今年7月に行われたTM NETWORKのライブ『TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-』のBlu-ray・DVDが、11日に発売されました。
TM NETWORKは2012年に活動を再開し昨年、今年とライブを行い、来年の活動30周年に向けて大きく盛り上げていこうという流れになっています。
前回のライブ同様、今回もBD・DVDの発売前にYoutubeにいくつかの楽曲がアップされています。
BEYOND THE TIME(TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-)
Green days 2013(TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-)
Get Wild(TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-)
今回のライブは宇都宮隆のすい臓腫瘤摘出術により延期となっており、復活ライブという面でも注目を集めました。
ライブ中は全くわかりませんでしたが、歌うとまだ患部が痛かったことを後日明らかにしており、プロとしての凄さを感じるライブでもあります。
音楽的には昨年からアメリカを中心に盛り上がっていたEDM(Electronic Dance Music)を取り入れ、オープニングの『Children of The New Century』や『GET WILD』などがEDMアレンジとなっていました。
もともとTMは数多くのジャンルを取り入れており、シンセ的な音が有名ではありますがミュージカル風のもの(今回もストーリー仕立てですが)やバンドミュージック、プログレ、トランスなど様々なチャレンジをしてきました。
その背景には小室哲哉が本人も認めるように音楽に対して「雑食」であり、飽きっぽいという部分もあるでしょう(笑)
その傾向はプロデュース期にも見られ、ユーロビートやジャングル、ロックなどを手がけてきました。
それに対しては本職の人たちから見れば不満の声もあるようですが、坂本龍一が「あたりまえのコード進行でもってきても、必ず小室になっている」といっているように、単なる焼き回しではなく小室哲哉というぶれない軸があるからこそ成り立っている部分もあるのだろうと思います。
実際、宇都宮隆、木根尚登に加えて、昔からのサポートメンバーである浅倉大介、葛城哲哉、阿部薫で行ったトリビュートライブは、どうしても音が軽いというか芯が弱い印象で。
リーダーの存在は大きいのだろうなと感じます。
EDMとTMの楽曲は相性も良かったのですが、来年はまた別のジャンルに手を付ける可能性も十分にあるでしょうから、今回のライブは貴重なものになるかもしれません。
できれば来年はオリジナルアルバム作成に期待したいのですけど、そのためにも今回のBD・DVDでの手ごたえが必要になってくるのかもしれませんんね。
『TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-』
明日、明後日は更新お休みの予定です。