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第10戦オーストリア トラックリミットだらけの乱雑なレースに

 先週行われたオーストリアGPは、トラックリミットだらけの取っ散らかったレースになってしまいました。
 トラックリミットとは、白線の外側に4輪が出ることで警告の対象になる行為。

 レース前にはドライバーへ気を付けるように促されていたそうですし、ルール違反には違いない。
 しかし、それにしても異常なほどの審議が起き、レース後にもペナルティが発生するほどでした。
 これではレースとして成り立っていないレベルではないでしょうか。

jp.motorsport.com

 ここまでくると「ルールを守らないドライバーが悪い」のではなく、「ルールに問題がある」と疑うのも自然な流れでしょう。

 そもそも現レッドブルリンクは、オールドサーキットでコース幅も狭い。
 幾度かF1も開催されていない期間もありましたが、オーストリアに本社があるレッドブルが買い取って、開催にこぎつけた経緯があります。
 先週、F1開催の契約延長が発表になりましたが、これもレッドブルの存在が大きいでしょう。


 しかし、現在のF1マシンは重いし、サイズも大きくなっている。
 それに対して、レッドブルリンクは対応できていないのではないか。
 その状況でルール厳守を求めるのは、無理難題なのではないでしょうか。

 それならば、ルールを一部緩和するのか。
 サーキットを改修するのか。
 それでも駄目なら開催を中止するのか、という流れになるように思います。

 いずれにせよ、ドライバーもトラックリミットを気にして、無線でも何度も話していましたし、多数のペナルティも出た。
 視聴者も本来は限界ぎりぎりを攻めるドライブを見たいところでしょうが、ペナルティばかり気になってしまう。
 それではレースとして成立していないようにすら思いますし、何らかの対応をきたしたいところです。


 さて、週末はスプリントレースもあってまとめにくいですが、こんな状況でもフェルスタッペンは強かったですね。
 スプリントレースもレース本線も、ポールトゥウインという見事な活躍
 トラックリミットだけでなく、スプリントレースが行われた土曜日は雨模様だったにもかかわらず、安定した強さを見せていました。

 フェラーリも徐々に力を付けてきて、日曜日はルクレールが2位。
 また、マクラーレンもノリス車のみに施したアップデートが効いて、4位と良いレースを見せました。
 一方でメルセデスは低迷を脱せず、アストンマーチンも徐々に開発が遅れているのか、上位争いから後れを取り始めてきています。


 下位争いでは、アルファタウリがここでも苦戦。
 角田は予選でも僅差でQ1落ちをし、土曜日もポイント獲得はならず。
 決勝も1周目に他者と接触するとダメージもおい、ペナルティもうける散々な展開となりました。

 ライバルだったウィリアムズは開発に成功している印象ですし、相対的に苦しい状況になっている印象です。
 マシンが悪ければ、ドライバーのアピールも難しくなる。
 ここまでは何とか角田1人で戦ってきましたが、シーズン後半に向けて開発力で劣勢に立たされる懸念も見えつつあるように思います。