前節水戸戦でも1‐4で敗れ、天皇杯大宮戦も含めて公式戦4連敗となってしまったジェフ。
今週末はいわきと対戦します。
アウェイではありますが、勝ち星の欲しい試合となります。
J2に昇格組のいわきは、現在4勝4分12敗で21位となっています。
フィジカルを前面に押し出したスタイルで、昨年はJ3を優勝。
ロングボールが多く、ボールを失っても素早くプレスで奪い返す、いわゆるストーミング風のサッカーと言えると思います。
基本的なスタイルは今年も変わらないですが、昨年までほど極端なスタイルを維持できていないようにも若干感じました。
やはりJ2レベルだとハイプレスをかわされることが多いし、優位に立っていたセカンドボールの拾い合いでも、うまくキープされたり交わされたりといったシーンが目立ち、フィジカル特化のチームの限界も感じました。
単純にJ2に昇格しても補強が少なかったので、戦力的にも厳しいところがあるように思います。
前節山形戦でも高いラインの裏を取られるなどして0‐3、前々節熊本戦も0‐4と大量失点での敗戦が続いてしまいました。
天皇杯徳島戦も1‐2で敗れており、現在公式戦5戦勝ちなし。
5月には1‐9と清水相手に大敗した試合も話題となりましたが、ついに今週の水曜日に村主監督が解任となり、田村GMが監督に就任することは発表されました。
村主監督は昨年監督に就任すると、1年目からJ3優勝を果たしていました。
しかし、田村GMも村主監督が就任するまでの5年間、いわきの監督を務めていましたが、S級ライセンスを取得していなかったため、監督を譲った経緯があります。
基本的な発想は変わらないのでしょうし、スムーズな交代が出来るのではないでしょうか。
ジェフとしては、難しいタイミングでの対戦ということになりました。
基本路線は変わらずともより慎重に戦ってくる可能性などもありえますし、監督交代直後ということでカンフル剤的な効果もあり得るかもしれません。
何をしてくるのか、読みにくいのが不気味なところですね。
なお、いわきのキャプテン山下優人はジェフU-15出身で、その後、青森山田、桐蔭横浜大と進み、いわきに加入しています。
ジェフU-15では岡野（長崎）、辻（愛媛）、大橋（湘南）などと同期で、青森山田では高橋の2つ上に当たります。
いわきからジェフに加入した日高を含め、注目選手となりますね。
対するジェフも現在は公式戦4連敗中と、厳しい状況になってきています。
ただ、連敗までの3試合は、3連勝を遂げていました。
まずはそこに帰ることが、大事なのかなと思います。
3連勝中のジェフは、ともかく丁寧に集中して戦っていた印象でした。
守備で隙を作らず、しっかりと守って攻撃に移る。
基本は4‐4‐2でセットした状況で待ち構えつつ、プレスに行く時は左サイドの選手が上がっていって後方がスライドする守り方も出来つつありました。
しかし、仙台、町田と力のある相手に敗れてしまった。
3連勝はともに1‐0だったこともあって、勢いに乗り切れなかったところもあったのかもしれません。
前節水戸戦では相手の守備に隙があると見えたからこそ、攻撃への意欲が高まって、守備が疎かになってしまった部分もあるのかなと思います。
攻撃面の改善は必須課題ではありますが、まずは3連勝中の試合を思い出して丁寧にサッカーをするところに、戻る必要があるのではないかと思います。
相手の状況に関わらず、しっかりとリスペクトして穴なく戦うこと。
その上で、攻撃面を築き上げることが重要なのではないでしょうか。
ここ数戦のいわきはスピード面や裏のスペースへの管理に課題があった印象だったので、小森の良さが行きやすい展開になるのかなとも期待していました。
ただ、監督が変わっただけに、そのあたりを修正してくる可能性も十分にあるでしょう。
相手チームの監督交代もあって、相手対策ではなく自分たちがしっかりと戦えるのかを、問われる試合となるのかもしれませんね。
早くもシーズン前半の最終戦ですから、いい形で折り返してほしいと思います。
