当ブログはプロモーションを含みます

仲良くここ6試合で3勝3敗のジェフと京都

 今季も残り2試合、相手にとってはホーム最終戦といったタイミングで、"ズッ友"京都との対戦になります。
 今年の京都はシーズン序盤から大きく低迷し長らく残留圏内に沈んでいましたが、夏頃から勝点を伸ばして現在は19位となっています。
 ジェフとの勝点差は11と小さくはないですが、順位で言えばジェフも16位ですので、大差はないと言えるのかもしれません。


 今季の京都は布部監督が続投となりましたが、成績不振のため5月上旬にジュロヴスキー監督が、コーチから昇格する形で指揮を執っています。
 それでも監督交代直後は、大きく成績を伸ばせず。
 8月から成績を回復して、前節でJ2残留を決めました。



 監督交代の効果も考えられますが、大きな変化があったのは夏の補強ではないでしょうか。
 勢いのある若いアタッカーは多く在籍していましたが、中盤の管理能力というところでは不安があったところに、庄司や金久保といったボランチの選手を補強。
 さらにキープ力や得点力もある長身FWカイオも獲得して、高さだけでなく前線の前への強さも増した印象です。


 現在は4-4-2をベースにして、2トップには闘莉王、レンゾ・ロペス、カイオといった大型FWを中心に配置。
 シンプルに蹴って、2列目の選手が拾う形を基本としている印象です。
 また、石櫃が蹴るセットプレーも、武器の1つとなっているのではないでしょうか。



 今年は苦労している京都ですが、U-21日本代表でも活躍した岩崎を中心に、小屋松、仙頭、重廣など、若く魅力的な選手が多い印象です。
 それに加えて専修で町田と同期だった庄司も加入し、長いボールの多い中でもうまく中盤でコントロールしているように思います。
 来年もこの選手たちが残ってうまくチームがはまれば、飛躍するポテンシャルは十分にあるのではないか…と、周囲からはジェフも同じように思われているのかも知れませんね(笑)


 京都も来季のチーム体勢が、気になる段階に来ているのではないかと思います。
 また、ジュロヴスキー監督が続投だとしても現在の戦いが応急処置的なもので本来は違うサッカーがしたいのか、来年もこのままのスタイルでいくのかによって大きく見方は変わるのではないでしょうか。
 現状だと前線の高さに頼っているところも大きいと思いますし、庄司などを獲得しただけにもう少しボールを回せるチームになればという印象も受けてしまいますが…。


 京都やジェフに限らずですが、監督を続投してスタイルも変えないのであれば、シーズン終盤に消化試合となっても細部を改善しチームを成長させることが出来るのかがポイントになると思います。
 しかし、体制が変わるということであれば、現戦力を基本として来季どのような方針でどういったサッカーを目指していくのかが気になるところとなるのではないでしょか。
 もちろん戦力がどこまで残るのかといった問題も大きいですが、いずれにせよ続投か交代かで見方も違ってくるのではないかと思います。



 前節J2残留を決めた京都ですが、試合の方はホームで愛媛と対戦し敗れています。
 元京都の有田が9分にゴールを奪うと、その後は両チームともにチャンスを作っていきました。
 しかし、GK岡本、GK清水のファインセーブもあり、0-1のまま愛媛が競り勝った試合でした。


 なお、京都は第35節熊本戦から勝利と敗戦が交互に続いており、ここ6試合で3勝3敗となっています。
 一方のジェフも、第35節の愛媛戦からの6試合で、ちょうど仲良く3勝3敗。
 そのため、現状だとどちらに分があるのか、予測の難しい試合となりますね。



 ジェフはここ2試合、無理にハイプレスをかけず、バランス重視で戦ってきました。
 そのため、京都戦でも同様の戦い方で臨むのではないかと思います。
 エスナイデル監督や選手のコメントを読む限りでは、徳島戦でこの戦い方にある程度の手応えを感じたのではないかと思いますので、それが残り試合でも継続できるかが注目ではないでしょうか。


 ただ、徳島と京都とでは、大きくスタイルが異なるでしょう。
 京都は最終ラインからでも長いボールを使ってくるチームだと思いますし、相手後方の出所へプレッシャーに行かなくても守れるのか。
 徳島戦でもシンプルに長いボールを蹴られると苦戦する傾向にありましたし、ロングボール対策が問われるかもしれません。



 一方で守備においては京都の2トップも以前より守備意識は高まっている印象ですが、機動力はない組み合せが多いので完全にはビルドアップを止め切れない印象を受けます。
 欧州の監督らしくゾーンでボールが入ってきたら対応するという傾向が強いのかなとも思いますし、ジェフとしては相手を押し込んでチャンスを狙う展開となるのでしょうか。
 ただ、その分カウンターは狙いにくくなる可能性もあるのかもしれません。


 どちらにとっても苦労の多いシーズンだったと思いますが、お互いに最後はすっきりと終りたいところではないかと思います。
 そして、来季こそは良いシーズンにしたいところですね。
 そのためにも、来季に希望の持てる何かが見られる試合になってほしいと思います。