大宮戦では1‐1の同点の状態で、81分から佐久間と矢口の若い2人が途中出場を果たしました。
得点が欲しい状況での起用だったわけで、2人は期待されているのかもしれません。
ただ、佐久間が本日で19歳、矢口が17歳なのに対し、代わりに退いたソロモンも20歳、西久保も18歳。
若い選手同士の交代だっただけに、尹監督からすれば立場にそう大差はないという評価なのかなとも思います。
当然、気温も高くなってきましたし、単純にスタミナ面での問題で交代となったのかもしれませんが。
佐久間はこれでプロ入り後、7試合目の出場となりました。
これまでは第4節金沢戦で82分から出場した試合が最長だったため、それを少し越えたことになります。
第2種登録の矢口はこれで5試合目の出場ですが、同じく第4節金沢戦で67分に西久保と変わって途中出場した試合が最長となっています。
大宮戦での佐久間は88分に右サイドの高木からのクロスに、ヘディングで合わせてシュートを放っていますが、GK志村の正面で終わっています。
しかし、前に動き出すことによって高木のクロスをうまく引き出していますし、184cmの長身ですがシャープな動きを感じさせる選手ですね。
また、左サイドで相手を背負ってボールを受けるシーンでもうまく体を使っていましたし、プロの動きにも慣れてきたころなのかもしれません。
矢口も85分にセットプレーの流れから、見木のシュートがこぼれたところを狙って、ミドルシュートを放っています。
難しいバウンドだったこともあり大きく外れてしまいますが、2人とも見せ場は作ったことになりますね。
また、矢口は前々節仙台戦でも途中出場から、粘り強い守備を見せています。
ともにしっかりとプレーできている印象はありますが、一方でここからブレイクするためには、プロでも通用する強みが必要なのかもしれません。
共にアカデミー出身ということもあってか、ベーシックなプレーは出来ているし、現状だと大きな課題も今のところは見られないように思います。
しかし、無難に戦えるだけではプロでは埋もれてしまうかもしれないし、ここからが本当の勝負とも言えるのかもしれません。
これは出場機会を伸ばしている西久保などにも、言えるところではあるのでしょう。
一方でブワニカなどは粗は多いかもしれないし、まだ不安定な部分もあるけれど、前への勢いや跳躍力などの武器は明確に持っている。
FWというポジションもありますが、そういった選手の方がプロでは花開くケースも多いように思わなくもありません。
今は若手が出場できていますが、それも怪我人が多いからこそ。
むしろ若いうちに出場機会を得た選手ほど、その後出場機会を失うと焦って移籍を求めてしまうケースも多いですし、まだジェフで大成するとは限らないでしょう。
それだけに、周囲も慎重に見ていくべきかと思います。
なお、6月1日の天皇杯2回戦金沢戦では、ジェフU-18の桑原と新明が選手登録されました。
そして、実際の試合では、新明が途中出場を果たしています。
怪我人が多い状況だっただけに、天皇杯ではメンバーを大きく落とすのかと思ったのですが、意外にもほぼフルメンバーでの戦いとなりました。
その時の怪我人の状況もあるのでしょうが、佐久間や矢口は天皇杯には選ばれず。
ただ、GK新井は休ませて、19歳の松原が出場しています。
そして、意外にもベンチには、GK鈴木椋大が入っています。
鈴木椋大も長らく控え選手に選ばれていないので負傷中なのかなと思っていたのですが、試合に出れる状況にはあるということなのでしょうか。
一方で、若手の話になると気になるのは、齋藤来飛の状況。
今年、佐久間とともにトップ昇格を果たすとJFLの枚方に即レンタルされますが、後に枚方と契約を解消。
その後、JFLの青森にレンタル移籍しました。
青森での状況も心配されましたが、途中出場を中心に活躍しているそうですので一安心です。
なお、青森にはGK相澤も移籍しており、控えGKに選ばれているようです。
相澤もまだ21歳ですから、今後の成長を期待したいですね。
若手選手もどう育つかは千差万別。
若い頃は良くても伸び悩む選手もたくさん見てきましたし、逆に大器晩成な選手もいる。
本当の意味でブレイクするまでは成功したとは言えないでしょうし、温かく見守っていく必要がありますね。