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椿直起の2試合連続ゴールで1-0で勝利した徳島戦

 連戦最終戦の徳島戦は、1-0でジェフの勝利。
 貴重なゴールを上げたのが、左SHでスタメン出場している椿でした。

 ゴールは中盤の右から、高橋がアーリークロス。
 距離のあるクロスでしたが、これがファーの椿まで届く良いボールでした。
 これを椿がダイレクトで合わせて、見事なシュートを放ち、ゴールを上げています。

 徳島の守備も試合序盤は非常に怪しく、特に右SBエウシーニョ後方にスペースが生まれがちで、そこを突いていくつかチャンスを作っています。

 このシーンでも高橋がアーリークロスを上げた瞬間に、エウシーニョのポジション取りが中途半端でDFラインより前へ出ていたため、後方にスペースが出来ていたことがわかります。
 そこをよく高橋が見ていたとも言えますが、ゴールシーン以外でもエウシーニョの裏を狙う攻撃が多く、チームとしてそこを狙っていたのでしょう。
 だからこそ、高橋も中盤で受けてすぐに、アーリークロスという選択を選んだのではないかと思われます。


 とはいえ、その高橋のクロス精度も良く、椿もシュートを見事に抑えて決めています。
 落下する直後のクロスに合わせて決めたもので、少し戻りながらの体制だったことも含めて、難しいボールだったと思います。
 椿のテクニックが光ったシーンでした。

 水戸時代や北九州時代にも感じましたが、椿は意外とアシストよりもゴールのイメージが強いですね。
 精度の高いクロスや周りを活かすラストパスを出すというよりも、自らゴールに向かってプレーすることが多い印象です。
 今回もそういったゴールに向かうセンスが出たシーンなのかもしれません。


 一方で今季椿の出場が増えているのは、Youtubeでも説明しましたが、攻撃時に2インサイドになって、左右SHはサイドに開いてほしいという意図があるからではないかと思います。
 ドゥドゥだと中央に入りたがるプレーが多く、中央が混線しがちという発想もあったのかもしれません。

www.youtube.com

 実際、椿は中盤ではサイドに開いていることが多く、栃木戦でもワイドな位置で裏を取っていきました。
 そこからゴールを狙うプレーも出来ることは心強いですが、一方でワイドなアタッカーということであれば、もう少しチャンスメイクの部分でも数字が欲しいところなのかもしれません。


 また、徳島戦では序盤こそジェフが相手の裏を取ってチャンスを作っていきましたが、前半中盤以降は相手の方が盛り返して、守備の時間が増えていってしまいました。
 そうなると、椿の守備力やサイズの問題も気になってしまう時もありますね。
 ただ、そこはチームとして劣勢に立たされたという問題も大きいでしょう。

 実際、SPORTERIAによると、ゴール期待値は徳島が1.29でジェフが0.65と、ほぼ倍の差が開いています。

sporteria.jp

 徳島の決定力に救われ、逆にジェフは椿の決定力で勝てた試合という捉え方も出来ると思います。
 椿自身、調子も良いのではないかと思いますし、よりプレーのバリエーションを増やして成長していってほしいですね。

日本GP 角田裕毅がストロールを上回ってポイントを獲得した価値

 今年から春の開催となった日本GP。 
 正直まだ違和感はありますが、今年はちょうど桜の開花も遅れたことで、桜満開の素晴らしいGPとなりました。
 レースもタイヤ選択が湧かれたこともあって、例年の鈴鹿とは異なり、パッシングシーンの多いエキサイティングなレースとなtったと思います。

 そんな中で、角田は予選・決勝ともに10位で終わり、見事ポイント獲得。
 日本人ドライバーが日本GPでポイントを獲得するのは、小林可夢偉以来、実に12年ぶりとなったそうです。
 一貫して速さを見せた週末で、欧州メディアも高く評価しています。

 たかが1ポイントとは言え、このポイントは非常に大きいものだと思います。

 というのも、現在のF1は王者レッドブルを筆頭にトップ5チームが下位チームと比べて、抜けた存在になっている。
 その状況で5チームの2ドライバーが全員感想すると、ポイント圏内10位を独占してしまうことになります。
 その5チームというのが、レッドブル、フェラーリ、メルセデス、マクラーレン、アストンマーチンということに。


 実際、開幕戦バーレーンではその5チームがポイント独占。
 第2戦サウジアラビアではストロールのクラッシュによって1枠が空いて、ヒュルケンベルグが10位に。
 第3戦オーストラリアではフェルスタッペン、ハミルトン、ラッセルがリタイアした上、アロンソのペナルティもあって、角田が7位に立ち、9位10位にハースの2台が。

 このように、トップ5チームのドライバーに何かがなければ、それ以下のチームはポイントを取ることも出来ない状況になっています。
 しかし、今回の日本GPはストロールを実力で上回って、角田が10位でポイントをもぎ取ったことになります。
 ストロールは予選のミスで下位スタートだったとはいえ、それも含めて角田は十分にアピールしたことになるでしょう。


 5チームを除いたトップ順位を、best of the restなどと呼ばれることが近年はやっていますが、角田としてはオーストラリアに続いてそれを成し遂げたことになります。
 トップ5の牙城を崩すことは簡単ではないと思われますが、best of the restを続けることでトップ5のミスを待ち、あわよくば何人かを上回ってポイントを狙う。
 それが現在の角田の大きな目標となるのではないでしょうか。

 優勝はここでもフェルスタッペンで、ペレスとレッドブル1-2になりました。
 3位にはフェラーリ離脱が決まっているサインツが付けています。
 ペレスとしては大きなアピールになった上、今年でフリーになるサインツも評価を高めていますから、角田としては上位チーム移籍に向けて簡単ではない状況に立たされていると思います。


 とはいえ、まだまだシーズン序盤ですから、今後各ドライバーの評価が変わっていくことも十分にあり得る。
 しかし、それは角田も同じことですから、継続して結果を残していくことが大事ですね。
 チームの状態が悪ければドライバーの評価にも影響を与えてしまうところがありますし、チームと共に頑張っていってほしいと思います。

 次は1週空いて中国GP。
 中国はコロナの影響で久々の開催となる上、スプリントレースも行われます。
 予測の難しいGPとなりますが、鈴鹿に続いて面白い展開になることを期待したいですね。