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堅実なスタイルで好調のジェフが3戦負けなしの仙台に挑む

 ジェフは先週の連戦を、3連勝で飾りました。
 ハイプレスを経てバランス重視になってから少し経ち、攻守にやることがはっきりしてきたことが、好調の要因ではないでしょうか。
 小林監督は比較的かっちりと、やることを固めていくタイプのように見えますね。

 ただ、3連勝したとはいえ、まだまだ順位は低い状況。
 しかも、前節は勝利したにもかかわらず、順位を1つ下げて14位となってしまいました。
 勝点同数だった藤枝が徳島に3‐0で勝利したことで、得失点差でジェフを上回り、順位が入れ替わったことになります。


 ここまで6勝をあげているジェフですが、そのすべてが1‐0での勝利となっており、その弊害が出てしまったことになります。
 まだ得失点差を気にする時期ではないとは思いますが、チームがより勢いに乗るためにも複数得点が期待されますね。
 ただ、それ以上に重要なのは勝点ですので、まずはシーズン序盤に失った勝点を積み上げて、挽回していくことが大事だと思います。

 今週末の試合では、仙台と対戦。
 仙台もここ3試合は負けなしの2勝1分と好調。
 ただ、現在の順位は、12位と苦労している印象です。

www.jleague.jp

 仙台は現在伊藤監督が指揮を執っています
 大宮、甲府などで監督を務め、2021年にはJ1磐田の監督に就任しますが、8月に解任。
 昨年途中から、仙台を率いて戦っています。


 基本的にはオーソドックスなスタイルといったイメージで、以前には3バックからアンカーを前にあげるビルドアップが話題になりましたが、現在はシンプルに4‐4‐2でSBの片方が残ってビルドアップを実施する形をとっています。
 そこからボランチ、FWと縦に繋いでいくパスワークやサイドを走らせる展開を狙っていく。
 また、甲府時代は5-4だけで引いて守ることも多かったですが、今はシンプルに2トップからプレスにいくスタイルとなっています。

 ここ数戦の仙台はコンディションも上がっている印象もあって、選手の距離感も良くなっている。
 それによってパスワークがテンポよく仕掛けられ、プレスにもしっかりといけるようになった。
 そこが成績を上げている要因なのかなと思います。


 対するジェフは、攻守において丁寧に戦えるようになりましたね。
 前からプレスにいく時といかない時の差が激しいのは気になりますが、いく時といかない時の判断がはっきりしている。
 無暗なハイプレスもなくなり、大きく崩れることが少なくなりました。

 攻撃においても、引き付けて展開するビルドアップが板についてきたように見えます。
 そこから縦パスを狙う攻撃も、チームとして共通認識が出来ているのではないでしょうか。
 それと共にボールを奪ったら、素早く縦に出す攻撃が武器となっていますね。


 ハイプレスからのハーフカウンターを狙っていた開幕当時に比べれば地味なサッカーになったとも言えるのかもしれませんが、堅実なスタイルで勝点を伸ばしています。
 エスナイデル監督時代なども関塚監督の2015年初期などもハイプレスで戦っていましたが、チームは安定せず一時期の勢いだけで終わってしまった。
 前への勢いだけで確実に強いチームを作るのは難しいでしょうし、攻守に賢く戦えるチームを作る痛いところですね。

 さらに前節栃木戦では、小森が復帰しました。
 バリエーション豊富な引き出しと、裏抜けなどで攻撃を活性化。
 攻撃の作りはうまくいっていましたが、止めを刺す部分にはまだ物足りなさもあっただけに、チームのラストピースになりうるのかもしれません。


 栃木戦でもチャンスを作り、ゴールという結果も残しました。
 ただ、後方からのロングボールで小森が裏を取る展開が多かった点は、若干気になるところです。
 小林監督のコメントを読むに、チームとして狙いをもってやっていた部分もあったようです。
 
jefunited.co.jp

 監督も話しているように、ロングボールからの展開であろうと、ゴールが決まって勝利に結び付けられればそれでいいと思います。
 しかし、ロングボールだけだと攻撃の厚みが薄くなりがちで、確実なチャンスになりにくい部分もある。
 将来的な部分を考えれば、もっと小森の動き出しを、パスワークなどでも活かせるようになりたいところですね。

 前節勝利を遂げたとはいえ、栃木の状態はあまりよくなかったと思います。
 仙台は戦力も豊富ですし、アウェイでもある。
 3連勝したとはいえ、仙台戦でも集中を切らさずに戦いたいですね。