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徳永直紀氏、ルノーF1テクニカルディレクターに

 ロータスF1チームの副テクニカルディレクターを務めていた徳永直紀氏が、ルノーF1のテクニカルディレクターに就任したことが発表されました。
 日産でレース部門を担当していた徳永氏は、2000年からルノーF1チームに加わり、スタートシステムを開発。
 驚異的なスタートはF1パドックでも大きな話題となり、当時シューマッハーと競い合ったアロンソのワールドチャンピオン獲得に大きく貢献しました。
 その後、他チームからの引き抜きのうわさもありましたが、チーム名の変わったロータスに残り、副テクニカルディレクターとなっていました。


 私も含め多くの日本人F1ファンの夢見ていた日本人テクニカルディレクター誕生ということになりましたが、現在のルノーはエンジン供給のみしか行っていませんから、なんとも言い難いところがありますね…。
 やはりマシンも含めて開発するF1チームのテクニカルディレクターとは状況が異なるわけですし、ロータスの副テクニカルディレクターとどっちが良かったのかなぁと。
 とはいえ、ルノーは現在チャンピオンチームであるレッドブルにもエンジンを供給しているわけで、そこの技術部門のトップということになるはずですから、名誉のある役職という意味においては変わりないと思います。
 一応、古巣への復帰ということになるのかな?



 一方、ロータスの方は、グループ・ロータスと契約終了になることが報じられました
 FIAとの契約金の問題もあってか、今年度中はチーム名を変更しないそうですが、今後の動向が気になります。
 ロータスルノーがチームから段階的な撤退を行ってから、グループ・ロータスと投資会社のジェイニー・キャピタルが中心となってチームを運営してきました。
 しかし、新たなスポンサーなどはなかなか見つからず、グループ・ロータスの本業の不振もあって、経営面に関して不安視されていました。
 昨年からは主力スタッフの退団も相次ぎ、規模縮小化の方向に進んでいるのではないかと報じられていましたし、チーム力への影響も懸念されるような状態に。
 それでも今期の新マシンは好調で(さすが名前は変わっても古くからマシン作りに定評のあるロータスといった感じでしたが)、状況は改善されたのかな?とも思っていたのですが…。


 徳永氏の離脱もそのあたりの影響が大きいのではないかなぁと推測できますし、ロータス退団は仕方のない流れとも言えるのかもしれませんね。
 できれば他のF1チームでの活躍も見たかった気もしますが、新天地でも頑張ってほしいと思います。