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船山「過信になると一気に崩れていく」

 山形戦の試合前に、船山が「天皇杯川崎戦で惜しいところまで行ったのは事実だが、それが過信になると一気に崩れていく」と話してました。

jefunited.co.jp

 実際の試合も、その通りになってしまったと言えるのかもしれません。

 山形戦でのジェフは川崎戦に比べて、守備に甘さがあったように思います。
 前線からの守備もルーズでしたし、後方の守備ももう1つだった。
 ちょうどスコアも似通ったもので、スペイン相手に延長戦までいって惜敗したものの、メキシコ戦では1‐3での敗戦したということで、五輪日本代表も思い出してしまいました。


 ただ、少なくともジェフの場合は川崎相手ということで、通常よりも激しく戦えていた印象もありますし、山形戦の出来が普段のチームだったようにも思います。
 実際、山形戦でも前半から動けてはいましたし、中断明けで特別にコンディションが悪かったわけではなかったと思います。
 むしろ格上相手ということで川崎戦はいつもよりモチベーションが高かったのではないかと感じていましたから、あれを毎試合期待するのはきっと難しいのでしょう。

 船山は川崎戦を受けての過信を危惧していたわけですが、個人的にはそれまでの流れもあったと思います。
 川崎戦までのジェフは、4試合負けなし。
 7月は2勝1分と勝ち越して、天皇杯を経て中断を迎えました。


 ただ、直前の6月は2敗2分と勝ち星すらない状況だっただけに、今後に期待していいものなのか、疑問の残るまま中断に入った印象です。
 さらに、その前の5月は3勝2分1敗と好成績を収めており、波の激しい状況となっています。
 では、その波の原因は何なのかと考えると、単純に対戦カードの違いが大きいのではないでしょうか。

 3バックに変更になり、サウダーニャが加入した5月からのジェフの成績をまとめて見ました。

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 この通り、5月は中位から下位チームとの対戦が中心となって、成績もよかった。
 しかし、6月は上位チームとの対戦も多く成績は低迷。
 7月の中断前は下位チームとの試合が続いたため、結果を残して中断に入っています。

 対戦相手を現順位に合わせて4分割し、成績をまとめるとこのような結果に。

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 非常にわかりやすく、上位チームには負け、下位チームには勝てていることになります。

 取りこぼしがないことは良いことではありますが、上位チームに勝てなければ本当の意味で強くなったとは言い難いでしょうし、ここからさらに上に行くのも難しくなると思います。
 こういった結果もあって、山形戦後にジェフはリトマス紙のようであると表現していました。

yukkuriikou.hatenablog.com

 下位に勝って過信していては上位には行けないでしょうし、試合の状況や相手もしっかりと見た上で評価すべきだと思います。
 特に昨今のJ2はピラミッドの住み分けもはっきりしてきて、リーグ内で力の差も出来つつある印象です。
 一喜一憂してしまう問題はここ数年のジェフの大きな課題の1つでもあると思いますし、冷静に状況を分析した上で戦っていくことが、今のジェフに足りないところなのではないでしょうか。