アウェイ秋田戦に敗れ、連勝が止まったジェフ。
今週末はホームフクアリで、山口と対戦します。
山口は現在14勝5分12敗の勝点47で6位。
プレーオフ圏内のチームですが、ジェフも現在14勝4分13敗で勝点46の7位。
勝点1差ということで、明日の試合で順位が入れ替わる可能性があります。
山口は今季、志垣良監督が就任。
志垣監督は、ジェフでミラー監督の通訳や強化部のスタッフ、コーチなどとして働いていた経験もあります。
一昨年は八戸、昨年はFC大阪とJ3で監督を務め、今年J2山口の監督となりました。
志垣監督が就任した山口は、シーズン前半から好スタートを見せていました。
コンパクトな守備から、アグレッシブにプレスをかけていく守備が印象的なチームに。
攻撃でも等間隔のミドルパスからリズムを作り、左SB新保の攻撃参加からのクロスも話題となりました。
しかし、ここ数戦は成績が低迷。
最近5試合で1勝4分と低迷し、現在も3連敗中。
プレーオフ圏内はキープしていますが、苦しい状況になりつつあります。
特に失点が増えていて、ここ数戦は毎試合失点しており、5試合の合計で12失点。
その前の栃木戦も勝利したものの4-3となっており、6試合で15失点となっています。
もともと守備からリズムを作るチームだったからこそ、失点数が増加したのは大きな問題だと思います。
攻撃でもシンプルなパスワークから、サイドを取ってクロスを仕掛ける展開ですが、崩し切るまでは至らず、中央までは取れていな印象です。
クロス展開も警戒されてきた印象もあり、山口対策が出来つつあるのかなとも思います。
なお、得点数はここ5試合で4ゴールと、1試合平均1点以下になっています。
6月に前回対戦した時も2-1でジェフが勝利しましたが、前半は山口のプレスに苦労した記憶があります。
前節秋田戦も相手の堅守に苦しんだジェフですから、その点での心配もありますが、今の山口はその守備に課題を感じる。
特にミドルプレスが甘く、中盤で相手に寄せきれずにフリーな選手を簡単に作ってしまい、そこから全体のラインが押し下げられたり、裏を取られたりしているように見えます。
対するジェフは8月末の仙台戦から3連勝を上げ、シーズン終盤に向けての巻き返しが期待されましたが、前節秋田戦で敗れて連勝がストップ。
しかも、スコアは0-1でしたが、チャンスはほとんど作れず、完敗といっていい内容だと思います。
プレーオフからの逆転昇格に向けて向けて、不安要素の出た試合だったと言えるのではないでしょうか。
しかし、そこまでの試合内容を振り返っても、相手のスタイルや試合内容次第によっては圧勝できる傾向がある。
今のジェフは良くも悪くもはまれば強い傾向がありますから、秋田戦で負けたからと言って、これ以降も苦戦するかはわからないでしょう。
とはいえ、相手がしっかりとスペースを管理できて、守備で隙を作らないチームに当たると苦労する恐れがある、相手次第の状況とも言えるのかもしれません。
今後の残り試合を確認すると。
比較的攻撃に重きを置いているチームや、守備に難のあるチームが多いことが救いと言えるのかもしれません。
とはいえ、ジェフ戦ということで、あえて守備を重視してくる可能性もあるのかなとも思います。
ジェフとしては、群馬戦までにしっかり勝ち点を稼いでいきたいところ。
そして、その先は徐々に相手が強くなっていきます。
注目はやはりラスト2試合の長崎戦、山形戦となるのでしょうが、むしろそれまでにはプレーオフ争いにおけるリードを築いておいて、有利な状況で最終戦を迎えたいところではないでしょうか。
少し心配なのは、秋田戦、天皇は京都戦と、ここに来て連敗を喫してしまったことによるメンタル面。
0-1で敗れた秋田戦は攻撃陣が封じられ、京都戦でも0-3と完封負け。
京都はシュート17本を放ったのに対し、ジェフは3本止まりと大敗だったようです。
メンバーを大幅に入れ替えたとはいえ、勢い先行のチームなだけに、自信だとか雰囲気が重要なところがあるのではないでしょうか。
そこが鈍ってしまっていないのかにも注目ではないかと思います。
残り試合も少ない状況ですが、今年もJ2中段は混戦となっているだけに、ちょっとしたことでプレーオフ争いから脱落してしまうかもしれません。
むしろこの時期だからこそ丁寧に戦って、プレーオフからの昇格を目指してほしいところだと思います。