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大分、平成22年度1月期決算を発表

 大分が株式総会を行い、決算を発表。
 予定よりも1億円ほど多い11億6700万円の債務超過となったそうです。
 大分の公式リリースはこちらで。
 内訳もPDFファイルでアップされています。



 気になるのは新たに2億円以上も増した特別損失。
 外国人選手への違約金は営業費用の方に計上したそうですし(普通そうなんじゃないんですかね。ジェフは監督への違約金を特別損失に回したというようなことを匂わせていましたが…)、公式サイトでは「従来から資産性が乏しいものと認識していた債権等」と書かれています。
 内容が気になったわけですが、地元新聞などによると、「ユニホームスポンサーの入金遅延分など」と書かれています。
 どこのことなんでしょうか?
 フォーリーフ?小室哲哉
 でも、フォーリーフなら単純に09年度決算での収入減で済むはずではないかと。
 広告料収入減の理由として「スポンサー中途解消」と書かれており、フォーリーフとの契約は1年半のところを半年で解消となっていますので、そこがぴったりと合うはずなのではないかと。
(ようするに大分は10年度分の広告料も一括で受け取ろうとしていたのではないかと予想できるわけですが、経営状況を考えればその可能性は十分にありえると言えるのではないかと。)
 しかし、小室哲哉氏だと7000万円しか遅延していないはずで、こちらも数字が合わない…。
 マルハンは契約終了とはなりましたけど、昨年度決算とは関係がないはずですし。
 他にも何かあるのでしょうか。
 どうにも気になる部分です。



 それともう1つは同時に発表された、今年度の予算。
 チケット収入が昨年から増えている時点で大丈夫なんだろうか?と思ってしまうのですが、それを含めて最終利益は3億1000万円。
 Jリーグからの融資は6億円にも上るわけで、これを返済しなければJ1昇格とはいかない大分はどうこれを対処するのか。
 関係者からは減資という話も出ており、実際昨年から今年度にかけての地元金融機関の姿勢を見ると、かなりサポートに積極的であることが窺えます。
 ただ、その策も大分が経営的に軌道に乗らなければ、さすがに難しいのではないでしょうか。
 もしも大分がJ2で3位以内に入って融資が返せない場合、Jリーグや周囲の関係者がどのように対応するのかというのも気になるところです。
 可能性としては、ありえなくもない状況なのでしょうし…。


 ともかく、しっかりと利益を上げられる体制を整えること。
 一部には「ともかくJ1に昇格して収入を増やすことが先決である」という意見もあるそうですが、その分J1に残るために費用を重ねて赤字を生んでしまっては意味がないわけで。
 逆にJ2でもコツコツと利益を出せるのであれば(少なくとも今期の大分は出さなければいけないはずですが)、そちらの方が経営面ではいいのかもしれない。

 
 個人的には大分の再建に期待していますので、今はしっかりと厳しい目で見ていかなければいけないのではないかと思います。