先週、アメリカGPとの連戦で行われたメキシコGP。
ここでも、既にドライバーズタイトルを決めているレッドブルのフェルスタッペンが優勝し、強さを見せつけました。
フリー走行ではあまりタイムが出ず、ここでは苦戦も予想されたフェルスタッペン。
しかし、予選ではしっかりポールポジションを獲得。
決勝でもピットストップ戦略が分かれた不安もあったものの、終わってみれば危なげなく勝利を飾りました。
ここではメルセデスに勢いがあって、2位はハミルトン、3位にペレス、4位にラッセルとレッドブルとメルセデスの交互で終わりました。
フェラーリは5位、6位と低迷。
来季に不安の残る状況となりつつあるのではないでしょうか。
これでフェルスタッペンは、シューマッハ、ベッテルの年間最多勝利記録を更新。
ここまでうまくいったのもフェラーリが抵抗できなかったことが大きく、フェラーリはシーズン序盤ミスが多く、後半は単純にパフォーマンスも下がってきている印象です。
来年はメルセデスがレッドブル対抗の本命となるでしょうか。
角田は予選で13位とチームメイトのガスリーを上回りました。
昨年は課題に感じられたスタートもここ数戦はうまくいっており、ポイントを争う位置に。
しかし、リカルドにぶつけられて、リタイアに終わっています。
リカルドは若いソフトタイヤでペースが非常に良く、角田は無理に止める必要のない状況でした。
しかし、あのコーナーでは確実に角田が前に出ていましたし、避けては角田がタイムロスに繋がる状況。
今後、他ドライバーになめられないためにも、あそこで活かせるわけにはいかなかったと思います。
来季シートの決まらないリカルドは、パッシングも得意で個人的にも好きなドライバーではあるのですが、たまに楽観的な仕掛けをしてくる傾向がありますね。
今年はここまで勢いがなかったですし、ドライバーとして失速し始めると、雑な接触が増えていくもの。
それが出た形ということで、角田としては不運だったのかもしれません。
角田としてもう1つ気になるのが、来季のエース争いだと思います。
来季加入の決まったデフリースは新人ながら経験豊富で、リーダー役を任される可能性もあるという話も。
角田としては来季優位に立つためにも、チームの信頼を勝ち得ることが重要で、残り2戦で結果を残して来季につなげたいところだと思います。