Jリーグの移籍ウインドウは8月20日までということで、駆け込みでの移籍がいくつかありました。
ジェフからも、移籍する選手の発表がありました。
まずは松田陸が、東京Vへ完全移籍が発表に。
J1への個人昇格ということになりますね。
2023年に金沢からジェフへ加入した松田は、当初レギュラーとしてプレー。
小林監督就任直後のジェフは相手によって4バックと3バックを使い分ける戦い方しており、松田は右SBと右CBをこなす大事な役割を果たしていました。
守備時は4バックの右SBでも攻撃時は3バックの右でプレーすることが多く、このシステムの肝となっていた印象です。
しかし、2023年序盤のジェフは結果が残せず、序盤以降は可変システムを諦め4バックに固定。
さらに、松田が逆サイドからのクロスに競り負けて失点したところで、高橋が右SBにコンバートされてポジションを失います。
小林監督は罰則交代が多いタイプで、現在もゴール前を固める守備をしていることからも、クロスを出されるところより、クロスに競り負けたところが許せなかったのかもしれません。
その後は負傷者が出ると慣れない左SBの穴埋めなどをこなしましたが、まとまった出場機会は得られず。
しかし、2024年後半には鈴木大輔の長期離脱と、チームの不振もあってCBに抜擢されます。
そこからは見事なパスカットやビルドアップで活躍し、終盤の追い上げに貢献しました。
特にパスセンスが非常に高く、足元の技術だけではなく、パスを出す判断も良く、局面を打開する縦パスを出せる選手だと思います。
ただ、今季は鳥海、河野といったCBを補強し、鈴木大輔の復帰もあって、再び出番を失ってしまいました。
今年のジェフは後方で引いて跳ね返す展開も多いので、176cmの松田には厳しかったのかもしれません。
東京Vは、この夏に千田、綱島といったCB候補が退団。
さらに、最近では3バックの右CBが積極的に前に出るシステムで、戦っている印象です。
松田はSBとCBがこなせて攻撃に絡めるDFですから、攻撃的な右CBであれば戦いやすいのではないでしょうか。
フィジカル面などには不安も感じる部分がある選手ですが、3バックということであればそこもうまく補えるかもしれない。
ただ、意外な印象ですが、東京VではWB想定という話もあるようですから、長崎に引き抜かれた翁長の代役と考えられているのかもしれません。
東京V城福監督が本日の会見で選手獲得について、こう語っていました。…
— 佐藤隆志 @サカバカ日誌 (@satooooota) 2025年8月14日
ジェフでは持ち味を出せなかった印象もありますが、まだ26歳の選手。
夏の動向からも苦労しているイメージもある東京Vですが、江尻強化部長の下で頑張ってほしいと思います。
スタイルからして円熟味を増した方が良さが出せるタイプかもしれませんから、これからのブレイクに期待したいですね。
続いて、安井が今治に移籍しました。
こちらも26歳ということで、中堅年代が抜けることになります。
神戸下部組織から2017年にトップ昇格を果たした安井は、2021年途中から町田に移籍して活躍。
2023年以降は町田の積極補強と怪我もあって出場機会が少なくなり、今年からジェフに完全移籍で加入しました。
しかし、ジェフでの安井は7試合出場、スタメン2試合、1ゴールのみ。
個人的にも期待していたのですが、残念な結果に終わってしまいました。
今季のジェフが昨年同様にプレス重視で戦うスタイルであれば、もう少し活躍できたのかもしれませんが、後方を固める戦いをしたことによって、フィットしにくくなった部分もあったのかもしれません。
また、新体制発表会で2桁ゴールを取りたいと話していたことにも、若干違和感を覚えてはいました。
町田のプレーからしてもそこまで得点力があるタイプではないし、上下動しながらシンプルにさばけるプレーがウリだと思うだけに、本人の中でも理想と現実のギャップがあるのかもしれません。
さらに、ジェフは攻撃面で個人技での打開が問われる傾向があるだけに、安井がはまらなかったのかなとも思います。
前々節のいわき戦ではスタメンを果たしていただけに驚きの移籍ですが、その後チームが調子を上げたこともあって移籍となったのでしょうか。
今治は中盤に総合力や運動量を求める印象もあるため、相性は良いのではないかとも思います。
また、今治は先日も同じ兵庫出身の26歳MF持井が負傷するなど、怪我人も何人か出ていますので、中盤を補充したかったのかもしれません。
今治は現在9位で2位ジェフとは勝点8差と、まだライバルとなる可能性があるかもしれませんが、ジェフは逃げ切れるという判断でしょうか。
なお、今年の最終節はジェフ対今治となるため、レンタル移籍の安井は最終節の欠席が決まりました。
今治は現在4練習と調子を上げてきていますし、安井としてはその波に乗りたいところではないかと思います。
続いて、岡本享也が、J3宮崎へレンタル移籍となりました。
岡本は今季YSCCからジェフへと加入。
しかし、今年のジェフはGK若原が開幕前に怪我で長期離脱になると、徳島で活躍してきたGKスアレスを緊急補強。
そのスアレスは序盤から見事な安定感を見せている上、サブには昨年後半に活躍した鈴木椋大が控える状況。
さらに、若原も怪我から復帰した模様ですので、GKは例年にはない盤石な状況となっている印象です。
毎年J2でも上位チームには優秀なGKが多いですし、GKの補強が現在のジェフをこの順位に押し上げた部分も大きいのではないでしょうか。
宮崎はレンタル加入していたGK春名が、夏に水戸へと復帰。
水戸からはGK松山が浦和へ移籍しているため、玉突き移籍となっています。
宮崎のGK陣は比較的若い構成となっていますので、30歳の岡本の経験が欲しいという部分もあったのかもしれません。
宮崎は現在J3で5位と昇格争いの渦中にいますので、大事な補強となる可能性もあると思います。
来季以降はわかりませんが、まずは宮崎で頑張ってほしいですね。