F1・3連戦の2レース目は、オーストリアでシュタイアーマルクGPが開催されました。
これは新型コロナウィルスの影響でまずカナダGPの開催が中止となり、代わりにトルコGPを実施することになったのですが、その後トルコでも感染が拡大し延期に。
そこでオーストリアで2連戦を行うことになり、先週はシュタイアーマルクGP、今週はオーストリアGPという名前でレースを行うことになりました。
本拠地でもあるオーストリアで、レッドブルホンダのフェルスタッペンは見事に優勝。
王者ハミルトンを寄せ付けないレースを見せ、レッドブルホンダはこれで4連勝を果たしました。
ホンダとしても、4連勝は実に30年ぶりとなるそうです。
現在チャンピオンシップをリードしているレッドブルホンダとフェルスタッペンですが、ここまでは僅差のレースが多い状況でした。
しかし、先週はハミルトンにしっかりと差をつけての勝利で、本格的に勢力図に変化が発生したと言っていいのでしょう。
ここからは追うハミルトン、逃げるフェルスタッペンという構図になっていくのかもしれません。
一方、角田もここではレースを経験していることもあってか、フリー走行から順調でした。
予選でもQ1ではチームメイトのガスリーを上回る全体の4番手で、Q3も8番手で終えました。
しかし、無線での指示がなかったこともあり、ボッタスのアタックラップを邪魔したということで、3グリッド降格のペナルティを受けています。
決勝ではガスリーが他車に接触して早々にリタイアすると、角田は中段で確実に走行を続けました。
レースタイムも安定していたように思うのですが、最後までアロンソは抜けきれず10位に終わっています。
週末を通してマシンが好調だったことを考えれば、タイムの上がり切らない印象だったアロンソは、抜きたいところだったのではないでしょうか。
ただ、ここまでのレースではミスで自爆していることも多かっただけに、まずはレースを走り切ることを優先したのかもしれません。
そういった発想であるのなら、それを支持したい気持ちもあります。
角田自身もアプローチを変更したと話しているようです。
「週末を通しても、アプローチ的には先週よりすごくよかったと思うので、その点はポジティブにとらえたい。ミスのないレースウィークを終えることができてよかったです。この流れを次週も維持して、ポイントを獲れるよう頑張りたい思います」
これが具体的に何を示唆しているのかはわかりませんが、今は無理せず完走したいということなのでしょうか。
ここまでのところ、好調なガスリーに少しずつ後れを取ってはいますが、レース経験のあるサーキットでは大きく負けてはいない印象もあります。
確実な速さはあるということであれば、ミスなく走り切ることが角田の課題ということになりますし、今は着実に走って安定感を取得することが最優先なのかもしれませんね。