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第5節 ジェフ 5-1 愛媛 可変システムの外を取って大勝を遂げ開幕5連勝

 ホームで迎えた愛媛戦。
 しっかりとジェフが力を見せて、5-1で勝利した試合だったと思います。

 ここまで勝点1しかとれておらず、最下位に落ちてしまった愛媛相手ということで、相手の課題も感じる展開でした。
 また、愛媛には昨年5月に7-1、昨年9月に2-1と勝利しており、良いイメージが残っていたところもあるのかもしれません。
 こうやって少しずつ結果を積み重ねて、相性だとか得意・不得意いったものが生まれていくのではないかとも思います。


 試合序盤は、決してジェフの入りが良いとは言えず、むしろ愛媛ペースでした。
 しかし、攻撃に移ると愛媛の守備の脆さを感じ、ジェフのマークを捕まえきれない、スペースを埋め切れていない印象が。
 このあたりが、今年の愛媛の課題なのだと思います。

 ジェフは特にサイドへの優位に立ち、決定的なシーンを作り出していきました。
 相手にスペースがあれば、ゴールを奪えるといった自信すら感じた試合で、終わってみれば5-1の大勝。
 これで開幕から5連勝と結果を伸ばし、単独首位に躍り出たことになります。

■早々に失点するも追いつき1-1で折り返し

 ジェフは林が不在、田口泰士、鈴木椋大がベンチで、呉屋、品田、スアレスがスタメン。
 植田がサブに入りました。

 愛媛は中京大から特別指定で加入している武藤寛、浦和でプレーしたタイ人MFエカニット・パンヤが今季初スタメン。
 窪田もスタメン復帰し、田口裕也と石浦が控えに、金沢がメンバー外に。
 控えには鶴野、谷本、スカレゼなどが入っています。


 キックオフ直後、愛媛のチャンス。
 左サイドから、窪田が仕掛けてグラウンダーのクロス。
 触れば1点という展開でしたが、村上が触り切れず。

 7分、愛媛が早くも先制ゴール。
 左サイドを窪田が持ち上がると、少し中に入って品田を交わしミドルシュート。
 これが決まって0-1。


 立ち上がりは愛媛がプレスから攻め込みますが、ゴールが決まってプレスが落ち着き、ジェフも攻め返せるようになっていきます。
 17分にはジェフの攻撃。
 右サイドからのCKを日高が蹴って、こぼれたところを田中がミドルで狙いますが、大きく外れます。

 20分、ジェフが同点ゴール。
 高い位置で奪い返したところから、椿が持ち上がって中央へパス。
 石川がループ気味のミドルシュートを決めて1-1。


 26分、ジェフのチャンス。
 右後方の高橋から大きな展開が日高に通ると、日高は一度持ち上がってバックパス。
 ハーフレーンから日高がクロスを送ると、呉屋がファーで合わせますが、枠の外。

 29分には愛媛の攻撃。
 右サイドから福島がアーリークロス。
 こぼれ球を甲田が狙いますが、GKスアレスの正面。


 その後は均衡状態。
 愛媛は右サイドの甲田と福島の関係で、ジェフも左サイドの椿と日高などで攻め込んでいきます。
 しかし、チャンスまでは作り切れず。

 それでも、前半終盤はジェフが攻め込む展開が続き、47分にはジェフの攻撃。
 CKの流れから左に流れた日高がバックパスを送り、横山がアーリークロス。
 このこぼれ球を田中がミドルで狙いますが、枠をとらえきれず、1-1で折り返します。

■後半だけで4ゴールを奪い5-1の大勝

 48分、愛媛の攻撃。
 CKの流れから、甲田が長い距離のクロス。
 エカニットがフリーで狙いますが、枠の外。

 その直後、ジェフが勝ち越し点。
 右サイドを抜けた石川のクロスは合いませんでしたが、相手がクリアミス。
 これを拾った品田が中央へ送ると、呉屋が合わせて2-1。


 55分、ジェフが勝ち越し点。
 右サイドを抜け出した田中から、マイナスのクロス。
 中盤で受けた日高が中央へ送ると、石川が頭で合わせて3-1。

 64分、愛媛はエカニットを下げて佐藤亮を投入。
 66分、ジェフは足を痛めた呉屋を下げてカルリーニョスを投入。
 石川が前でカルリーニョスがインサイド気味の位置へ。


