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西部謙司氏「秋春制導入は財源とセットでなければ語れない」

 秋春開催に関して、西部さんが冷静に分析されていますのでご紹介を。


屋根付きの練習場が必要で、それも1つでは足らない。そもそもサンテチエンヌで見たような屋根が、日本の積雪に耐えられるものかどうかも疑わしい。ヨーロッパはそれほど雪が降らない。むしろ地面の凍結が問題で、イングランドでは練習グラウンドにも凍結防止のヒーティングシステムを使っている。日本は雪と凍結の両面で対策が必要になりそうだ。
北のチームは冬場にホームゲームをやらず、集中的にアウェーを組む方法もあるが、それにしても練習場は必要だ。また、冬にアウェーが重なるということは、別の季節にホームが連戦になる。ACLに出場すれば週2回開催が続くかもしれない。芝生がそれに耐えられるのか。プレーする側だけでなく、観客への配慮も必要だ。寒さで観客動員が落ちる懸念は十分あり、スタジアムの暖房設備もいるだろう。
そうすると、ドームスタジアムと人工芝の導入+新たな練習施設ぐらいは必要になりそうだ。では、その費用はどうするのか。クラブの負担ではとうてい無理だ。秋春制導入は、財源とセットでなければ語れない。
ワールドサッカープラス
 まぁ言ってしまえば非常に単純な話しで犬飼会長は秋春の方がお金がかからないと(はっきり言って)根拠のない話しをしていますが、現状の春秋開催でほぼ滞りなく運営できているのに対し、大きな壁がたくさんある秋春開催に移行するのであれば、当然多額の投資が必要となりますよね。
 それをどこが払うのか、ということですね。
 「できるんじゃない?」という意見も出てきていますけど、「そりゃ出来るけどお金かかるよね」ということですね。
 そして、資金ってのは無限にあるわけじゃないんですよね。



 ディズニーランドの課題に対して「雨が降ったら楽しめないよね」「じゃあ敷地全面、屋根つけちゃえばよくね?」って妄想話は誰でも出来るんでしょうけど、実際にそれをやるだけの技術と費用はあるのかって話しになります。
 そして、その分の投資額を回収できる見込みがあるのかって言うことですね。