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大きな価値のあるW杯ベスト16進出!

 勝ったー!
 ということで、休もうと思っていたけど、軽く更新。
 内容に関してよりともかくこの一発勝負のW杯本番の大事な大事な試合を勝利に持ち込めたことが何よりも嬉しいし、素晴らしいことだと思います。
 けれども、この試合に関しては内容もかなり良かったんじゃないでしょうか。



 序盤は勝たなければ後がないデンマークが優勢。
 左ウイングが少し引いてボールを受けることで、駒野の後ろのスペースを作り、そこにトップ下からトマソンがギャップを作って入ってくる。
 この動きに日本代表の守備は戸惑っていましたね。
 これまでのデンマークは右ウイングのスピードあるロンメダールを走らせる展開が多かったのですが、対面が長友ということもあったのか逆サイドから攻撃を作って行きましたね。
 長谷部を右、松井を左、大久保を中央という布陣も少し噛み合っていなかったかな…といった印象を受けました。 


 しかし、日本はカウンターからチャンスを作ります。
 大久保から松井へのクロス、松井のパスから長谷部の飛び出し。
 そして、その直後の前半17分、本田が少し遠めの位置からのFKを直接決めて先制。
 これで日本の動きも良くなっていきまます。
 中盤から前のプレスが速くなり相手のパスワークを遅らせられるようになり、トマソンにも中澤あたりがしっかり付くことによって、パスの出所もターゲットも封じる形になっていきます。



 この試合では攻撃も良かったですね。
 一番は本田と中盤の選手のコンビネーションが向上していたことではないかと思います。
 本田にボールが入った瞬間に、素早く遠藤や長谷部がサポートに入る。
 これによってサイドからの攻撃だけでなく中央でもポイントを作れるようになり、攻撃のバリエーションが大きく増えていたと思います。


 そして、前半30分、今度は遠藤が直接FKで追加点。
 相手が本田を警戒していた部分もあったのでしょうが、素晴らしいFKの軌道だったと思います。
 このボールでは巻いて直接狙うFKは難しいのかな?と思っていたのですが、そんなこともないのでしょうか。
 ともかく、この2点で日本は非常に有利な展開になりました。




 しかし、後半からデンマークがシンプルにサイドで数的有利を作ってクロスという展開をしてきて、守りの時間が増えていきます。
 日本は若干受けに回ってしまい、ラインも徐々に下がっていってしまいました。
 ここから相手の隙をついてカウンターを作れれば良かったのでしょうが、なかなか全体を押し返すまではいかず。
 それでも粘り強く守ってはいたのですが、後半36分、微妙な判定でPKを受け失点してしまいます。


 嫌な流れとなってしまいましたが、その展開の後も下を向かずしっかりと戦った日本の選手達。
 直後の後半42分に本田が素晴らしいターンで相手を抜き去り、岡崎にパス。
 貴重な3点目が入ります。
 本田はターンの技術も素晴らしかったし、最後のパスの選択も非常に良かったですね。
 オランダ戦はもう1つだった本田ですがその後も前線の起点になっていましたし、前半の得点で一気に乗ってきた感じだったのかもしれません。
 加えて、得点シーンで本田にパスを出した大久保の相手をいなしたパスも素晴らしかったですね。
 とてもいい攻撃シーンだったと思います。



 3点目が入った後は相手が4トップ気味になり逆に守りやすくなったし、中盤での落ち着きも作ることができ、危なげのない試合運びだったんじゃないでしょうか。
 スタミナも、メンタル面も切らさずにしっかりと戦えた日本。
 課題と言われ続けていた攻撃面でもこの試合では良さを作れていた上、3得点と結果も出すことが出来ましたし、文句のない勝利だったと思います。


 これでベスト16出場決定。
 日韓W杯に続き2度目のグループリーグ突破となりますが、あの時とは状況がまったく違うわけで、非常に大きな価値のある結果だと思います。
 国内のサッカー人気の活性化のきっかけになる可能性もできたし、ドイツW杯での日本代表への大きな落胆を払拭できたという意味においても…。



 けれども、まだまだW杯は終わらない。
 このサッカーを続ければ次の試合でも絶対にいい試合が出来ると思いますし、過去最高のベスト8にも実現可能性な位置につけることが出来ました。
 これに満足せず、最後まで全てを出し切って戦ってほしいと思います!