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巻の原動力は『負けず嫌い』

 代表のニュースは海外組の話しばかりで、巻の話しどころかどんな練習をやっているもわからないですね…。
 まぁ非公開が多いようなので、仕方のないところもあるでしょうが。


 さて、Jリーグ選手協会の公式サイト。
 今日は巻のインタビューが掲載されています。
 長めのインタビューで、読み応えがありますね。
 


 インタビューの中で目を引くのが、『負けず嫌い』というフレーズです。
 小学生の頃から負けず嫌いだったそうで…


トレセンにはいろいろな選手がいましたが、僕はとにかく負けず嫌いだったので、負けまいとして必死になって練習に取り組んでいました。練習でへとへとになって家に帰るとぐったりしてしまい、気持ちが悪くなって吐いてしまったり、頭が痛くなって寝てしまったりするほど練習をしていました。


 中学に入っても…


負けたくなくて、とにかく必死になってやっていました。試合後にはあまりに疲れてしまい、何度か病院に行ったことがあるくらいでした。


 大津高校に進学した理由も…


それで大津高校の練習に参加させてもらったんです。ところが、レベルが違いすぎていて、まったく通用しなかったんです。それがまた悔しくて(笑)。ここでやりたい、追いつくんだと思って、大津高校に進むことにしました。
 『負けず嫌い』が原因だったようです。
 

 そして、ジェフで共にプレーすることになった大学時代のライバル、深井との関係も…


それに同期に深井(名古屋)がいたんです。彼は大学サッカーのスターでした。負けたくない。深井に追いついて、僕も有名になりたい、と思って練習に取り組みました。深井もストイックにトレーニングするタイプでしたので、僕もそんな深井の姿勢を見て「俺もやらなくちゃいけない」と思っていましたし、後から聞いた話ですが、深井も僕がストイックにトレーニングするので「俺ももっとやらなきゃいけない」と思っていたそうです。二人がいいライバル関係を保ち、4年生まで切磋琢磨できたことがとてもいい効果を生み出したと思います。
 互いにいい刺激を与えあっていたようです。


 そして、プロ入り。
 試合出場を約束してくれた他チームもあったそうですが…


ジェフからは「チェヨンスと競ってくれ。ライバルになってくれ」と言われたんです。その言葉にメラメラと燃えました(笑)。チェヨンスに勝って試合に出てやろう、と思ったんです。それでジェフに入ることにしました。
 ここでも『負けず嫌い』の精神で、当時はJリーグでもトップクラスのストライカーだったチェ・ヨンスとの対決をあえて望んだそうです。




 その後もチェ・ヨンスが移籍した04年も羽地と競うことでポストプレーヤーとしての才能をより高めていきましたし、「ライバルFWが欲しい」と言ってチームが黒部を補強したこともありましたね。
 残念ながらライバルとまではいきませんでしたけど、巻自身はライバルを作ることで自分を追い込みたかったのかもしれませんね。


 そして、今年主力選手が挙って移籍し非常に厳しい状況が予想されたのにもかかわらず、ジェフに残ってくれたのもまた、『負けず嫌い』だからなのかもしれません。




 しかし、残念ながら今のジェフでは、ライバルらしいライバルがなかなかいません。
 強いて言うならレイナウドかもしれないけれど、本来は若い日本人選手に出てきて欲しいところではないかと思うのですが…。
 巻と同タイプのFWがなかなか育ってこないんですよね。
 まぁ、フィジカルの強いポストプレーヤーなんて、もともとあまり日本では育たないのかもしれませんけど。




 そんな中で『負けず嫌い』の精神を燃やしてくれるところといったら、今は代表ということになるのかもしれませんね。
 どなたかが「巻は追い込んだほうが成長する」とおっしゃっていましたけれど、そういうことなのかなぁ…(笑)


 まぁとはいえ、やはり代表で呼ぶにしても出来ればきちんとした勝負の場が欲しいところです。
 きちんとポジションを争って競える状況が欲しいですし、戦術などに無関係の守備固めなどなら、本来は若手でもいいはずですからね。
 それでも巻を呼んでいるところに、岡田監督の余裕のなさを感じるんですけど…(笑)




 ともかく、逆境に強く厳しい状況でも、自分を見失わず成長するのことの出来る選手。
 これから厳しくなる残留争いの中でも、期待したいと思います。