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第10戦イギリスGP サインツが初優勝 角田は同士討ちに沈む

 イギリスGP、まずはスタート直後の大クラッシュがあったものの、ドライバーが無事でほっとしました。
 特に周冠宇がクラッシュして横転したまではともかく、マシンが吹き飛んでタイヤバリアを越えたところが怖かったですね。
 衝撃を吸収するタイヤバリアを越えたクラッシュでは、被害が甚大になることも多いですから、それでもドライバーに大きな怪我がなくてよかったです。

 F1では久々の大クラッシュとなってしまいましたが、今回は予選が雨でスタートタイヤの選択が各車異なったことで、加速の差が出たことが大きかったのかなと思います。
 Halo含めた安全対策が功を奏したことにもなりますが、イギリスGPではF2でも大きなクラッシュが発生しています。
 マシンが安全になった結果、危険なドライビングが増えているのではないかという意見もあるだけに、非常に難しい問題ですね。


 さて、レースの方は赤旗中断後も激しい接戦が繰り広げられました。
 予選までは苦戦していた角田も好調で、チームメイトガスリーの後ろにつけた8番手を走行していました。
 ガスリーよりペースが良く、一度は相手をパスします。

 しかし、すぐに抜き返された後、再び角田が仕掛けたところで接触し同士討ちを喫してしまいます。
 同士討ちはレースではご法度。
 これにより2人ともポイントを獲得できずに終わってしまうという、最悪の結果となってしまいました。


 接触したシーンでは明らかに角田が強引に行っており、角田のミスということになるでしょう。
 ただ、角田贔屓の目線で言えば、ペースは角田の方が良かったわけですし、若いドライバー2人が競り合っていたわけですから、チームとして角田を先に活かせるように指示してほしかったところ。
 ペースが悪かったにもかかわらずガスリーが抜き返したところからも、相手にも意地があったのでしょうが、それも含めてよくなかったと思います。

 角田は前回のカナダGPでもミスからリタイア。
 その前のアゼルバイジャンGPでもマシントラブルと、悪い流れが続いています。
 ただ、マシンのアップデートがないにもかかわらず、レースペースは良い状況が続いているわけですから、どこかのキッカケで全てがハマってくれるといいですね。


 優勝はフェラーリサインツで、これがF1初優勝となりました。
 2位にはレッドブルのペレス、3位にはメルセデスのハミルトンがつけました。
 フェルスタッペンはアルファタウリのパーツを拾って、7位で終わっています。

 ただ、目下のライバルであるルクレールが4位で終わったのは、不幸中の幸い。
 フェラーリはレース終盤のセーフティーカールクレールだけタイヤを交換させず、結果的にその選択が失敗に終わっています。
 その詰めの甘さがフェラーリらしさですね。


 ハミルトンは久々に光るレースを見せました。
 今回はポーパシングがなく、マシンが改善したのではないかと言われています。
 明らかに良くはなりつつあるのでしょうが、フェルスタッペン、ルクレールラッセルなどがトラブルなどで下位に沈んだからこその表彰台とも言えるだけに、まだどこまで挽回できるかは読めないですね。

 F1全体としてはハミルトンが復活してくれた方が盛り上がるのかもしれませんが、まだまだ状況はわからないと思います。
 今週末は連戦でオーストリアGPがあり、一周空いてフランス、ハンガリーと続きます。
 その後は夏休みで少し空きますので、角田やハミルトンはそこまでに成果を上げて良いバカンスへと進めたいですね。