実際に試合となると負けて悔しい思いもありますが、結果自体は準々決勝敗退でよかったんじゃないかと思います。
準決勝がいくら今ほど熱い時期ではなく日程的にもさほど厳しくはないとはいえ、やはりリーグ戦を考えるとこれから試合を経過していくたびに『降格』というプレッシャーが強くなってくると思います。
そんな中で、リーグ戦以外の公式戦が増えるのが良いことだとは思えません。
戦力が豊富ならばまだいいのですが、うちはメンバーを入れ替えて戦えるだけの余裕もないですからね。
それに何より『降格』の直接的なライバルは悠々と大事なリーグ戦に向けて練習ができている間に、2試合も別の公式戦をこなさなければいけないというのは疲労の面からもメンタル的にもあまりよろしくないでしょう。
そう簡単にコロコロと切り替えられるものでもないでしょうし、怪我などの心配も増えます。
準決勝の対戦相手はFC東京にせよ大分にせよ、リーグ戦はさほど重要ではない状況。
優勝を目差し、ナビスコを本気で戦ってくるはずです。
それだけで対戦相手としては、かなり消耗してしまうのではないかと思います。
いくらジェフが準決勝でメンバーを落としたとしても…。
そんな状況ですので、私は昨日の試合に関しても11人全員を入れ替えることはないにせよ、多少メンバーを落とすべきではないかと真剣に思っていました。
確かにベストメンバーを使うことで連係面や戦術面を高めることは可能だと思うし、例え勝てなくともいい試合が出来ればメンタル的にいい方向でリーグ戦に望めることも期待できます。
しかし、そのようなメリットを差し引いても、中2日で強豪の鹿島と対戦。
ナビスコ杯では名古屋との初戦でコンディショニングの大失敗も経験しているわけですし、ここはなりふりかまわずメンバーを変えるべきではなかったかと思います。
もちろん自分がふざけたことを言っているのは百も承知。
今までのジェフの考え方とは違うと思うし、特に名古屋まで遠征にいかれたサポーターにとってひどいことを言ってしまっている自覚もあります。
…んがしかし、今のジェフはすでにそういった“ふざけた状況”に陥っているんだと思います。
『降格』すれば、今までの考え方も将来に向けての方向性もなにもない。
過去も未来も、すべてを失ってしまう可能性すらある。
だから、サポーターが例えそのような試合でも勝利を望む気持ちは全然わかることなのですが、チームとして冷静に考えると「露骨に試合を捨てろ」とまでは言わないにしても、もう少し賢くこの試合を消化すべきだったのではないかと思います。
まぁ、どちらが正解だったのかも、あと2日で出ます。
中2日で猛暑、しかも移動距離があることを考えるとかなり難しいとは思いますが、試合をこなしてコンディションを上げる考え方もなくはない。
オシム監督なんてそうでしたもんね。
鹿島戦での選手達のコンディションで、名古屋戦の使い方に対する1つの結果が出るんじゃないかと思います。
(しかし鹿島戦での出来があまりにも悪ければ、次の柏戦にも影響を及ぼす可能性も十分あるでしょう。先月の東京V戦、札幌戦の時のように。)
厳しい言い方をすれば、ちょっと甘いんじゃないかとも思うんですけどね。
例え厳しかろうと今は鬼にでも悪魔にでもなって、リーグ戦を死に物狂いで戦わなければいけない状況なのではないでしょうか。
まぁ、私の心配が杞憂に終れば言うことはないですし、ぜひともそうあって欲しいのですが。