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右WBでスタメン出場の福満「結果に表れるプレーをしなければ」

 東京オリンピック中断明け初戦の山形戦で、ジェフはこれまでレギュラーとしてプレーしていた小田が欠場となりました。
 試合直前に判明した新型コロナウイルス感染者か濃厚接触者疑いだったのか、怪我でもあったのか。
 いずれにしても、何らかのアクシデントがあったのではないかと思われます。

 そこは残念ですが起こりえることだとも思いますのですので、それよりも意外だったのが代わりにWBとして出場したのが福満だったことではないかと思います。
 確かに福満は天皇杯などでも、途中出場でWBとしてプレーしていますが、本来は攻撃的な選手。
 スタメンだと誤魔化しが効かない部分もあるでしょうし、今までのイメージとは異なるところがあると思います。


 その福満ですが、27分には右サイド裏へ飛び出してボールを受けた船山の落としを受けてゴール方向へ侵入。
 そのままシュートを放つなど、攻撃面で良さも出せていたと思います。
 やはり福満は攻撃時にボールを持った選手をフォローする動きがうまく、それが現れたシーンだと言えるのではないでしょうか。

 試合後には、「アシストなど、結果に表れるプレーをしなければならない」とコメントしています。

jefunited.co.jp

 視野も広くクロスの精度なども期待できる選手だと思いますので、今後もWBで出場するのであれば攻撃面で持ち味を出してほしいところです。

 一方でWBとしては運動量などはもう1つではないかと思いますし、単独でのドリブル突破や縦への推進力などが出せるタイプではないでしょう。
 さらに守備においても真面目に対応できてクレバーなポジショニングを取れる選手ではあると思いますが、1対1で強い選手ではないようにも思います。
 本来はWBやSBでプレーする選手ではないだけに、どうしても課題が出てくる可能性はあるでしょうね。

 つい先日レンタル移籍が発表された溝渕がもしジェフに残っていればとも考えてしましますが、現状だと途中出場でも福満や末吉がWBでプレーしていましたから、状況はあまり変わらなかったのかもしれません。
 3バックのWBは4バックのSBよりもアップダウンなどを求められることが多いので、溝渕にとってはジェフのシステム変化がチャンスになるのではとも思ったのですが、そうはならなかったということになります。
 今回、福満を起用したことからも、あまりWBは走力は求めていないということでしょうか。


 確かに現状のWBは5バックのSBとも言えなくもないですから、そこまでの運動量は必要ないのかもしれません。
 ただ、もともと尹監督は3バックへの変更について「米倉や小田のいいところを出せるんじゃないか」と話していますし、当初はサイドの走力を押し出したいという意欲もあったのではないかと思います。

yukkuriikou.hatenablog.com

 その後、米倉の負傷もあって、意図が変わりつつあるということでしょうか。

 あるいは単純に、総合的な攻撃力などを計算して選出しているということなのかもしれません。
 昨年はゲリアを好んで起用していましたが、ゲリアを除けばSBやWBにはクロスの質を重視しているようにも思います。
 福満自身も「アシストなど結果に表れるプレーを」と話しているくらいですから、福満のクロスにも期待がかかることでしょう。


 ただし、山形戦を見てもやはりサウダーニャはヘディングなど、ゴール前での強さはあまり発揮できなそうなタイプ。
 しかし、一方でチーム全体の攻撃は、サイド攻撃が中心。
 WBにもテクニカルな福満を置いていますし、そのあたりにジレンマというか矛盾を感じますね。

 サウダーニャ、船山、見木の3人はどちらかと言えばテクニック重視ですから、パスワークなどで攻撃を作りたい。
 けれども、チーム全体でいえばパスワークは得意ではなく、クロスからの展開が多い。
 この辺りを見ても、チームとして一本筋が通り切っていないように思えてしまいます。


 この状況が続くのであれば、またレギュラーの変更もあり得るかもしれませんね。
 尹監督の傾向だと短期間はレギュラーを固定化していきますが、チーム状況が悪くなるとまた次のレギュラーを探していく印象があります。
 それもやはりチームとして攻撃のコンセプトが明確に打ち出せていないため、長期間は固定化しきれないところがあるのではないでしょうか。

 山形戦のような試合が続くのであれば、サウダーニャよりソロモンなどの方が総合的に見て良いのではないかと思わなくもありません。
 そちらの方が、福満の良さも生きるのではないでしょうか。
 どのような組み合わせにするにしても、かっちりと噛み合う形を作れるように残り試合で頑張ってほしいと思います。