今年から春の開催となった日本GP。
正直まだ違和感はありますが、今年はちょうど桜の開花も遅れたことで、桜満開の素晴らしいGPとなりました。
レースもタイヤ選択が湧かれたこともあって、例年の鈴鹿とは異なり、パッシングシーンの多いエキサイティングなレースとなtったと思います。
そんな中で、角田は予選・決勝ともに10位で終わり、見事ポイント獲得。
日本人ドライバーが日本GPでポイントを獲得するのは、小林可夢偉以来、実に12年ぶりとなったそうです。
一貫して速さを見せた週末で、欧州メディアも高く評価しています。
A superb weekend at Suzuka for home hero Yuki Tsunoda sees him on cloud nine for the #JapaneseGP, while a crash in FP1 left Logan Sargeant on the back foot for the rest of the event 📈 📉
— Autosport (@autosport) 2024年4月8日
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たかが1ポイントとは言え、このポイントは非常に大きいものだと思います。
というのも、現在のF1は王者レッドブルを筆頭にトップ5チームが下位チームと比べて、抜けた存在になっている。
その状況で5チームの2ドライバーが全員感想すると、ポイント圏内10位を独占してしまうことになります。
その5チームというのが、レッドブル、フェラーリ、メルセデス、マクラーレン、アストンマーチンということに。
実際、開幕戦バーレーンではその5チームがポイント独占。
第2戦サウジアラビアではストロールのクラッシュによって1枠が空いて、ヒュルケンベルグが10位に。
第3戦オーストラリアではフェルスタッペン、ハミルトン、ラッセルがリタイアした上、アロンソのペナルティもあって、角田が7位に立ち、9位10位にハースの2台が。
このように、トップ5チームのドライバーに何かがなければ、それ以下のチームはポイントを取ることも出来ない状況になっています。
しかし、今回の日本GPはストロールを実力で上回って、角田が10位でポイントをもぎ取ったことになります。
ストロールは予選のミスで下位スタートだったとはいえ、それも含めて角田は十分にアピールしたことになるでしょう。
5チームを除いたトップ順位を、best of the restなどと呼ばれることが近年はやっていますが、角田としてはオーストラリアに続いてそれを成し遂げたことになります。
トップ5の牙城を崩すことは簡単ではないと思われますが、best of the restを続けることでトップ5のミスを待ち、あわよくば何人かを上回ってポイントを狙う。
それが現在の角田の大きな目標となるのではないでしょうか。
優勝はここでもフェルスタッペンで、ペレスとレッドブル1-2になりました。
3位にはフェラーリ離脱が決まっているサインツが付けています。
ペレスとしては大きなアピールになった上、今年でフリーになるサインツも評価を高めていますから、角田としては上位チーム移籍に向けて簡単ではない状況に立たされていると思います。
とはいえ、まだまだシーズン序盤ですから、今後各ドライバーの評価が変わっていくことも十分にあり得る。
しかし、それは角田も同じことですから、継続して結果を残していくことが大事ですね。
チームの状態が悪ければドライバーの評価にも影響を与えてしまうところがありますし、チームと共に頑張っていってほしいと思います。
次は1週空いて中国GP。
中国はコロナの影響で久々の開催となる上、スプリントレースも行われます。
予測の難しいGPとなりますが、鈴鹿に続いて面白い展開になることを期待したいですね。