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第32節 ジェフ対愛媛 プレビュー 3連敗中の6位山口とプレーオフ争い直接対決

 アウェイ秋田戦に敗れ、連勝が止まったジェフ。
 今週末はホームフクアリで、山口と対戦します。

 山口は現在14勝5分12敗の勝点47で6位。
 プレーオフ圏内のチームですが、ジェフも現在14勝4分13敗で勝点46の7位。
 勝点1差ということで、明日の試合で順位が入れ替わる可能性があります。


 山口は今季、志垣良監督が就任。
 志垣監督は、ジェフでミラー監督の通訳や強化部のスタッフ、コーチなどとして働いていた経験もあります。
 一昨年は八戸、昨年はFC大阪とJ3で監督を務め、今年J2山口の監督となりました。

 志垣監督が就任した山口は、シーズン前半から好スタートを見せていました。
 コンパクトな守備から、アグレッシブにプレスをかけていく守備が印象的なチームに。
 攻撃でも等間隔のミドルパスからリズムを作り、左SB新保の攻撃参加からのクロスも話題となりました。


 しかし、ここ数戦は成績が低迷。
 最近5試合で1勝4分と低迷し、現在も3連敗中。
 プレーオフ圏内はキープしていますが、苦しい状況になりつつあります。

 特に失点が増えていて、ここ数戦は毎試合失点しており、5試合の合計で12失点。
 その前の栃木戦も勝利したものの4-3となっており、6試合で15失点となっています。
 もともと守備からリズムを作るチームだったからこそ、失点数が増加したのは大きな問題だと思います。


 攻撃でもシンプルなパスワークから、サイドを取ってクロスを仕掛ける展開ですが、崩し切るまでは至らず、中央までは取れていな印象です。
 クロス展開も警戒されてきた印象もあり、山口対策が出来つつあるのかなとも思います。
 なお、得点数はここ5試合で4ゴールと、1試合平均1点以下になっています。

 6月に前回対戦した時も2-1でジェフが勝利しましたが、前半は山口のプレスに苦労した記憶があります。
 前節秋田戦も相手の堅守に苦しんだジェフですから、その点での心配もありますが、今の山口はその守備に課題を感じる。
 特にミドルプレスが甘く、中盤で相手に寄せきれずにフリーな選手を簡単に作ってしまい、そこから全体のラインが押し下げられたり、裏を取られたりしているように見えます。


 対するジェフは8月末の仙台戦から3連勝を上げ、シーズン終盤に向けての巻き返しが期待されましたが、前節秋田戦で敗れて連勝がストップ。
 しかも、スコアは0-1でしたが、チャンスはほとんど作れず、完敗といっていい内容だと思います。
 プレーオフからの逆転昇格に向けて向けて、不安要素の出た試合だったと言えるのではないでしょうか。

 しかし、そこまでの試合内容を振り返っても、相手のスタイルや試合内容次第によっては圧勝できる傾向がある。
 今のジェフは良くも悪くもはまれば強い傾向がありますから、秋田戦で負けたからと言って、これ以降も苦戦するかはわからないでしょう。
 とはいえ、相手がしっかりとスペースを管理できて、守備で隙を作らないチームに当たると苦労する恐れがある、相手次第の状況とも言えるのかもしれません。


 今後の残り試合を確認すると。

 比較的攻撃に重きを置いているチームや、守備に難のあるチームが多いことが救いと言えるのかもしれません。
 とはいえ、ジェフ戦ということで、あえて守備を重視してくる可能性もあるのかなとも思います。

 ジェフとしては、群馬戦までにしっかり勝ち点を稼いでいきたいところ。
 そして、その先は徐々に相手が強くなっていきます。
 注目はやはりラスト2試合の長崎戦、山形戦となるのでしょうが、むしろそれまでにはプレーオフ争いにおけるリードを築いておいて、有利な状況で最終戦を迎えたいところではないでしょうか。


 少し心配なのは、秋田戦、天皇は京都戦と、ここに来て連敗を喫してしまったことによるメンタル面。
 0-1で敗れた秋田戦は攻撃陣が封じられ、京都戦でも0-3と完封負け。
 京都はシュート17本を放ったのに対し、ジェフは3本止まりと大敗だったようです。

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 メンバーを大幅に入れ替えたとはいえ、勢い先行のチームなだけに、自信だとか雰囲気が重要なところがあるのではないでしょうか。
 そこが鈍ってしまっていないのかにも注目ではないかと思います。

 残り試合も少ない状況ですが、今年もJ2中段は混戦となっているだけに、ちょっとしたことでプレーオフ争いから脱落してしまうかもしれません。
 むしろこの時期だからこそ丁寧に戦って、プレーオフからの昇格を目指してほしいところだと思います。