当ブログはプロモーションを含みます

この悔しさ忘れずに次の一歩を

 悔しいですね。
 しかし、多くの関係者が本気で悔しむことができたW杯だったのではないかと思います。
 選手、スタッフ、監督、そしてサポーター…。
 本気で戦えたと思えるからこそ、ここまで悔しいのだろうし、手応えもあったからこそ、残念だと思えるんじゃないでしょうか。
 しかも、それをW杯という世界舞台でやれることができたということ。
 まずはそこまでこのチームを持って行くことに成功した、監督やスタッフ、選手に感謝したいですね。
 本当にありがとうございました。


 この悔しさ忘れずに、次の一歩をしっかりと踏み出したいですね。
 今はそれが何よりも重要なんじゃないかと思います。





 試合は序盤からパラグアイペースだったと思います。
 パラグアイは中盤のプレスからボールを奪って、サイドを広く使う攻撃でリズムを作って行きました。
 日本はそれに対して中盤で受けに回ってしまって、押しこまれる時間帯が続きます。
 最後のところではやられない守備を作れていましたが、パラグアイはポゼッションしながら相手を押し込む形が1つの狙いだと思うので、相手の流れだったのは間違ないと思います。


 ボールを奪って前に出しても、カウンターが怖かったのか、あるいは疲労の問題なのかそこへのフォローが非常に少ない。
 だから、どうしてもパスミスも増えてしまう…。
 攻守において、中盤で相手に押されていたように思います。
 中盤の争いに関してはもう少し出来るはずだと思っていたのですが、W杯全4試合で同じスタメンを起用していた影響がここに来て出てしまったのでしょうか。
 もちろんそれで結果を出してきたのですから、失敗だったとは思いませんが。
 このあたりは日本サッカー界全体としての選手層の問題(これはオシム監督も匂わせていましたが…)や、選手間の連携を大切にする(組織的に守り、細かなパスで崩していく)サッカーを狙っているだけに、スタメンを変えるのは簡単ではない部分があったのでしょうか。




 前半30分から遠藤を相手のアンカーにあてることで、攻守のスタートポジションが高くなり、徐々に中盤のラインが押し込まれることもなくなり、可能性を感じるようになってきました。
 前半40分には松井の突破から中央の本田につないで、そのままシュート。
 左には大久保もフリーで待っていて、前半20の松井のバーを叩いたミドルシュート以外では一番のチャンスだったのではないでしょうか。



 後半スタートから、その遠藤が相手CBにチェックに行く機会が増えていきました。
 前半は中盤で押し込まれる時間帯が多かったし、リスクをかけて前からプレスに行こうということだったと思うのですが、逆に相手のアンカーやSBのマークが空いてしまうことも。
 連動して後ろが付いていければよかったのでしょうが、やはりこの試合では日本代表の選手達の一歩目がこれまでのようには出てこない感があったような気がします。
 長い距離を走り出すのに、一度頭を下げてきつそうに走っている選手がいたのが、印象的だったかなと…。


 マークで遅れる問題や中盤でのパスミスもあって何度かピンチを作られますが、最終ラインの頑張りや相手のラストプレーの質に救われます(パラグアイはグループリーグでも決定力不足が言われていたようです)。 
 後半36分から阿部に変わって憲剛を投入。
 憲剛のプレーにはキレがあり、ボールを持ってキープもできていたし、遠藤が中盤の後方でビルドアップの起点になれていた。
 これが良い交代だったと思うのですが、チャンスを作るとまではいかず、延長戦へ。



 延長戦は一進一退といった感じですが、徐々にパラグアイの選手達の方に疲れが見えていたように思います。
 日本の選手達も当然苦しそうではありましたが、相手のプレスが緩くなりスペースが増えていっていたかなと。
 ただ、高い位置で前を向けても、ラストパスの精度が低かった…。
 この試合通して言えることだと思うのですが、やはりそこが1つの課題なのかもしれませんね。


 
 そして、PK戦へ…。
 この先に関していわなくてもいいでしょう。
 言うまでもなく、PKを外してしまった駒野も責められる立場ではないし、川島も良く頑張ってくれていたと思います。





 パラグアイはやはり強かったですね。
 デンマークカメルーンと比べると、1ランク上だったかなと思います。
 その1ランク上の相手にPK戦まで持ち込めたことは収穫でもあり、逆にそれ以上の力がなかったのも事実なのかな…と。
 この試合に関しては、守備関しては良い部分もあったけれど、攻撃でもう1つ精度とアクセントが足りなかったように思います。



 総括に関しては改めてまとめたいと思いますが、本当に選手、監督、スタッフはよく頑張ってくれたと思います。
 自分達の持てる力はしっかりと出せるチームになっていたのではないでしょうか。
 それがチームを評価する上で、非常に重要なことなのではないかと思います。
 次の監督はプレッシャーですね(笑)
 これ以上の結果を求められるわけですから。


 でも、プレッシャーもあるかもしれないけれど、日本には経験も残るはずで。
 その経験をいかに使うのか…。
 今回の成功もドイツW杯での失敗も含めて、それらを糧にして少しずつでも成長していくことが大切なんじゃないでしょうか。



 W杯は終わったけれど、日本のサッカー界がこれで終わるわけじゃない。
 ここからもう一度頑張っていかなければいけませんね。


 

 今日はこれ以上他のネタを取り上げても締まりがないので、更新ここまで。
 しかし、これで大きな楽しみが1つ減っちゃったなぁ…(笑)