レンタル移籍していた小池が、愛媛に完全移籍することが発表になりました。
小池は昨年、横浜FCからジェフに移籍していました。
15-16オフの大幅入れ替えで加入した選手たちが、どんどんいなくなってしましますね…。
昨年は9試合の出場に留まっていましたが、今年は愛媛に移籍して32試合に出場と大幅に成績を伸ばしたことになります。
スピードあるサイドアタッカーで、縦への飛び出しが印象的な選手だと思います。
今シーズンは主に3バックの右WBとしてプレーしていましたが、小池の特徴と相性が良かったのではないでしょうか。
エスナイデル監督も2列目に縦に強いアタッカーを起用したがるタイプなので、もしかしたら今季残っていればもう少しチャンスがあったのではないかとも思わなくもありません。
ただ、現状だとアタッカーは飽和状態といった印象ですから、ジェフに復帰しても難しいのではないかと思います。
すでに30歳とベテランの域に入っている選手ですし、小池にとっても今回の移籍は良い選択だったのではないでしょうか。
愛媛は戦力的にも豊富とは言えない状況ですし、今オフも藤田、浦田と主軸選手が松本に移籍することになりました。
もちろん今後の補強もあり得るとは思いますが、決して裕福なクラブではないですから、確実に計算できる選手は貴重なのではないでしょうか。
ぜひジェフから移籍する岡本と共に、間瀬監督を支えてあげてほしいですね。
続いて名古屋からレンタル移籍で加入していた矢田が、完全移籍で加入することになりました。
矢田は今年の7月からジェフに加入。
名古屋では今季1度も出場機会に恵まれませんでしたが、ジェフでは主にインサイドで17試合に出場しました。
以前にも話したように、右インサイドでプレーしていた町田は、プレスなどでは貢献していたものの、ラストプレーに関してはもう1つ物足りなさもある。
左インサイドでプレーしていた高橋は、シーズン序盤こそ結果を残していたものの、徐々に停滞していきました。
そこで運動量豊富でテクニックもある矢田の獲得は、見事にハマったように思います。
特に加入当初の矢田は、ハーフカウンターから技術力と視野の広さでチャンスメイクに貢献。
流れの中から仕上げのパスを出せるだけでなく、プレースキッカーとしても活躍してくれました。
右足でのキッカーはシーズン途中から清武が務めていましたが、左足のキッカーも増えたことでより可能性が広がったように思います。
ただ、守備に関しては課題も感じ、プレスでの寄せがもう1歩甘かったり、中盤のバランス管理に関しても苦労していた印象でした。
また、シーズン終盤にダブルボランチに移ってからは、勇人とのコンビだったこともあって、高さやサイズの面でも不安を覗かせていました。
そのため、最終節の横浜FC戦では、熊谷と勇人のダブルボランチが選ばれたのではないでしょうか。
色々な理由が考えられるとは思いますが、もしかしたら名古屋で出番のなかった理由もこのあたりなのかなとも思います。
ボランチにしてはサイズの面で足りず、2列目から前のアタッカーに関してはタレントが豊富であふれてしまう。
かといって、長躯できるタイプでもないでしょうから、サイドでも使いにくい。
ジェフでも来季ダブルボランチでスタートとなれば、意外とポジションの難しい選手なのかなと思わなくもありません。
守備的な大型ボランチを補強できれば矢田とも組めるかもしれませんが、現在の構成のままなら勇人と熊谷の方がよいのかなと思います。
またエスナイデル監督は2列目には縦に強い純粋なアタッカーを並べたがるタイプですし、その中でもバランサー役が必要なら町田がいるということになります。
タイプ的にボランチとアタッカーの中間とも言えるため、インサイドがうまくハマったというところがあったのかもしれません。
それだけに来年はシステム次第では、ポジションに悩む可能性もあるのかなとも思います。
ただ、エスナイデル監督は、今年も頻繁にシステムと選手を入れ替えていきました。
来年また1ボランチにチャレンジする可能性もありえるでしょうし、逆にダブルボランチでスタートしたとしても1ボランチに変化することも十分考えられます。
選手も固定化されないかもしれないし、町田や熊谷がライバルとなるかもしれませんが、2人に何かあれば当然チャンスも巡ってくるでしょう。
もし控えに回るのであれば、十分すぎるセンスのある選手だと思います。
とはいえ、さらに上を目指すためには、球際でより激しくいける選手になれるかどうか、90分間集中して戦えるかどうかなのかなと思います。
町田はテクニックでは劣る部分もあるかもしれませんが、そこで頑張れるから重宝されているところがあるはずです。
1つ間違えればどちらつかずの選手になりかねないのかなとも思いますし、もう1つ壁を乗り越えて頑張ってほしい選手なのではないでしょうか。