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第22節 ジェフ対鹿児島 プレビュー 浅野哲也監督が就任し2勝2分の好調鹿児島と対戦

 今週末ジェフが迎え撃つ鹿児島は、シーズン中に大島康明監督が退任となり、5月末に浅野哲也監督が就任。
 ジェフは徳島、栃木、鹿児島と、監督が交代したチームと3試合連続で戦うことになります。

 名古屋などでプレーした浅野監督は、2001年末に現役を引退。
 その後、指導者の道を歩み、2011年には福岡でも指揮を執っています。
 2015年には鹿児島を率いてJFLからJ3に昇格させた経歴があり、今回は8年ぶりの鹿児島復帰となるそうです。


 浅野監督が就任してからの鹿児島は、アグレッシブな守備を展開。
 守備時は2トップになって前線から相手を追い回し、4-4-2のコンパクトな守備を形成しています。
 後方では綺麗なラインを形成していますが、相手に食い付く守備を見せており、それによってポジションが空けば積極的なプレスバックで対応する傾向のある印象があります。

 攻撃時は大島監督体制時からロングキックも織り交ぜたビルドアップを実施してきましたが、より裏への意識が高まったのかなと思います。
 裏へのロングフィードで相手の最終ラインを押し上げておいて、中盤などを広げておいてそこを狙うスタイル。
 特にバイタルエリアでパスを受けて反転して仕掛けるか、バイタルエリアで相手を一度食いつかせておいて外に展開する攻撃がうまくいっているように思えます。


 こういったパスワークは、以前からの攻撃を引き継いだところもあるのでしょう。
 大島監督時代も局面でのパスワークにおけるポジショニングや流動的な動きは効果的に機能していた印象で、攻撃面では可能性の感じるチームだったのではないかと思います。
 ただ、以前Youtubeでお話ししましたが、前体制での鹿児島は失点数が多く失点の多いチームは軒並みJ2下位に沈んでいましたから、守備面でのテコ入れを図るということで浅野監督を招聘となったのではないでしょうか。

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 浅野監督が就任してからの鹿児島は2勝2分と好調。
 現在は山形、大分に勝利し、2連勝中となっています。
 前節大分戦は相手に退場者が2人も出る荒れた展開ではありましたが、3-0と快勝となっています。


 ただ、ジェフからすると、スタイル的には相性の良い相手かもしれない。
 ジェフが苦手とする相手は、ある程度構えて守られてCBにボールを持たされる形になり、裏のスペースも消されるような守備をしてくるチーム。
 鹿児島は積極的にボールに食い付いてきて最終ラインも高めだと思いますから、空いたスペースを大きな展開で突くジェフの攻撃は効果的に作用する可能性があると思います。

 7-1と大勝を遂げた愛媛戦もそういった展開で、相手のプレスが来る前にスペースのあるDFライン裏をロングボールで仕掛けて、どんどん得点を重ねていきました。
 しかし、鹿児島もそういったジェフの傾向はわかっているでしょうから、その上でどういった対応をしてくるのか。
 これまでの流れのままなら、鹿児島のプレス対ジェフのロングボール攻撃ということになるのかもしれません。


 なお、ジェフはフクアリで現在4連勝中。
 アウェイでも勝点を伸ばしていかなければいけませんが、ホームで強いと連敗も少なくなり、雰囲気を落とさないメリットがありますね。
 一方の鹿児島は今季まだアウェイでの勝利がないようですから、アウェイゲームが大きな壁となっているようです。

 鹿児島は現在16位まで順位を上げていますが、まだ残留争いは熾烈な状況。
 ジェフも前節栃木に敗れましたが、まだ7位ということでプレーオフ圏内は目の前にあります。
 どちらも目標に向けて大事な時期に入っているのではないかと思いますし、良い試合を期待したいところですね。