先日、行われた山口戦。
1-2でジェフが敗れた試合ですが、ゴールを決めたのが河野貴志でした。
時間は58分。
椿の仕掛けから左サイド奥でFKを得ると、田口がプレースキックのキッカーを担当。
これをファーの河野が、ヘディングで合わせてゴールを上げています。
🎦 ゴール動画
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2025年9月14日
🏆 明治安田J2リーグ 第29節
🆚 山口vs千葉
🔢 1-1
⌚️ 58分
⚽️ 河野 貴志(千葉)#Jリーグ pic.twitter.com/1n0gQXaOUw
椿の得たFKの位置も非常に良かったですが、DAZNで解説を担当した元ジェフ中島浩司も話している通り、田口のキックが素晴らしかったですね。
相手DFもGKも触れない巻いたボールを蹴り、ファーの河野に直接合わせています。
本人も狙い通りのボールだったのではないでしょうか。
一方で、相手GKは目測を誤って半歩前に出た後に、ファーへと対応している分、シュートへの反応が遅れてしまっています。
こういった状況でニアを抜かれるというのは、GKとしてやってはいけない守備対応だったと思います。
この日はレギュラーGKのマルスマンが不在で、まだプロ入り後3試合しかリーグ戦に出場していない24歳のチェ・ヒョンマンが代わりに出場したということで、若さが出てしまったシーンだったのではないかとも思います。
さらに、山口はセットプレー時にゾーン気味で守ることが多かったですが、ファーへの対応がじゃ間甘くその後もジェフに狙われていました。
ゴールシーンでも山口のファーには山本しかおらず、その前にエドゥアルドが入って、さらに近くにはイサカもいて、その裏で河野がフリーになったになったことになります。
人数的に3対1ともいえる状況を作れたわけで、ジェフからすればスカウティングの成果だったのかもしれません。
ゴールを決めた河野は、しっかりと田口のボールをミートしてゴールを上げています。
これでジェフ加入後初ゴールですが、秋田では2年間レギュラーで、昨年3ゴール、一昨年も2ゴール。
先日のパワープレーでの動きを見てもどこかたどたどしかったですし、そこまで攻撃参加が得意なタイプではないのかなと思わなくもありません。
今季は鳥海と鈴木大輔のレギュラーでスタートしたジェフの2CBですが、7月12日の山形戦からは鈴木大輔に代わって河野がスタメン出場を果たしています。
ちょうどその前後からジェフはシーズン序盤のように引いて守る時間が長くなっていますので、それに合わせてのことなのかなとも思います。
引いて守る時の高さなら河野の方が上と評価しているのかもしれませんし、秋田時代のタスクにも近いところもあるでしょう。
さらに河野なら、左足でのロングキックの展開も狙えるということで、そこも期待されているのかもしれません。
ただ、河野がスタメンに投入された直後はロングキックも機能していますが、ここ最近はしっかりとサイドへの展開対策も取られていて、機能していない印象があります。
細かなパスワークでのリズムづくりなら、鈴木大輔の方が良いのかもしれませんし、河野を起用するのであればロングキックを活かせる状況をチームとして作らないといけないのではないでしょうか。
また、河野は細かなポジショニングや次への予測などでも、若干不安がある印象もあるのかなと思います。
さらに、最近では鳥海もここまでの疲れが出ているのか、相手のドリブル対応で後手を踏むシーンが増えている印象があります。
後方で粘り強く守ることが8月の好成績につながったわけですが、ここ3試合は連続失点中ということで、再び守備を引き締め直す必要があるのかもしれませんね。
それぞれコンディションの問題などもあるのかもしれませんが、シーズン終盤に向けて鈴木大輔の復活もどこかであり得るのでしょうか。