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2025年のジェフを振り返る前編 堅守速攻で好調スタートも後半は苦戦し綱渡りなシーズンに

 小林慶行監督3年目にして、J1昇格を果たしたジェフ。
 1年目、2年目に関しては、過去にまとめたものがありますので、そちらもご参照ください。
 この前編では、今季序盤から後半にかけてのジェフを振り返ります。

yukkuriikou.hatenablog.com

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■ハイプレスを捨て堅守速攻でスタートした2025年

 2023年から始まった小林監督体制のジェフですが、2024年の内容からすると今年は若干の不安がありました。
 初年度は試行錯誤しながらも前へのアグレッシブな姿勢を見せ、6位でPOに進出しチームの基盤を作れたかのように見えました。

 しかし、2024年に関してはチーム作りにおいて大きな成長を感じず、むしろ左右のアイソレーションと2インサイドの維持に拘って、流動性も失われ停滞感も感じました。
 前に出て行きたいという"理想"はあるものの、崩しきる術がない、プレスもはまり切らない"現実"にぶつかって、伸び悩みが見られた印象でした。
 結局、初年度に続いてシーズン終盤に入って巻き返すも、最後は息切れをして7位とPO進出にも失敗しています。


 不安要素も多い今シーズンだったわけですが、今季序盤のジェフはまさかの堅守速攻スタイルでスタートしました。
 小林監督は前への姿勢に拘り続けていた監督だっただけに、大きな驚きをもって迎えた開幕になったと思ます。
 過去2年間もシーズン途中にハイプレスにいかない時期はありましたが、あくまでも気温が上がって前へ出ていけなくなった結果の妥協案だったと思います。

 開幕戦は象徴的な内容で、対戦相手のいわきがシュート23本を打ったのに対し、ジェフは4本止まりでしたが、PKでの得点もあり2-0の勝利。
 その後もジェフは無理なプレスにはいかず、むしろ相手のプレスに押し込まれる展開も増えて、粘りの守備で結果を残していきました。
 これが新体制発表会で小林監督が話した「大人」なスタイルだったのか、ボランチも後方中央を固めて左右SBも中に絞って、ゴール前の埋めて戦う守備を軸に戦っていきました。


 これによって、シュートを打たれる回数は多かったものの、相手のシュートコースなどを消して、失点数は減らす戦いをしていった印象です。
 当時のYouTubeでも取り上げましたが、第18節終了時点で平均被シュート数14.5と非常に多く、J2で19番目の数値だったものの、平均失点数は0.8と2番目に少ない数字でした。
 一方、攻撃面でも平均シュート数11.2と12番目の数字だったものの、平均得点数1.6でJ2トップと、まさに堅守速攻で戦っていたことになります。

youtu.be

 この現実路線のサッカーによって、ジェフは課題だったスタートダッシュに成功し、シーズン折り返しの第19節終了時点でも1位をキープしていました。
 結果は出ているものの、昨年までとは打って変わった戦い方で、ファンやサポーターの中にも若干複雑というか半信半疑な印象があったのではないでしょうか。
 しかし、その戦いで序盤こそ好調だったものの、5月頃からチームは低迷していきます。

■戦い方が安定せず得点も減って苦戦した後半戦

 堅守速攻で序盤戦は結果を残していったジェフですが、徐々に勝星から遠ざかっていきます。
 原因は主に得点面で、後方で引いて守るスタイルを取ったため、ボール奪取位置も低く、カウンターも打ち出せなくなっていきました。
 当初は石川などの決定力に救われましたが、サイド攻撃も相手に警戒されて、攻撃面で苦戦していった印象です。

 5月の成績は1勝2敗2分と負け越し、6月も1分2敗と勝ち星なし。
 7試合勝利から遠ざかる、大きな低迷を経験します。
 第20節終了時点で首位からも陥落し、自動昇格圏内も徐々に遠ざかっていきました。


 そして、6月中旬の第19節徳島戦では、ついに堅守速攻を諦めハイプレスに回帰。
 堅守の徳島を相手に、打ち合いの3-3で引き分けとします。
 しかし、その後も結果には結びつかず、ハイプレスで成績改善とはいきませんでした。

 すると、7月の第23節山形戦では、再びリトリートサッカーに戻し、1-0で久々の勝利を果たします。
 その後もジェフは頻繁に戦い方が変わっていった印象で、よく言えば柔軟と言えるのかもしれませんが、安定した状況とは言えなかったと思います。
 成績面でも7月以降は勝ったり負けたりといった展開で、勢いのない状態が続いていきました。


 数字にもそれが表れており、シーズン前半のジェフは11勝5分3敗の勝点38で首位折り返しを果たしていますが、シーズン後半は9勝4分6敗で、後半だけの成績で言えば7位相当だったそうです。
 特に得点数は前半戦に比べて8ゴールも減っており、やはり攻撃の形作りが大きな課題となっていた印象でした。
 総じて、シーズン序盤に稼いだ勝点で上位にはいましたが、それ以降は不安定な内容と成績で、シーズン終盤まで進んでいった印象でした。