先週発売になったNumber 1/7号に、オシム監督のロングインタビューが掲載されています。
その中で今の日本代表にはオシム監督は俊輔や遠藤、憲剛のような選手を活かすために、守備もできて前線にも飛び出していけるような選手数名と、前線でアグレッシブにプレーできる選手が必要だと話しています。
3人ともシュートへの意識が低いことが課題であるとコメントしていますが、それでも高く評価しているようです。
イビチャ・オシム監督「今の日本代表にかけているのは、私がジェフで起用した山岸のような左利きの選手だ。あるいは巻や矢野のような強じんなフィジカルを持つ選手だ。」
山岸の名前を出すのはさすが御大といった感じですが、巻の名前が出ているのは素直にうれしいですね。
詳しい内容は、実際に読んでみてください。
その他にも興味深い話しがたくさん書かれていました。
やはりオシム監督は初めから世界レベルの強豪国を想定した、チーム作りをしていたんだなぁと改めて感じた部分なども…。
実際問題として来年の南アフリカW杯までに巻が代表に復帰するのは、非常に難しい状況だと思います。
頑張ってほしいとは思いますし、あと半年間にJリーグで素晴らしい活躍をすれば可能性はあるのかもしれませんが(しかし、J2ではその可能性も低いのかもしれません)。
代表復帰は難しいにしても、巻のようなタイプの必要性というのは例えば今のジェフにおいても十分高いものだと思います。
FC東京戦でバイアーノが活躍してまた相対的に巻への評価が下がったのかな…と思うような意見もチラホラと聞いたのですが、私はそうとは思いません。
確かに巻は課題もたくさんありますけど、オシム監督も評価するようにゴール前で運動量豊富で勇敢に闘える選手というのは、非常に貴重な存在ではないかと思います。
しかし、江尻監督も巻をあまり評価していない…あるいは巻を使いこなせないというのなら、移籍も考えた方がいいのではないかとも思っています。
ジェフのためにはならないかもしれないけれど、巻は十分ジェフのために犠牲になってくれた選手だと思いますし。
もちろんいい移籍先が見つかればの話ですけど。
ともかく、巻にとってもジェフにとっても良い未来が築けるように。
巻はジェフとの交渉でJ1復帰に向けたクラブの方針に納得できず契約合意に至らなかったとのことですし、こういった選手のためにも明確なクラブのビジョンを作り上げることが重要だと思います。