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途中出場のリカルド・ロペスが水戸戦でのPKを演出

 水戸戦では相手に攻め込まれ続けながらも、76分にジェフが得たPKでゴール。
 1‐0で辛くも勝利しています。

 このPKを演出した1人が、途中出場のリカルド・ロペスでした。
 右サイド中盤で、高木が囲まれたところから中央へ横へパス。
 これをバイタルエリア付近で受けたリカルド・ロペスが丁寧にスルーパスを出し、インナーラップを仕掛けていた米倉へと繋ぎます。


 この米倉を相手選手が後ろから倒したとして、PKを獲得しソロモンがゴールを決めています。
 後ろから倒したということですが、強く接触してるようには見えず、微妙な判定だったように思います。
 ただ、この時間帯の水戸は足が止まっていましたし、前を取れたのが大きかったということでしょうか。

 リカルド・ロペスもフリーでパスを出していますし、難易度の高いプレーではなかったように見えます。
 ただ、米倉のスプリントをしっかりと見逃さずパスを通したことが大きく、落ち着いたプレーが出来るタイプなのでしょうか。
 高木が右サイドを持ち上がった際に、バイタルエリアの付近に入ってきてボールを受けたポジショニングも良かったと思います。


 また、試合後にも話しましたが、この試合では守備時に右シャドーの高木が前寄りに位置取ることが多かった。
 しかし、左シャドーの見木は引いて守っていたため、相手の右サイドから攻め込まれることが多かったと思います。

yukkuriikou.hatenablog.com

 むしろ高木が前に出て守ることによって、結果的に水戸の右サイドからの攻撃を誘発していたようにすら見えました。
 チームとしてこれが意図的ならば良いのでしょうが、水戸は右SBに攻撃的な黒石を置いているし、右サイドは見木と秋山のコンビで守備には不安がありますから、そこでジェフが苦戦した部分があったと思います。


 しかし、67分に左シャドーにリカルド・ロペスを途中投入すると、リカルド・ロペスは守備にあまり戻らず左サイドの前方に張ることが多かった。
 "ピン止め"などとも言うことがありますが、この動きによって相手の黒石は攻撃に出づらくなった。
 さらに、前目に選手が増えたことで、ジェフが攻撃にも出やすい展開になったと思います。

 一方で、ちょうどこの時間帯に水戸の足が止まっていたことでPKを得られた面も大きかったでしょうし、リカルド・ロペスの効果だけでもなかったと思います。
 実際、先制直後は再び水戸が攻め込んできたわけですし、大きく試合が転換したとまでは言えないでしょう。
 とはいえ、貴重なPKをアシストするという、大事な仕事をこなしてくれましたね。


 今年の夏から加入し、途中出場からのプレーが続いているリカルド・ロペス
 長時間のプレーには至っていないので何とも言い難いところもありますが、細かいボールタッチから相手との駆け引きでパスを繋ぐプレーがうまいのかなと思います。
 31歳のベテランということで、パスワークに絡む中盤での動きなどは、さすがにサウダーニャなどより安定感がありますね。

 ただ、一方で動画などにあったスピードある縦への突破などは、ほぼ見られていません。
 昨年末には膝の前十字靭帯断裂という大きな怪我をしているので、まだベストフォームではないのか、それとも怪我でスピードを失ってしまったのか。
 大きな怪我から技巧派に移るスピード系の選手も、珍しくないとは思います。


 ただ、改めてWikipediaを確認すると、2016年、2018年、2019年で二桁ゴールを上げているとはいえ、最多ゴール数は16年と18年の13ゴール。
 15ゴール以上はあげていないわけで、ゴールに特化したタイプでもないということなのでしょうか。

ja.wikipedia.org

 もし現状のリカルド・ロペスが、フロントの期待に近いタイプなのであれば、レオンソに続いてテクニカルなタイプを補強したことになります。
 テクニカルな外国人FW補強が続くことになるわけですが、尹監督は1年目も怪我などがなければ山下よりもクレーベを好んでいた印象があり、テクニカルな前線の選手が好きなのかなとも思わなくもないですね。

 ただ、テクニカルなFWは攻撃が確実に作れる形でないと、消えてしまうことが少なくもない。
 そのあたりに関しても尹監督はどこか現実と理想のギャップがあるのではないかと思うわけで、そこを解消しないと良いチームを安定して作るというのはなかなか難しいのかなとも思います。
 とはいえ、リカルド・ロペスも徐々に可能性は見えつつあるので、残り試合でもっと活躍してほしいところですね。