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第33節 愛媛対ジェフ プレビュー 4連敗中の愛媛を相手に勝つべき試合を勝ち切れるか

 山口戦で4-1の大勝を果たし、秋田戦、京都戦の連敗から脱したジェフ。
 勝点3を得たことももちろんですが、嫌な流れを断ち切れたことが一番良かったのではないかと思います。

 ジェフ戦でも敗れた山口は、これで4連敗。
 今週水曜日に行われた天皇杯横浜FM戦も1-5で敗れるなど毎試合複数失点をしており、ジェフ戦での内容にも課題を感じました。
 ジェフとしては、苦悩している相手にしっかりと勝てた試合だったと言えるでしょう。


 今週末に対戦する愛媛も、現在5戦勝ちなしの4連敗中。
 しかも、4連敗中は水戸に1-3、横浜FCに1-4、岡山に0-3、山形に1-3と、大量失点での敗戦が続いています。
 守備面で、かなり厳しい状況となっている印象です。

 今年J3から昇格した愛媛は、石丸監督体制を継続。
 シーズン当初は前年から引き続き、4-4-2からなるコンパクトな守備を構築し、そこからの素早い攻撃を基本に戦っていました。
 しかし、5月頭から6試合勝ち星なしで、その中にはジェフに1-7で大敗する試合もありました。


 すると、4バックでは耐えきれないと判断したのか、6月途中からは3バックに変更。
 攻撃時には4バック気味になったり、守備時も相手の動き次第ではDFラインから前に出ていく守備ではありますが、押し込まれた時には後方横を5枚並べてスペースを埋める形を取っているように見えます。
 ただ、その分どうしても中盤から前が薄くなる傾向があって、そこから攻撃を作られてしまっている結果、失点も減っていない状況だと思います。

 一方で攻撃面では、後方でしっかりとパスを繋ぐ場面もあり、中盤の間でパスを受ける狙いも持ち合わせているチームだと思います。
 しかし、最終的にはサイドの裏を走らせて、そこからの速いクロスというのが、一番の武器ではないでしょうか。
 基本的にはカウンターのチームと言えると思いますが、現状だとゴール前までに力を使い過ぎてしまい、最後の質に課題を感じる部分もある印象です。


 現在の愛媛は、10勝8分14敗の勝点38。
 ここに来て熊本が3連勝を上げたため16位に下がりましたが、自動降格圏内の18位栃木とは勝点9差。
 まだ余裕はある状況ですが、栃木も前節は鹿児島に競り勝っていますから、うかうかしているとわからないかもしれません。

 若い選手が多いチームなので、前への勢いなどは薄れていないのは救いだと思います。
 それを前線で引っ張っているのが元ジェフのベテラン松田力で、松田が前から走り続ける姿勢を見せ続けていることが、若手にも良い影響を与えているのではないかと思います。
 また、ゴールマウスを守るのも、ジェフアカデミー出身のGK辻となっています。


 ジェフとしては、ここからの2戦、愛媛戦、群馬戦は山口戦に続いてしっかりと戦って、取りこぼしなく勝つことが求められる試合となると思います。
 J2もシーズン終盤になると実力差がはっきりと出る傾向がありますし、クラブの総合力が出やすい時期に入っていると思います。
 勝って当然の試合に勝ち、浮かれることなく次に進むことが、今は求められているのではないでしょうか。

 特に現在のジェフは、前線に確実にゴールを決めてくれる選手もいる。
 しっかりと攻撃の形を作り、いくつかのチャンスを作ればゴールは生まれるわけですから、良い意味でそこを信頼して戦ってい切ったいところ。
 前節山口戦も確実に勝利した試合ではありましたが、ゴール期待値で言えばジェフが2・22で山口が1.8だったそうで、そこまでの大差はなかったことになります。


 それでもここ数戦はゴール期待値以上のゴールが、実際の試合で生まれていることになります。
 それだけ小森を中心とした前線の選手たちは、頼りがいのある状況と言えるでしょう。
 また、先日Youtubeでも話しましたが、現在のジェフは縦に強い選手がいるだけに、押せ押せの展開を作りやすく、守備に不安がある相手には強い印象もあります。

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 最近の愛媛はその守備面において苦戦しているように見えますから、ジェフとしては勝点3をしっかりと確保したい試合となると思います。
 横山の出場停止も気になりますが、ここ数戦の流れからするとドゥドゥが代役候補となるのでしょうか。

 ただ、Youtubeでも話しましたが、しっかりと前を見据えて戦っていきたいところですね。
 プレーオフに出場するだけではなく、そこで結果を残すことが目標となるはずですから、例え結果が出たとしても油断することなく戦っていきたいところだと思います。