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上位争いが続くジェフ 7位岡山との対戦

 前々節水戸戦は2-1で勝利し、前節徳島戦は1-1の引き分け。
 ホーム2連戦でしたが、ここ2試合の結果だけ見れば、悪くない成績ということになるでしょう。
 しかも、水戸は上位争いの真っただ中にいるチームで、徳島もPO進出に向けて戦っている状況です。


 ただ、今後もジェフは、上位チームとの試合が続きます。
 ここから、約1か月の試合日程は以下の通り。

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 上位争いを確認すると、首位柏が勝点66で一つ抜けた存在となり、山形が勝点58で2位につけます。
 しかし、3位横浜FC、4位水戸、5位大宮は勝点57で、2位山形を勝点1差で追う接戦となっており、毎週のように自動昇格圏内の2位が入れ替わっている状況です。

 さらに、6位京都も勝点55と2位山形との勝点差は3で、まだ自動昇格を狙える位置にいます。
 そして、7位岡山が勝点53、8位甲府と9位徳島が勝点51、10位金沢と11位長崎が勝ち点50と、混戦状況が続きます。
 12位東京Vは勝点45と少し離れていますので、11位長崎までがPO進出の可能性が残る現実的なラインといえるのかもしれません。


 これだけの混戦ですし、1つ抜けた柏を除けば順位でチームの実力は測れないのかもしれません。
 それよりも、その時のチーム状態の方が重要となってくるのではないでしょうか。
 例えば長崎は現在11位ですが、ここ5戦負けなしと好調ですし、逆に大宮や京都はここにきて足踏みをしています。

 毎年のようにシーズン終盤に一気に成績を伸ばし、PO進出などを果たすチームもあるだけに、まだまだ上位争いはわからないと思います。
 ジェフとしては上位争いをするチームとの対戦が続くわけで、相手のモチベーションは高いかもしれませんが、逆に相手がプレッシャーなどを感じていれば付け入る隙ができるかもしれない。
 そもそも現在22チーム中16位にいるジェフですから、ほとんどのチームがジェフよりも上位にいるわけで、1戦1戦頑張って取り組んでいくしかないですね。


 今週末対戦する岡山も、ここ4試合負けなしと結果を残しています。
 ただ、前々節岐阜戦は2-0で勝利するも序盤のプレスに苦しみ、後半には相手のパスワークにも苦戦していた印象があります。
 そして、前節福岡戦では1-1と勝ち切れず連勝も3でストップということで、岡山としては昇格進出に向けて踏ん張りどころなのかもしれません。

 岡山は綺麗に整えられた、4-4-2のボックスディフェンスが印象的です。
 選手たちが細かいステップでポジションを修正し、誰かがアプローチに行けば周囲がしっかりとそれに反応して、全体でバランスを取る動きをする。
 今のジェフにとっては、大きく欠けている要素といえるでしょう。


 攻撃においては長いボールを蹴りこんで相手を押し込み、そこからパスをつないでいき、サイドなどを中心に攻め込んでいく。
 高さ・強さがありしっかりと守備もするイ・ヨンジェは、昨年まで決定力に課題がありましたが、今年は得点面でも結果を残しており現在18ゴールでJ2得点ランキング2位。
 さらに岡山にきてブレイクした印象のある仲間の仕掛け、上田のパスワークなどが攻撃の中心になっている印象です。

 ただ、前々節の岐阜はロングボールを蹴り込むパスの出所を抑えるために積極的にプレスをかけ、前節の福岡はサイドでの守備を重視したことによって、岡山が苦戦していた印象もあります。
 やはりこの時期になると特に上位チームは、どこも警戒されて研究されるところがあるのかもしれません。
 ジェフも以前はがっつりと相手に対策を取られて苦戦した印象がありますが、今では普通に相手がやりたいサッカーをやってそれを止められないという試合が多いようにも思います。


 ジェフに関しては徳島戦後にも話しましたが、コンディションが上がってきたこともあって、チーム状況の底はついたのかもしれません。
 特にジェフの場合は、攻撃も個人技重視で縦への突破がメイン。
 守備もリトリートできず前へのプレスがメインということで、攻守に勢い重視で戦っているところがあるだけに、コンディションが保てないと厳しい状況に陥るチームともいえるのでしょう。

 ただ、相手は岡山ということで、過去2試合とはまた少し傾向が異なる試合になる可能性もあるのかもしれません。
 水戸、徳島は後方からしっかりとパスをつないでくるチームでしたが、岡山は長いボールや縦への速い展開がファーストターゲットとなるチーム。
 それに対して、ジェフがどう対策を講じてくのかも重要となってくるのではないでしょうか。


 ジェフはエスナイデル監督時代から、プレスを回避される長いボールに弱いところがありました。
 現在のジェフもDFラインが簡単に下がってしまう傾向を感じ、全体が間延びして中盤が空いてしまうことが多いように思います。
 プレスをかけられている時間はいいですが、プレスを回避された時にどう守るのかが、大きな課題といえるのではないでしょうか。

 攻撃に関しては、為田などの仕掛けとクレーベの起点となるプレーが中心となっている印象です。
 しかし、強引な突破が多く、綺麗に崩せる展開が非常に少ないですね。
 もちろん綺麗に崩す必要などはないのですが、どうしても個人に頼った攻撃だと、その選手の調子に依存してしまうところがあるし、そこで相手とのマッチアップに勝てないと打つ手がなくなってしまうはずです。


 ただ、ジェフはここまで攻守に大きな修正を感じないだけに、ここからの改善は期待できないのかなとも思います。
 さらに現状だと「これをやりたいんだ」という強い意志や明確な方向性を感じないため、成長・発展もしづらい状況なのではないでしょうか。
 気温も下がって選手起用やシステムなどもある程度は固まってきて、無難なチームにはなってきたのかもしれませんが、強いチームにはなっていないようにも思います。

 あとは監督や選手が、このチームをどうしたいのか。
 現状だと残留さえ出来ればいいというだけでは目標としては弱いですし、残留が見えてきたところでモチベーションが下がってしまうかもしれない。
 だらだらと残り試合を消化しないためにも、各々が明確に目標を持って戦うことが重要なのかもしれません。