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エドゥアルド「PKを蹴る勇気を持った小森飛絢を称えたい」

 長崎戦では、71分に佐々木が相手に倒されてジェフがPKをもらい、小森がキッカーを担当しました。
 しかし、シュートコースが甘く、GK若原が少し横に飛んでキャッチ。
 このシーンが、この試合においても大きなポイントになったと思います。

 良い意味でマイペースというか、ボールにしっかりと集中できるタイプではないかと思える小森ですらも、プレーオフにむけてのプレッシャーがどこかにあったのか。
 40分に佐々木のパスを受けた横山のシュートコースも甘かったですし、この日は珍しく攻撃陣が得点力を見せきれなかった印象もありました。
 ただ、34分に田中のダイレクトスルーパスを受けて小森がシュートを放ったシーンに関しては、GK若原のセービングを褒めるべきなのかなとも思います。


 先にそういったシーンがあったこともあり、GK若原が乗ってしまったというところもあるのでしょう。
 それだけに、小森がPKを蹴る前から、若干嫌な雰囲気も感じる展開だったと思います。
 ただ、ここまでの数戦で小森を中心とした攻撃陣は見事な決定力を見せ、ゴール期待値を上回る得点を決めて勝点を稼いでくれていただけに、このPK失敗をもって小森を責める気にはなれないですね。

 試合後にエドゥアルドも「PKを蹴る勇気を持った小森飛絢を称えたい」と話していますし、PKを蹴るという時点で相当のプレッシャーがあったのでしょう。
 選手がこういった言葉をかけられるというのは、素晴らしいことですね。

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 また、エドゥアルドは「ビッグゲームはディテールで勝敗が決まる。立ち上がりも含めて、相手に隙を与えてしまった」と話しており、やはり細かなところでジェフの方に甘さがあって、敗れてしまった試合と言えるのかもしれません。
 
 一方で、小林監督はこの試合に関して、「自分たちが積み重ねてきたものを表現してくれた」と話してます。
 特に長崎戦はハイテンションな展開で、積極的なハイプレスを久しぶりに見せた試合だったこともあって、小林監督のやりたいサッカーが出来たという感覚なのではないでしょうか。
 ただ、「剥がされるシーンもあった」という話もあって、「自分たちが奪えるのか、ひっくり返されるのかのやり合い」だったという話をしています。


 そういった発想を良しとすべきかどうかに関しては、少し議論の余地もあるのかなとも思いました。
 アグレッシブなスタイルで試合としては動きも増えて面白いものになったのかもしれませんが、確実に勝つという意味ではどうだったのか。
 これが新体制1年目のチームだったり、昇格を目指さないようなチームなのであれば良いのかもしれませんが、今年のジェフは本来自動昇格も狙いたい立ち位置だったはずでより確実に勝利を目指せなければいけないはず。

 現状を考えると、チームの方向性や勢いももちろん大事ですが、今問われるのはチームの完成度では無いかと思うだけに、若干の違和感を覚えたのかもしれません。
 そのあたりが成績が安定しなかったり、シーズンを通して上位チームに勝ちきれなかった要因にも繋がるのかなと思わなくもありません。
 最終的な振り返りはシーズンが終わってからということになるのでしょうが、ホーム最終節に昨年と同じ長崎に敗れたという点も含めていろいろと考えてしまうところがありますね。