 71分、ジェフが追加点。
 右サイドの田中がロングスロー。
 こぼれたところを横山が拾い、中央へ送ると、カルリーニョスがボレーで合わせて4-1。

 その直後、ジェフは石川と日高を下げて、田口泰士、松田を投入。
 74分、愛媛は村上、窪田、深澤を下げて、田口裕也、鶴野、吉田温紀を投入。
 82分、ジェフは田中、椿を下げて、岩井、吉田を投入。 
 

 82分、愛媛の谷岡が膝を痛め交代し、スカレゼを起用。
 4点を取ってからはジェフが無理せず守って、愛媛が攻める展開に。
 しかし、愛媛は最後の仕掛けの質が足りず、チャンスを作れない時間帯が続きます。

 すると、85分、ジェフがさらに追加点。
 左サイドのカルリーニョスからのパスを受けた、品田がワンタッチで繋ぐと、ポケットで吉田源太郎がダイレクトでクロス。
 中央で横山が合わせて5-1し、そのまま逃げ切ってジェフの勝利となりました。

■愛媛の可変システムの外をとって快勝

 5-1でジェフの大勝となった試合ですが、前半途中まではむしろ愛媛の方がよかったと思います。
 愛媛は積極的なプレスと、細かなビルドアップで優位に戦っていました。

 愛媛はしっかりとジェフのビルドアップを分析してきた印象で、守備時は4-4-2ですがプレスにいく時はボランチが縦関係になって、前方のボランチがジェフのアンカー品田を見る。
 それだけならよくあるジェフ対策ですが、さらに愛媛は左右SHが中央に絞って、縦関係になるボランチの薄さをサポート。
 加えて、左右SHは内寄りに位置する高橋と、左インサイドの横山を見ることで、ジェフの攻撃を遮断していきました。


 一方、攻撃時には右SB福島が右ボランチ気味に入り、右SH甲田が外に開く。
 左SB森山は外で高い位置に張って、左SH窪田は若干内寄りに。
 そして、ボランチの深澤はDFラインに入る、3-4-2-1にも近いシステムになりました。

 この変化はYoutubeでもお話した、山口にも近い可変システムといえると思います。
 こうすることで中盤の人数を増して、攻撃を厚くしようという狙いではないでしょうか。

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 特に愛媛は、右サイドの福島と甲田の関係性が効果的だったと思います。
 甲田が高い位置からあえて下がってジェフのDFを前へ釣り出しておいて、福島がハーフスペースで裏へ飛び出すなど、良い連動性を見せていたと思います。

 甲田や窪田は単独での仕掛けも魅力的で、大学4年生の武藤も狭いエリアでうまくボールを裁いていました。
 後方からのリズムの良いボール回しも含めて、攻撃面では可能性を見せていたと思います。
 ただ、最後の部分での質や強さはもう1つ足らず、2点目を奪い切るような怖さはあまりなかったようにも思います。


 さらに、守備に関しても、プレスがかからないところでは脆さを感じました。
 特に4バックから3バックへの可変システムということで、ジェフがサイドを素早く攻め込めば、サイドには広大なスペースがある。
 SBが攻撃時に中に絞る動きはJ2でも珍しくなく、その分中盤が厚くなり中を取られないから守備も堅くなるとも言われていますが、実際には外を取られてやられることも少なくない印象です。

 さらに、愛媛は4-4-2でセットした状況でも、ゴール前の守備に課題を感じました。
 ジェフの選手がサイドから中央をルックアップすると、ゴール前には人がいても、ボランチ付近はぽっかりと空いていることが多かった。
 そうなると、こぼれ球への対応はおろか、マイナスのクロスへの対応も出来ないわけですから、それだけで相当守備は弱くなってしまいます。


 せめてハイプレスを維持できればよかったのかもしれませんが、それもキックオフから10分程度だったと思います。
 その守備に課題のある愛媛相手に、ジェフはしっかりと個の力も見せつけて、勝利した試合だったといえるのではないでしょうか。
 サイドでも複数人が絡んで、大外だけではなく内よりの位置を取れることも多かったですし、しっかりと大事な場面でゴールを奪えたことも大きかったですね。

 ジェフもビルドアップや相手のパスワークを許した中盤の守備面などには不安もありましたが、この試合に関しては危なげなく勝利出来た試合だったと思います。
 愛媛に関しては今年から攻撃面に力を入れているのかなと思うのですが、その分守備面により課題を感じる印象もあり、チーム作りの難しさが見て取れます。
 ジェフも完勝だったとはいえ、3試合連続で失点はしていますし、シーズンを通して攻守に隙のないチームに成長していきたいところではないでしょうか。