大宮、徳島と上位相手に1-0で勝利したジェフですが、先週の仙台には0-1で敗れてしまいました。
今週末にはホームフクアリで、10位甲府と対戦します。
甲府は昨年夏から、大塚監督が指揮を執っています。
千葉市出身の大塚監督は、ジェフでもプレー経験のあるOB。
大柴コーチも元ジェフで、坂本コーチとは共に戦った仲でもあります。
大塚監督が就任した甲府は、真面目に戦うオーソドックスなスタイルといった印象です。
後方からパスをしっかりと繋ないでいき、状況に応じて前線への長いパスも織り交ぜています。
守備でも献身的に戦う選手が多く、前線からプレスにもいきつつ、引いて守る形も確実に構築している印象です。
特に守備面が武器となっており、総失点25はJ2で4番目タイの成績。
非常に守備への戻りが早いのが特徴で、相手にカウンターを打たせない形を作れていることが、失点数を減らせている要因ではないでしょうか。
しかし、一方で総得点数は28と、J2でも6番目に少ない数字となっていることが、課題となっている印象です。
この得点力不足もあって、シーズン序盤は勝点を伸ばせず苦戦。
ただ、4月に加入したボランチのヴァウ・ソアレスと長身CFのネーミアスが試合に出場し始めたところから、成績が上がっていった印象です。
ソアレスはキック力があって正確なキックで攻撃を作れるタイプで、ネーミアスは前の推進力があってパワーがあり、前線で起点になれる存在となっています。
しかし、ここ最近は怪我などもあって、二人が出場できず。
それでも、7月からは4勝2敗と好調。
前節こそ札幌に1-2で敗れてはいますが、悪くはない流れとなっています。
好調の要因は、1トップ2シャドーの躍進があるのではないでしょうか。
縦にスピードのあるマテウス・レイリアは得点力があるタイプではないため、序盤戦は1トップで起用され苦戦しましたが、左シャドーに入ってからはうまく裏へと動き出し、ボールを引き出す役割を果たしています。
21歳のCF内藤もポスト役をこなしながらゴールを狙えており、テクニックのあるエース鳥海も調子が上がってきました。
前回3月に対戦したジェフとの試合では、2-1で好調だったジェフが勝利。
しかし、ラストプレーでジェフがゴールを奪う僅差の試合でした。
ジェフは特に攻撃面で苦労した記憶があります。
甲府はジェフのサイド攻撃対策として、プレス時は4-4-2、リトリート時は5-4-1で戦う変則的な布陣で臨んできました。
プレスをかける際には、右シャドーの鳥海が前線へ、右WBの宮崎が右SHへと上がる可変システムに。
5バックで横のスペースを消すだけでは押し込まれてしまうため、プレスに行く時には前に人数をかけるという意図があったのではないかと思われます。
この際に、運動量豊富にアップダウンしてスピードを見せて活躍したのが宮崎でしたが、その後は怪我もあって夏に徳島へに移籍になっています。
ジェフも前節対戦時にラストプレーでゴールを上げている安井が今治へと移籍していますし、両チームかなり状況は変化しているように思いますね。
このあたりの移籍情報などは、先日のYoutubeでも取りまとめましたので、ぜひご覧ください。
シーズン中盤以降、甲府の右WBは大卒新人の佐藤恵介が主に担当。
前節札幌戦では佐藤が不在で新外国人MFミカエル・ドカが右WBでスタメン出場しましたが、連携面の課題も出て前半のうちに交代となってしまいました。
ジェフ戦でも誰が右WBに入り、どのようにジェフのサイド対策をしてくるのか、注目ではないかと思います。
ジェフは前節仙台戦でサイド攻撃を封じられて、そこからカウンターも浴びて、0-1で敗れてしまいました。
甲府戦でもやはり、そのサイドの攻防が注目となるのではないでしょうか。
また、仙台戦前半は守備を重視し過ぎた結果か、相手に押し込まれる時間が長くなり、攻め返すことも出来ませんでしたので、その点も課題ではないかと思います。
ジェフはここ最近3勝1分1敗と好調ですが、ゴール数はこの5試合で5ゴールのみ。
自動昇格を果たすためにも、攻撃面の改善が求められるところではないかと思います。
特にSHの突破力ばかりに依存しない攻撃を構築できるかが、昇格に向けてのテーマとなるのかもしれません。
一方の甲府も現在勝点38で、プレーオフ圏内の6位仙台との勝点差は8。
J2も全体でみると少しずつ差は広がりつつありますので、プレーオフ進出のためには負けられない状況と言えるのではないでしょうか。
量チーム共に好調だったものの前節は敗れているだけに、流れを引き戻すための大事な試合となるのかもしれません。