高低差も激しく、エンジンの全開率も高いスパ・フランコルシャン。
今までのサーキットとは特性が異なるコースで、チームの勢力図も変わっていました。
やっぱりこういった特徴のあるサーキットがないと、面白くないですね。
フェラーリ、マクラーレン、フォース・インディアなどが好調で、これまでのようにレッドブルの独壇場といった感じとは少し違った印象。
また、ルノーが思ったよりも好調で、マシンのアップデートが功を奏したようです。
また、気まぐれなスパウェザーが予選から大きくからんでいきます。
いきなり雨に振り回されたのが小林可夢偉とデラ・ロサのザウバー勢で、Q1終盤にコースアウトしそのまま敗退となってしまいました。
予選でポールを獲得したのはウェバー、2位にハミルトン、3位クビサ。
ベッテル、バトン、マッサ、バリチェロ…と続き、アロンソは10位に低迷します。
Q3でも終盤に雨が降り、波乱の展開となりました。
決勝ではハミルトンが優勝。
ウェバーがスタートミスをし首位を奪うと、そのままトップを受け渡すことなく安定した走りを見せていました。
2位にはウェバー。
スタート失敗で一気に順位を下げてしまいましたが、その後は落ち着いた走行で表彰台を獲得。
3位にはクビサ。
スタート直後、バリチェロがアロンソに追突した後のSCを終えて、2位争いをしていたバトンとベッテルですが、16週目に後方のベッテルがバトンに追突する形で接触。
バトンはそのままリタイア。
ベッテルは走行を続けるもペナルティを受け、中盤にはリウッツィをパスする際にフロントウイングと接触し、タイヤを破損させるなど、散々なレースでした。
チャンピオン有力候補の1人だと思っていたのですが、こういったレースをしてしまうと、さすがに苦しいですね…。
4位以下はマッサ、スーティル、ロズベルグ、シューマッハー、可夢偉、ペトロフ、リウッツィ(10位フィニッシュだったアルグエルスアリはレース後ペナルティで順位降格)と続きました。
可夢偉はスタート直後のSC中にタイヤを変え、その後粘りの走行でポイント獲得となりました。
また、メルセデス勢の2人は共にグリッド降格のペナルティを受け(シューマッハーは前戦のバリチェロへの幅寄せ、ロズベルグはギアボックスの交換)後方からのスターだったものの、プライムタイヤでスタートし、終盤まで粘って雨の絡みでタイヤ交換の回数を減らす作戦に出て、6位、7位フィニッシュとなりました。
夏休み明けのレースでしたが、スパということで非常に面白いレースになりました。
コース上でのバトルもたくさん見られ、タイヤ戦略の妙も楽しめ、雨も絡み、盛り沢山な週末になったのではないでしょうか。