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井出の途中交代と岡野の初出場

 先日の松本戦で、42分に若狭が2枚目のイエローカードを受けて退場。
 井出が途中交代となり、ルーキーの岡野が投入されました。
 岡野がCBに入り、前線で起用されていた町田が左SHに回って、4-4-1となりました。



 井出に関しては、ちょっと可哀想な交代となってしまいました。
 ただ、現在のジェフは中盤に、井出、長澤、アランダ、船山と攻撃的な選手が多い状況。
 井出をSBに下げて4バックにするのでは厳しいでしょうし、両SBが絞って3バックになるにしてもWBに井出や船山、町田あたりを回さなければならず、現実的な策とは言えないように思います。


 加えて、相手は高さやフィジカルに強みがあり、特にセットプレーに怖さのある松本。
 もともとサイズの大きな選手が多くないジェフですから、若狭も退場で抜けてしまったところで、身長のあるDFが必要だったのではないでしょうか。
 状況からして攻撃的な選手を外さざるを得なかったわけですが、エウトンは高さもあって残したいし、町田、船山は攻撃のキーマンということで、残念ながら井出を下げざるを得なかったということになるのだと思います。



 井出に関しては40分程度のプレーとなってしまいましたが、前節途中出場した京都戦に続いて良いプレーを見せていたと思います。
 やはり単純にコンディションも良くなっているのかなと思います。
 プレーに悩むことも少なくなった印象です。


 また、先週も話した通り、町田が中央に入ったことも大きかったのではないでしょうか。
 二人のコンビの良さは至近距離で動き回って、ショートパスをテンポよく回し相手をかき回す展開なだけに、両SHでの起用になると良さが出しにくい部分があるのかもしれません。
 この試合では松本が3バックで守備時は5-4-1でしたが、攻撃時はシャドーが中央に入る3-4-3に近い形だっただけに、攻撃時はサイドが1枚になる。
 その分あまりSHに、守備力を求められなかったのではないでしょうか。


 それもあって左SHに井出、右SHに船山と、両SHに攻撃的な選手を置くことが出来たのかもしれません。
 二人はその分、中央に絞って中盤の守備を助ける仕事もこなしていましたが、主に攻撃面で良さを出していたと思います。
 ただ、相手のフォーメーションが理由でこの並びで戦えたのであれば、4バック相手のチームにはやりにくい組み合せなのかもしれません。
 どちらにせよ、井出に関してはもう一度しっかりチャンスを与えてほしいところですね。



 岡野に関しても約45分間のプレー時間ではありましたが、まずまずのプレー内容だったのではないでしょうか。
 サイズを活かしたプレーもあったし、相手のマークに付かれながら縦パスを出すシーンなど良さも出せていたと思います。
 少なくとも、今後に可能性を感じるプレーを見せてくれたと言えるのではないでしょうか。


 もちろんデビュー戦ということで全体的に硬さもあり、ボールを持った時の判断に迷うところも見られた。
 また、浮き球をタッチラインではなく、ゴールラインにクリアしてしまうシーンもありました。
 難しい体勢でしたし本人としても本来はタッチラインに出したかったのでしょうが、相手が松本であることを考えるとかなり怖いシーンではあったように思います。



 とはいえ、昨日も話したように、現状のメンバーにはあまり伸び代を期待できない印象もあるだけに、岡野がデビュー戦でしっかりとタスクをこなせたことは明るいニュースではないでしょうか。
 今年は新人の乾も6月の山形戦で残り3分というところで試合に出場していますが、岡野と共に今後の成長に期待したいですね。
 もちろん若いからといって必ず成長するとも限らないし、試合に出たからといって今後の未来が確立されたわけでもありません。


 特にシーズン終盤というのはレギュラーメンバーに疲れも見え、将来性も加味して若手が出場するケースも増えていきます。
 しかし、新シーズンに入ると再び出番を失う場合も多いですから、限られた出場機会だけでは来季以降に繋がるとは言い難いのかもしれません。
 何よりも大事なのはその出場機会を得て、選手本人が何を感じ取り、どう今後に活かしていくのか。
 それによってしっかりと成長していけるかどうかが重要なわけですから、周囲も過度な期待はし過ぎずにじっくりと見守っていく必要があるのではないかと思います。