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オシム監督「ブロックでしっかりとした守備を突破するには…」

 現在発売中の『オシムの伝言』。
 その公式ブログに、オシム監督による日本代表対セルビア代表戦の感想が書かれています。


 しっかりとした守備ブロックを突破するために必要なことを指摘していますので、今のジェフにとっても大きなヒントになるのではないでしょうか。

セルビアは規律を守り、ブロックでしっかり守備をしてカウンターを狙っていたそうだが、そういう守備のネットワークを突破するには、ふだんよりもスピードのあるコンビネーションプレーが必要だ。それを可能にするのが、ふだんから気心の知れた選手どうしでやっているオートマティズムだ。
それがないと、個人での突破に頼ることになり、相手の守備にひっかかり、うまくいかない。(オシムの伝言公式ブログ

 連動した攻撃の形が作れず、個人頼りのサッカーになってしまう。
 このあたりは今のジェフにもよく見られる光景ですね。
 それでも相手の守備に問題がある場合はその個人での突破力で打開できてしまいますが、それが逆にジェフの進歩にとっては足かせになっているような気もします。


 これは昨日話した「FWが前を向くプレー」とも関係があるのではないかと。
 確かに状況次第ではそういったプレーも効果的になる場合もあるでしょうが、下手をすれば「個人での突破」になってしまいますからね。
 具体的に考えると、ジェフは1トップなのだから相手CB二人に警戒されている場合も多いはずです。
 その状況下で強引に前を向け、となると…。



 また、オシム監督は「走れ走れというのは、どう走れば相手を混乱させられるかを考えることでもある」ということで、走りの質についても指摘しています。
 このあたりも現在のジェフにとっては大きな課題ではないでしょうか。
 確かにジェフの運動量はJ2の他チームに比べれば多いのかもしれませんし、攻撃時にボールサイドに向かう選手は多いと思います。
 けれども、それにプラスして賢く走ることが出来なければ、しっかりとした守備ブロックは崩せないということなのではないでしょうか。


 そのあたりの選手の判断力や走りの質の部分。
 それらを選手達の中で同じイメージを共有でき、意思疎通がスムーズにできるようになって初めて、連動した動き…オシム監督の言うコンビネーションプレーが出来てくるんだと思います。
 そして、それを完成させるためには練習段階から細かな動きの確認と、「どうやって相手の守備ブロックを崩すのか」をしっかりとテーマとしてやっていかなければいけないのではないでしょうか。
 だから「練習しろ練習しろ練習しろ」ということですね(笑)