前節甲府戦は2‐1で勝利し、6試合ぶりの勝ち星を得たジェフ。
明日は連戦で、アウェイ大宮戦となります。
現在の大宮は、4勝2分17敗の勝点14で最下位。
1つ上のいわきが5勝6分12敗の勝点21なので、引き離されつつあります。
大宮はリーグ戦で15試合勝ち星がなく、6連敗中と極めて厳しい状況です。
近年、低迷している大宮は、昨年4月に原博実本部長が加入すると、5月には相馬監督が就任。
今年も体制を継続しますが、結果が残せず5月に監督を解任すると、昨年まで仙台監督だった原崎ヘッドコーチが監督へ昇格。
しかし、その後も成績は改善せず、現在に至ります。
前節町田戦もセットプレーとカウンターから2点を先制するも、その後3失点を浴び2‐3で敗戦。
首位町田相手に2点を奪えたことは良かったのかもしれませんが、それでも勝ちきれない状況に流れの悪さを感じますし、逆転負けを喫したメンタル面も気になります。
そもそも今年の町田はずっとこんな感じで、悪いなりに勝負強さで勝つチームと言えるのかもしれませんが。
原崎監督に交代した大宮ですが、相馬監督時代からのスタイルは継続して、ゾーンディフェンスで守り、縦に鋭い展開を狙っている印象です。
ただ、全体的にマイルドになっていて、そこまで前後左右でコンパクトに守る形ではなく、速攻だけでなく一度繋いでから縦へという展開が増えているのかなと思います。
特に前節町田戦は裏天王山だった前々節いわき戦で1‐5と大敗してしまったこともあって、5‐4‐1でスペースを消す守り方になっていました。
相馬監督は4‐4‐2のコンパクトな守備が特徴的で、そこからのカウンターを狙っていましたが、チーム全体で守る必要があるので、全選手に機動力や守備力、運動量を要求される。
当然勝つためにはそれだけでは足りず、強さや高さなども必要となるわけで、資金力の落ちた大宮では難しいところもあったのではないでしょうか。
それをシーズン中に引き継いだ原崎監督も、構成的に悩ましい部分があるのでしょう。
ただ、現状の大宮だとどの監督がどんなスタイルで戦っても、厳しいのかなとも思います。
昨年予算が約10億円減少したという発表がある上、チームとしてのベースも出来ていない印象。
しかし、サポーターからの要求は高く雰囲気も悪化しているということで、どうにも好転する材料が少ないように思います。
ジェフも立場は異なるとはいえ、一時は傍から見れば今の大宮に近い状況だったのかもしれません。
現状の大宮はボールへの反応が少しずつ遅れていて、怖がりながらプレーしているようにも見えます。
降格するチームの雰囲気になりつつある印象です。
最終的には、原博実本部長が監督をやるしかないのでしょうか。
ただ、原博実氏も決して監督で、そこまで実績のある方ではないですが。
ともかく、まだ時間は残されているだけに、巻き返しのきかっけが欲しいところなのではないかと思います。
そんな大宮ですが、ここ3か月で唯一勝っている公式戦が、天皇杯ジェフ戦ということになります。
ジェフは、6月7日の天皇杯大宮戦で0‐1と敗退。
ホームでほぼベストメンバーで戦ったにもかかわらず、敗れています。
ジェフとしては、あの時とは違うことを見せなければいけません。
しかし、ジェフもハードワークが基本のチームなだけに、連戦だと動けなくなる印象もあります。
それを考えると、メンバー変更も検討しなければいけないのかもしれません。
相手は低迷する大宮ですし、代えるなら明日の試合ともいえるでしょう。
ただ、ジェフも前節甲府戦は久々の勝利でしたし、試合後にも書いた通り高木や米倉などベテランがうまくはまって、勝てた試合だったように思います。
小林監督も今のメンバーがベストで、ぴったりと形にはまったと見たからこそ、大分戦、甲府戦とメンバーを変更せず戦ったのではないでしょうか。
それを考えると今は固定化して、現状のチームを熟成した方がいいのかもしれない。
ただ、連戦で気温も上がっているだけに、悩ましいところですね。
甲府戦では良い試合を見せて勝点3も奪えたとは言え、ジェフもここからが大事。
今までもいい試合は出来ていたものの、勝点に繋がらない試合も多かっただけに、勝癖を付けていくことが必要なのではないでしょうか。
当然大宮も勝点は喉から手が出るほど欲しい状況でしょうから、気を引き締めて戦いたいですね。