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角田、シーズン前半ラストのハンガリーは苦戦しながらも6位

 F1は8月1日にハンガリーGPが終了。
 これでシーズン前半が終わり、ファクトリーなども使用できないバカンスに入りました。

 前戦イギリスでらしい粘りの走行で、10位に終わった角田。
 これでようやく悪い流れを払拭しシーズン後半に向けて挽回したいところでしたが、ハンガリーGPでは早々にFP1でクラッシュ。
 FP2はほとんど走れない、苦しいスタートとなりました。

 FP3では14番手とまずまずのタイムを出したのですが、予選では16番手でQ1敗退。
 ガスリーが5番手で終わったことを考えると、非常に厳しい状況となってしまいました。
 ここまでは、ほとんど見るところないウィークエンドだったと思います。


 ところがレースでは雨のスタートとなり、上位から中位が多重クラッシュ。
 ここで大きく順位が入れ替わり、一気に順位を上げた角田は4番手を走行。
 予選までの展開を考えれば、信じられないような状況となりました。

 しかし、そこから前方のラティフィに引っかかってしまい、レースペースも上がらない状況に。
 スタートで大きく後退したガスリーにも抜かれて、7位でフィニッシュ。
 その後、2位ベッテルが燃料不足で失格となったため6位で終わりましたが、内容としては苦しい展開でした。


 やはりFP1でクラッシュしたことで時間を浪費してしまったため、ペースが得られなかったのか。
 ただ、クラッシュ前から動きが鈍く、変なスピンもしていました。
 ホンダの本橋CEもこのように話しています。

www.as-web.jp

セットアップがあの段階では、いまいち見つかっていなかったと思いますね。クルマが若干ナーバスになっている感じもありました。その観点から言うと、ちょっとしたミスで挙動を乱したところもあった。車体側のセットアップもうまく決まっていなかった部分も、ひとつの要因かなと思います。

 クラッシュしたからセッティングが決まらなかったというよりは、セッティングが決まっていないからクラッシュしてしまったと。
 そこは本橋CEの優しさもあるかもしれませんが、実際ハンガリーでの角田は特に走りにくそうにしていた印象がありました。

 もちろんセッティングを見つけ出すのもドライバーとしての大きな役割ではあるのですが、考えて見ればこのマシンはもともとピーキーレッドブルのおさがりで、それをガスリーに合わせたもの。
 それだけに角田としては、扱いにくい部分もあるのかもしれません。
 シーズン後半に向けて、そのマシンを少しでも自分のものにできるのかが注目です。


 レッドブルハンガリーでは苦戦してしまい、予選ではメルセデスに先行されてしまいました。
 さらに決勝ではボッタスのクラッシュの煽りを受けて、下位に沈んでしまいます。
 踏んだり蹴ったりといった状況でした。

 ただ、予選のタイムが出なかったことを見るに、こちらも単純にペース不足だったのだろうと思います。
 イギリスでも苦戦していましたし、一時期の優位は一瞬にして途切れてしまったのかもしれません。
 各チーム、本拠地のあるイギリスではマシンを大きくアップデートしてきますから、そこでひっくり返されてしまったのでしょうか。


 ハンガリーGP優勝は、まさかのアルピーヌのオコンでした。
 ここ数戦はF1に復帰したチームメイトのアロンソに先を越されることが多く、かなり苦労していた印象でしたから驚きの展開でした。
 長くF1で走り続けていれば、こういったことも起こるということですね。

 しかし、その長く居続けることが難しくで、そのためにも角田も光る何かを見せなければいけない。
 良いレースもあったとはいえ、まだ苦労していることの方が多い印象ですから、シーズン後半に挽回しなければいけないでしょう。
 ガスリーも見事な仕事をしているとはいえ、昨年も後半はクビアト相手に苦労していましたし、前半に先行したからと言って後半はまだわかりませんから、一度リフレッシュして巻き返しに期待したいですね。