大分対ジェフ戦の試合内容も振り返りたいところですが、さすがに最終節までもつれた昇格争いの行方が気になるのと、大分戦の内容があまり良くなかったこともあって、先に昇格争いの状況を確認しておきたいと思います。
まず、先週末の試合を振り返ると、首位だった水戸が2位だった長崎との直接対決に2-1で敗れ、順位が入れ替わりました。
長崎が勝点69で首位に浮上し、水戸は勝点67で2位に後退。
さらに、3位だった大宮も5位だった徳島に1-2で敗れて、勝点63の大宮は一気に5位まで後退。
勝点64とした徳島は、4位に浮上しています。
そして、4位だったジェフは大分に1-0で勝利したことで、勝点66で3位に上がっています。
6位の仙台は、秋田相手に0-0と封じられて勝点62。
7位の磐田も、好調山形と2-2で引き分けてしまい勝点61で、6位、7位は順位が変わっていません。
そして、8位の鳥栖も藤枝と0-0で引き分けとなって勝点58に終わり、順位は不動ですがプレーオフの可能性がなくなってしまいました。
表にして、まとめるとこのような状況に。

上位チームの多くが足踏みする、今シーズンらしい終盤戦になっているような気もします。
意外にも、ジェフはここ5試合での成績が上位チームのトップに。
動画でも何度か触れましたが、やはり残りカードの優位性がここに来て出ているのではないでしょうか。
最終節の状況を確認すると、まず当然首位の長崎と2位の水戸は勝てば自動昇格決定します。
また、首位長崎は引き分け以上でも、3位ジェフ以下が長崎を上回れないため自動昇格が決定。
ただ、負ければ、3位に落ちる可能性もあります。
2位水戸も勝てば文句なしで昇格ですが、引き分け以下で3位以下に落ちる可能性が残ります。
そして、3位のジェフは最終節で勝ち、長崎が負けるか、水戸が引き分け以下で自動昇格が決まります。
なお、ジェフが勝って、長崎が負け、水戸が引き分け以下で、かつ長崎を得失点差で上回れば、ジェフがJ2優勝となります。
ただ、何よりも大事なのは昇格ですから、まずは自動昇格に集中したいところだと思います。
4位の徳島も最終節で勝って、水戸が負けて、ジェフが引き分け以下で、自動昇格となります。
徳島の場合、得失点差21と多いことが、優位に働く可能性があります。
4位の徳島までが、自動昇格の可能性を持っていることに。
プレーオフ争いも混戦で、7位磐田は勝てば勝点64まで浮上し、4位の徳島に並ぶ可能性もありますが、得失点差を考えると4位は厳しいと思われます。
現実的には5位大宮、6位仙台、7位磐田で、プレーオフの最後の二枠を争うことに。
ただ、5位大宮も3位まで、6位仙台も4位まで浮上する可能性が残されていますから、本当に最後まで大混戦といった印象です。
状況からすれば、当然長崎が有利ですが、最終節の対戦相手は大宮にも勝利した徳島。
しかも、徳島のホームゲームですし、何があってもおかしくはないと思います。
逆に2位水戸は追われる立場で苦しいですが、最終節は元気のなかった大分ということで、相手としては戦いやすいのかもしれません。
合わせて、残留争いをチェックしておきたいと思います。
先週の段階では15位藤枝と16位大分まで、降格の可能性が残っていました。
しかし、藤枝は鳥栖に0-0で引き分けて、地力で残留を決めています。
大分はジェフに敗れてしまったのですが、対象だった18位山口がいわきに引き分け。
これによって、大分の残留も決まったことになります。

16位熊本も愛媛に勝利していれば、残留決定だったのですが、1-1の引き分けに終わっています。
対して、富山は甲府相手に試合終盤に劇的なゴールを決めて1-0で勝利し、17位に浮上しました。
これによって、最終節で熊本が負ければ山口まで残留の可能性が残り、引き分けても富山残留の可能性が残ることになりました。
ただ、最終節で富山は難敵秋田が相手、山口も上位の大宮相手ですから、難しい試合になるかもしれません。
逆に熊本はここ5試合で勝点1しかあげられていない甲府とホームで対戦ですから、カードは有利な状況でしょう。
しかし、熊本もここ5試合で3敗2分ですので、チーム状況は良くありません。
昇格争いも残留争いも、得失点差まで運命にかかわるような、熾烈な争いが最終節まで続くことになります。
プレーオフまでいってしまえば、今までの勢いも変わってしまうかもしれないし、リーグ戦終盤での消耗も心配です。
プレーオフでは何が起こるかわかりませんから、出来る限りリーグ戦で勝負を決めてしまいたいというのが、上位チームの思いではないでしょうか。