当ブログはプロモーションを含みます

米倉にG大阪、名古屋、鹿島が興味?

 ちょっと古いニュースですが、意外と続報もないのでこんなタイミングで。
 あまり目立ったオファーも来ていないということなんでしょうか。


 米倉は先日Jリーグアウォーズに出席して、「新しい可能性を与えてくれた監督に感謝したいと思います」と話していました。
 これだけではなんとも言えませんし本来は前目でプレーしたいという気持ちは変わらないのかもしれませんが、少なくとも今季右SBで起用されたことに関しては決して悪い印象ばかりではなかったということがわかります。
 来期もジェフに残ればSB起用が基本線になると思うのですが、こういったコメントを聞く限りではSB起用がジェフ残留に対して大きな障害にはならないのかな…とも感じなくもありません。
 まぁ、そもそもとして比較対象となる他チームも、今季の活躍を見てオファーを出してくるところが多いだろうと考えられますから、基本SBとしての米倉を評価するところが多いのではないかと思いますし。


 こういったコメントから考えると頑なに前目のポジションを希望するようには思いませんが、もし前目のポジションにこだわるようであればジェフで2列目で勝負させてあげればいいんじゃないかなと思います。
 2列目の米倉にはSB以上に使いにくいように感じていますし、それでポジション争いに敗れたとしてもそれは本人の意思によるものですしね。

来季のJ1昇格を決めたG大阪が、千葉のDF米倉恒貴(25)の獲得を目指していることが1日、分かった。
(中略)
千葉がプレーオフで敗れたため、近日中にも正式オファーを送る見込みだ。G大阪の右サイドバックは元日本代表DF加地が控えるが、その加地とレギュラーを争う実力者を狙う。(報知

 今のところ報知が「G大阪が正式オファーを出す」という報道がでており、ここでもやはりSBとしてということになっています。
 その前にサッカーダイジェストで、名古屋と鹿島が興味を示しているというような報じ方をしていましたが、可能性は低いということになっていましたので、どこまで現実味があるかはわかりませんね。
 昨年は横浜FMという噂もありましたが、ここまでのところ今年は話を聞かないですし、動きはないのかなと思います。
 まぁ、昨年はウイングとして評価していたのでしょうし、今となっては米倉のウイングとしての判断は難しいところがあるのではないでしょうか。
 横浜FMはライセンス制度導入で来季は難しい経営を求められることになるでしょうから、あまり余裕のある動きも出来ないのでしょうしね。



 個人的にはもちろん残ってほしいという思いが第一ですけど、本人の気持ちも大事なので…といったスタンスです。
 ただ、移籍先候補としてG大阪はどうなんでしょう。
 G大阪は今も昔もSBの加地が攻守にバランスを取って調和をもたらしているというイメージが強いですし、そのままの役割を米倉に期待するのは無理があるでしょう。
 将来的な構想も考えて…ということもあり得るのでしょうが、左SBの藤春も守備が得意な選手ではないですしね。
 しかも、基本守備に重点を置くチーム作りをする長谷川監督ですから、なおさら両SBに攻撃的な選手というのは想像しづらい。


 長谷川監督は藤ヶ谷退団時もフロントには来期も残すと話していたそうですし、監督の意向とは関係なく米倉補強に動く可能性もあるのかもしれませんが、そういった補強で獲得された選手は難しい立場になりかねません。
 SBとして補強したもののうまくいかず、前目でプレーするということもあり得るかもしれませんが、G大阪は実力派のアタッカーが多いですしね。
 器用とは言えない米倉があの中で勝ち抜けるかと言うと、正直疑問だと思います。



 名古屋は監督が交代となるので、横一線でのポジション争いとなるでしょうから、その点ではプラスだと思います。
 石櫃、田中隼磨といった右SBも退団が決定しており、右SBのポジションも空くことになります。
 しかし、名古屋は2010年の優勝から成績も尻つぼみとなっていますし、来季チームとして上手くいくのかどうかという問題があるように思います。
 西野監督が就任内定となっていますが、選手に自由を与えるタイプの監督ですし、守備を構築するのが得意なタイプではない印象ですから、米倉が右SBで起用されたとしても守備面での穴がそのまま出てしまう可能性もあると思います。
 また、闘莉王とDFラインを組むというのも、状況によっては怖そうです(笑)
 ただ、ここはお金の面では優遇してくれる可能性はあるのかもしれませんね…。



 鹿島は戦術面で考えると、意外とこの3チームでは一番合うのかなとも思います。
 もともとブラジルスタイルのサッカーはSBがアップダウンして攻撃面で積極的に絡んでいく傾向がありますし、鹿島は以前から右SBがどんどん前に出ていくスタイルで。
 そういえば同期の内田も、高校までは前目の選手でしたしね。
 ただ、ライバルに関しては西、伊東といますし、人数も足りているといった感じなのでしょうか。
 長らくブラジル路線でやってきたチームですから、うまく馴染めるかどうか…というところも重要だと思います。



 総じて、今年の米倉の活躍は周りのサポートがあったからこそ…ということを、本人も獲得を目指すチームも忘れてはいけないと思います。
 当たり前の話とはいえ、特に米倉は良い面と悪い面がはっきりしているわけで、今季のジェフは米倉を活かすために左サイドでビルドアップをして、前にための作れる選手を置き、守備で他の選手が穴を埋めて、米倉の課題を埋めて良さを引き出す形が出来ていたわけで。
 自分で何でもできる選手だったり、攻守に置いて活躍ができバランスを取れるような選手だったとしたら、どのチームでもやっていけるかもしれませんけど、そうではないわけですからね。
 移籍するにしてもそこを理解した上で行わなければ、本人にとってもチームにとっても残念な結果に終わってしまう可能性もあると思います。
 移籍すれば年俸は上がるかもしれませんが、その分失敗すれば解雇される可能性も高まってしまうかもしれませんしね。


 そこからのダイナミックなスプリントだとか、スピードあるクロスだとかは本人の才能であることに間違いないわけですけど、それを活かせなければ意味はないわけで。
 もちろんポジションに拘らずそれを活かせる努力を本人もしなければいけないし、そこが現時点での大きな課題ということになるわけですが。



 まぁ、今季の米倉はかなり重圧も感じていた印象なので、もっと自由にやりたいという気持ちもあるのかなぁ…なんてことも思わなくもありません。
 そういった気持ちもわかりますし、J1の檜舞台に立ちたいという気持ちも十分理解できますが、J1の舞台でポジションを争うのも名誉なことなのかもしれませんけど、J2でチーム昇格のためにプレッシャーを跳ね除け主軸として戦っていくことも十分に誇らしいことなのではないかとも思います。
 ようするに見方の問題というか価値観問題も大きいのではないかと思いますし、総合的にしっかりと考えた上で決断してほしいです。