当ブログはプロモーションを含みます

熊本戦の前半は成功か?

 さて、22日はアウェイで岐阜戦が行われます。


 先週行われた熊本戦ではスタメンから倉田を外し、左に深井、右に工藤というシステムを試しました。
 いろいろなテキストを見ていると、面白いことに今までジェフをずっと追っていた方はこのシステムを評価し、そうではない方は「ちょっと違うんじゃないの?」とおっしゃっている方が多いような気がしました。


 これはこれまでの試合を見ていたかどうかによって、現在のジェフの状況の印象が違うからではないでしょうか。
 ようするにこれまでジェフを見てきた方は、現状に満足していない部分がある。
 確かに工藤あたりは本来は中央で見たい選手なのかもしれないし、深井もゴール前に切り込んだ方が良さが出せる選手なのかもしれません。
 けれども、そのあたりをやってきたはずの今までのジェフに停滞感を感じていたからこそ、左深井、右工藤というシステムに可能性を感じた…と。



 ただ、私もあのシステムに可能性は感じましたが、実際に成功したかどうかというと、そこまではいっていない印象でした。
 良いところまでは作れていたものの、ラストプレーの質やアイディアの問題で、前半のうちに得点を奪うまでには至らなかったのも事実です。
(逆に後半に関しては、いわゆる「決定力不足」などはあまり感じませんでした。そこまでのチャンスを作れていなかったと思いますし、結果的にであれそれで2点も取ったわけですから。)


 それになによりも、結局後半の頭から戦ったいつものメンバーで2点取って勝利した試合展開でしたし、前半のうちに江尻監督は見切りをつけてしまったことから考えても、監督自身は前半の戦い方を納得していない部分があったのではないでしょうか。
 ということは、今後にあのシステムを活かすということもあまり考えてはいないのかなぁと思うのです(逆に今後に期待を込めているのであれば、なぜ前半だけで簡単にあきらめてしまったのか…とも思います)。
 もともと江尻監督は、この試合の後半開始から投入した倉田を高く評価しているところがあると思いますしね。



 例えその試合で結果が出なくとも、将来に繋がる部分のある戦い方なら前向きに考えたいわけですが、そうでないのであれば結果も出なかったわけで「あのシステム変更は成功だった」とは言えないような気がします。
(個人的には後半も右ウイングに残った工藤は、倉田が左から切り込むことでスペースがなくなり、前半ほど良いプレーはできていなかったと思いますし。)



 そのあたりを踏まえて、明後日の岐阜戦でどう戦うかに注目ですね。
 1週間で修正してもう一度新システムにチャレンジするのか。
 それとも熊本戦の後半で結果を残したいつものシステムで戦うのか。


 ともかく良い試合をして、結果も出して、いい形でフクアリに帰ってきてほしいと思います。