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トップ下のカルリーニョスが甲府戦で貴重な同点ゴールを決める

 先週末行われたジェフ対甲府戦。
 立ち上がりから甲府に主導権を握られ、 何度も相手に決定機を作られて、ついに17分に失点。
 前節仙台戦でも内容は悪かっただけに、非常に嫌な流れだったと思います。

 しかし、25分にジェフが同点ゴールを上げます。
 甲府としては先制直後に一転して守備に回ってしまったことが、失敗だったのではないかと思います。
 あの勢いを90分間続けるのは難しかったにせよ、ジェフはハイプレスに手を焼いていたわけですし、失点したジェフは点を奪いに来ることが予想できたわけですから、もう少しプレスで踏ん張らなければいけなかったのではないでしょうか。

 ゴールシーンでは、椿が左サイドを縦に仕掛けていきますが、一度は対面の荒木にボールを奪われます。
 しかし、荒木はボールがゴールラインを切れるだろうと触らずに粘ったところを、背後から椿が奪い返してチャンスメイク。
 こぼれたところを、カルリーニョスが拾ってゴールを上げています。

 ゴールパターンとしては意外と良くある展開で、ボールが切れるだろうとゴールライン手前で粘ると、守備側の選手は相手選手ではなくボールウォッチャーになってしまう。
 それによって、一瞬足が止まってしまい、守備のポジション修正も遅れるため、この展開でボールを奪い返されると、一気にピンチに陥ってしまいますね。
 実際、カルリーニョスはフリーでシュートを放っていますし、甲府としては中途半端な対応をしてしまったことになります。

 
 ジェフとしては、まずは椿がサイドで最後まで粘ったことが大きかったと思います。
 自分の仕掛けが潰された直後の展開でしたから、当然奪い返したいという思いは強かったと思いますが、しっかりと体を張って対応したことににあります。
 そして、カルリーニョスが相手の隙を見逃さずに、シュートを放った展開ということになりますね。

 カルリーニョスはこの直後にも田口のパスを受けて、ミドルシュートを放っています。
 角度のないところからでしたが、思い切りの良さを感じました。
 また、47分にも森のオフサイドになりましたが、右サイドからパスを繋いでいって、カルリーニョスがゴールの枠をそれるシュートを放っています。


 この2つのミドルシュートのシーンでも改めて感じましたが、森が最前線に入って1つ後ろにカルリーニョスがいる。
 それによって、カルリーニョスが前を向いてプレーできるようになったことが、チームにとっても大きいのではないかと思います。
 上記のゴールシーンにおいても、ゴール前中央ではない少し離れた位置から、前を向いてシュートを放てていることになりますね。

 やはりカルリーニョスは、ゴール前で競り勝てるタイプではないし、裏を狙えるような選手でもない。
 2列目で前を向いて生きるタイプの選手だと思いますから、CFタイプの森と組んでようやく持ち味が出しやすい状況になったのではないかと思います。
 これまでは右インサイドでプレーしていた石川や風間などと組む形で、カルリーニョスが前線でCBを背負って後ろ向きにプレーする展開が多い状況でした。


 石川も前線でプレーできる選手だと思いますし、林や呉屋などと組ませても良かったとは思うのですが、小林監督は頑なにCFとしてカルリーニョスを起用していた印象です。
 0トップという言葉もあるくらいですから、そういった起用法もあり得なくはないかもしれませんが、0トップに入る選手は流動的に動いて中盤的な仕事をすることが多い。
 カルリーニョスは単純にCFの仕事をズルズルと下がってやっていることが多かった印象ですから、いわゆる0トップとは言い難い状況だったと思います。

 カルリーニョスがいわゆるトップ下に近い仕事を果たせるようになったことは、今後のチームの攻撃面を考えても重要なポイントではないかと思います。
 1-0で勝利した前々節徳島戦のオウンゴールも、カルリーニョスがポケットに入ってクロスを上げたところからでした。
 今後よりカルリーニョスを活かせるようになって、中央からも攻撃の回数が増えていくのか注目ではないでしょうか。