮のチャンス。
市原からパスを、ジェフの間で受けた豊川がフリーでミドルシュート。
しかし、枠を捉えきれず。
前半途中まではジェフの方が勢いを感じましたが、終盤からは大宮ペース。
ジェフは運動量が徐々に落ちてラインが下がり、中盤で相手を捕まえきれなくなります。
それでも、最後はジェフが凌いで0-0で折り返します。
■1点を守り切って1-0でジェフが接戦をものにする
大宮は後半開始と同時に、サンデーを下げてファビアン・ゴンザレスを投入。47分、ジェフが先制。
大宮のパスミスから、田口がフリーでピンポイントクロスを上げると、ニアでフリーになったカルリーニョスが合わせてゴール。
50分にもジェフの攻撃。
カウンダーでエドゥアルドの縦パスを森が持ち上がり、イサカが受けてシュート。
しかし、相手選手にもあたり、ポストの外。
52分には大宮の攻撃。
左サイドでパスを繋いでいき、中に入って下口が縦パス。
谷内田がシュートを放ちますが、田口がブロック。
その直後にも大宮の攻撃。
セットプレーの流れからイヨハが粘って、茂木が右からクロス。
豊川が頭で狙いますが、GKスアレスの正面。
55分にはジェフのチャンス。
イサカが右サイドで相手を交わし、エドゥアルドが受けてラストパスを送ると、椿がシュートに行きますが、相手DFがブロック。
さらにこぼれをエドゥアルドが狙いますが、GK笠原がセーブ。
その直後、大宮は豊川、藤井を下げて、カプリーニ、津久井を投入。
58分、ジェフは、カルリーニョスを下げて呉屋を投入。
後半に入っても激しい展開が続きますが、両チーム徐々に運動量は落ちてミスも増えていきました。
70分、大宮は泉を下げて杉本を投入し、杉本が前線、カプリーニが右SH、津久井が左SHに。
74分にはジェフの攻撃。
セカンドボールの奪い合いから、田口が拾ってミドルシュートで狙いますが、GK笠原の正面。
その直後には大宮の攻撃。
津久井が左サイドから右足でクロス。
カプリーニが頭で狙いますが、GKスアレスがセーブ。
77分、ジェフは椿、田口、日高を下げて、杉山、品田、前を投入、杉山が右、イサカが左に回りました。
84分、大宮は安光を投入。
ジェフは森を下げて米倉を投入しました。
97分、大宮の決定機。
左サイドで津久井が杉山を縦に交わしてクロス。
杉本が頭で狙いますが、GKスアレスがファインセーブ。
その直後のプレーでも大宮がチャンス。
左サイドからのCK。
市原が頭で狙いますが、GKスアレスの正面。
その直後には、ジェフがチャンス。
中盤からのクリアボールが、左サイドのイサカに入って中央へ。
杉山がミドルで狙いますが、ポスト直撃。
試合終盤も大宮が攻め込む展開が続きましたが、ジェフは苦しみながらもしっかりと守備で対応。
そのまま、逃げ切って1-0で勝利となりました。
■エドゥアルドとイサカの関係でチャンスを作る
試合序盤は、ジェフが積極的に攻める展開が目立ちました。ダブルボランチを入れ替えたジェフは、エドゥアルドが右サイドに流れて攻撃を作ることが多かった。
イサカ、エドゥアルド、高橋とサイドで並ぶことによって、SHとSBの2人で守る相手に対し、エドゥアルドが間で受けて有利にたっていった印象です。
しかし、大宮は前半途中から守備を修正していって、4-4-2で無理に左SHが前の高橋へ守備にいかなくなり、中盤のスペースを消すようになっていきました。
これによって、エドゥアルドがフリーになることが少なくなって、ジェフの攻撃が作りにくい状況になっていったと思います。
逆に前半終盤からはジェフのラインが全体的に下がって、中盤にスペースができ始め、そこから大宮がペースを握っていった印象でした。
この日の大宮はサイドだけではなく、中盤中央でも良いリズムを作り、確実なチャンスを作っていきました。
前回対戦時にもやられた豊川は、間で受ける動きも縦に抜ける動きもうまく、ジェフは今回もそこを捉えきれずに、守備で苦戦していた印象があります。
そこに小島などもうまく絡んで、中盤で優位に立って行ったと思います。
それでも後半からは、今度はジェフが守備を修正し、椿が前に出て3トップ気味に守備をかける機会が増えていきました。
大宮は3バック気味になってビルドアップをすることが多く、特に市原から中盤や前線へパスを出し、チャンスを作っていきました。
その市原を止めることと、全体のラインを押し下げられないようにするために、椿を前へと出して対応していったのではないでしょうか。
市原は攻守に貢献し、20歳とは思えないプレーぶりを見せていたと思います。
ただ、ジェフの先制点はその市原の縦パスのミスから。
さらに、カルリーニョスをゴール前で空けてしまったのも市原だったということで、サッカーの難しさも感じますね。
一方、ジェフは後半からエドゥアルドがより高い位置で、内寄りにプレーすることが増えていった印象があります。
それによって、イサカをうまくサポートすることで、攻撃面が活性化していったと思います。
このようにエドゥアルドが前に出られていたのも、田口がアンカーの位置で攻守に大きく貢献できていたからといった部分があるのではないでしょうか。
ただ、エドゥアルドは試合終盤に足が釣り、それでも最後までプレーし続けていたということで、今後への影響も心配ですね。
この日はサブに本職のボランチが1人しかいなかったこともあったのかもしれませんが、エドゥアルドも怪我がちなところがありますから、無理はさせたくないところだったのではないかとも思います。
前節、鈴木大輔を投入して勝ち切れなかったことが、トラウマでもあったのでしょうか。
ともかく、攻撃面でもサイドから前への勢いを見せて、守備でも選手たちが最後まで集中力を欠かさず0点で抑えられた。
ジェフとしては良い勝利をあげられたということで、次以降もこれを続けていきたいところですね。