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清水戦でバイタルエリアを取られて劣勢に立たされたジェフ

 昨日は天皇杯FC東京戦が行われました。
 久々のJ1チーム相手ということもあって私も見にいきたかったのですが、体調問題などもあってキャンセルしました。
 日高が復帰したり林がジェフ初ゴールを決めたりと明るいニュースもあって、延長線の末2-1で勝利となったそうです。

 FC東京戦は見られなかったのでこちらでは清水戦の続きになりますが、清水戦は0-2でジェフが敗れています。
 試合後にもお話ししましたが、清水戦ではサイドなどでの1対1で苦戦したイメージもありますが、ボランチ周辺の守備でも苦労した印象です。
 中盤の守備はここ数戦不安を感じる部分があって、鹿児島戦などでもバイタルエリアを通されるパスが目立っていたように見えました。

yukkuriikou.hatenablog.com

 1つにはジェフの場合、プレスで左右SHが前に出ていくことが多いため、SHが絞ってボランチをサポートするシーンが少ないところに要因があるのかもしれません。

 特に清水戦では相手の左右SHが中に絞ってダブルボランチの脇に立ち、中央ではトップ下と1トップも下がってポストで加勢。
 それによって、ダブルボランチ付近で数的不利に立たされ、苦労していたところがあった印象です。
 マンマークで相手SHにジェフのSBがついていってしまえばサイド裏のスペースが空いてしまうし、SHも前に出ることが多いしといったところで悩みが生まれていたところがあるのかもしれません。


 さらにダブルボランチのポジションも怪しく、最近は攻守において縦関係になる時間が長い。
 今年から攻撃時はアンカーシステムをはっきりと採用していることもあるし、プレス時もボランチのいずれかが前に出る形を取っている。
 そのため田口が少し前目に立つことが多く、そのギャップで裏を取られていた印象です。

 わかりやすかったのが、清水戦での17分のシーン。
 青い線で示したのが、その時に感じられた守備時のギャップということになります。

 後方の佐々木から、右前方の田中へロングパスを供給しようとするもパスミス。
 これを清水の山原が拾うと、バイタルエリアに鋭い縦パスを供給。
 トップ下の矢島がパスを受け反転して前を向き、そこから繋いでいって、最後はブラガがファールで止められています。

 清水のチャンスにはなりませんでしたが、バイタルエリアにこういったパスが通ると清水はリズムを作りやすいし、ジェフは全体のラインを下げざるを得なくなり、ボール奪取エリアも下がってしまう。
 ここは山原のパスの精度が光ったシーンではありましたが、31分にも中村の縦パスから北川がバイタルエリアで受けて、ミドルシュートまで持っていくなど、バイタルエリアを何度も取られていた印象です。
 ここ最近のジェフは全体的に動きが悪いことも影響したのでしょうが、守備の整備にも不安を感じる部分があるのかなと思います。


 図のシーンなどは佐々木のキックミスからということもあるのですが、相手にボールが渡ったシーンでジェフの選手たちはプレスにいくべきなのか、戻って守るべきなのか迷っているように見えました。
 前線の選手たちも足が止まっていたし、田口も戻りが遅く歩いて帰っていた。
 鹿児島戦でも相手のビルドアップに守備の的が絞り切れていない印象でしたが、清水戦ではより一層悩みを感じたところがあります。

 ここ数戦のジェフはハイプレスがはまり切っていないことが、当然のような状態になっている。
 そこはコンディションなどもあるので仕方のないところもあると思うのですが、問題はプレスにいけない時にどう守るのか。
 リードした展開になれば4-4-2で相手に持たせるような守備を実施することもあるジェフですが、今回のようにビハインドになった状態で、プレスにいけなかった後にどう戦うかが不明瞭なのかなと思います。


 それが結果的に中盤のポジションバランスなどにも影響し、図のシーンでも感じたギャップが生まれてしまう傾向にあるのかもしれません。
 攻撃から守備へ切り替えのシチュエーション、相手がボールを持って守るシチュエーション、守備から攻撃へ切り替えのシチュエーション、自分たちがボールを持って攻めるシチュエーション。
 最近ではこれがサッカーの4局面と言われていて、小林監督も監督就任時に4局面がハッキリしているチームが、J2でも上位にいるという話をしていました。

jefunited.co.jp

 これを前提として考えると、プレスにいけず攻撃から守備への切り替えでボールを奪えないとするのであれば、相手がボールを持った時にどう戦うのか。
 リードした状況ならまだいいですが、ジェフがビハインドの展開で相手にボールを持たれた場合に、どう守るのかに関してがまだ曖昧な印象です。

 時として走れない試合があることも考慮すれば、やはりマンマークプレスからのカウンターだけでは安定した勝利は改めて厳しい。
 カウンター重視ならリトリート時も含めてより守備を整備していかなければいけないと思いますし、攻撃的なサッカーを追求するのであればボールを持った状況での崩しなども構築していかなければいけないのではないか。
 小林監督2年目にして、引き出しの面で苦労しているところもあるのかもしれません。